創造表現学科 建築・インテリアデザイン専攻

特色ある授業

建築・インテリア演習(清水ゼミ)

担当:清水 裕二教授
実体験を通じて、建築と空間について学ぶ。
鍛えられるのは協調性や発想力、最後までやり抜く力。

現代社会のさまざまな問題や事象を「建築」という枠組みを通して捉え直し、考え、新たな空間のあり方を提案している清水ゼミ。
自治体や団体から委託を受けてプロジェクトに取り組んだり、コンペティションに作品を応募したり、社会の一員として積極的に活動しています。2017年度の後半からは「古民家リノベーション」に挑戦。岐阜県羽島市にある築100年以上の古民家を「書庫兼アトリエ」として改築しようというプロジェクトです。
清水ゼミの3年生が中心となり、クライアントや施工会社の方々と関わり合いながら、プラン設計、企画提案、施工体験などをおこないました。今回はこのプロジェクトの様子をダイジェストでお伝えします。


2017年9月24日(日) 現地調査
クライアントのお宅を訪問し、リノベーションする「元診療所」を見学。間取りや劣化具合などを確認しながらアイデアを膨らませていきました。学生たちは写真を撮って記録したり、窓枠を採寸したりするなど、プラン設計に必要な情報を収集していきました。


●2017年11月29日(水) プラン提案
クライアントを学内にお招きし、学生が一人ずつ自分のプランを発表。用意した模型や見取り図、完成イメージ図などを見せながら、プランのコンセプトや魅力を伝え、自分たちのアイデアをアピールしました。使用する素材や費用、インテリアのイメージなど、具体的な質問が投げかけられ、学生たちはその一つひとつに対し、ていねいに答えていきました。


●2018年1月30日(火) 最終プレゼンテーション
初回のプレゼンでクライアントから要望を受け、さらなる現地調査も実施してプランを練り直した学生たち。その成果を施工業者の方々も交えてプレゼンテーションしました。より本格的な模型と計画書を用意して本番にのぞみ、みなさまから好評をいただきました。実施するプランは全員のアイデアを部分的に取り入れた「合作案」にすることに決定。プロジェクトが実現に向けて大きく動き始めました。


●2018年4月30日(月) 施工見学
年度が変わり、新3年生に引き継がれたこのプロジェクト。工事の進行状況の確認や施工技術を学ぶため、新3年がクライアント宅を訪問しました。工事はちょうど基礎を補強しているところ。どんな目的で補強しているのか、どんな材木を使用しているのか、施工業者の方々からていねいにレクチャーを受けました。


●2018年5月3日(木) 施工体験
プラン設計からかかわった新4年生も、施工の手伝いをしました。土壁を塗ったり、棚となる木材を研磨したり、はじめは思うようにいかず悪戦苦闘の様子でしたが、施工業者に教わりながら、少しずつコツをつかんでいきました。


●2018年7月1日(日) 完成披露報告会
長きにわたって実施してきたプロジェクトも「書庫兼アトリエ」の完成をもって無事に終了。この日は学生や工事関係者がクライアント宅に一堂に会し、白壁に映し出された工事の写真を眺めながら、プロジェクトの成功を祝いました。