創造表現学科 創作表現専攻
メールやSNSをはじめ、他者へのメッセージを発信することが日常的な現代。その中で、自分の思いを自分の力で表現できることは大きな強みとなります。創作表現専攻では、感性と理論の両面から“表現”を学び、発想力、描写力、そして独創性を身につけます。経験豊富な専門家がオリジナリティあふれる授業を展開。一人ひとりの個性が発揮できるよう指導します。プロの作家やライターをめざすだけではなく、豊かな表現力で人の心を動かすことができる“表現のエキスパート”として、多分野での活躍が期待されます。
創作表現専攻の特色
第一線で活躍する作家や
クリエイターから学ぶ作家、評論家、漫画家、演劇人、ノンフィクションライター、編集者など、第一線で活躍するプロフェッショナルが教壇に立ちます。講義はもちろん、ゼミでの直接指導にもあたり、一人ひとりに的確なアドバイスを示します。また、ゲストスピーカーを招き、学内でのトークイベントもおこなっています。
理論×実践で培う
豊かな表現力単一ジャンルの学びにとどまらず、文芸創作に関連する、幅広い領域を総合的かつ体系的に学びます。また、理論的な学びと実践的な創作表現を組み合わせることで、独創性や芸術性、表現力、創造力を伸ばし、よりレベルの高い豊かな創作表現につなげます。
文芸創作指導の
高度なノウハウを蓄積本専攻は、愛知淑徳短期大学 文芸学科(1996年設置)に始まり、愛知淑徳大学 文化創造学部 表現文化専攻(2000年設置)を経た歴史があり、文芸創作の指導に関してのノウハウを蓄積しています。その知識と経験豊富な教員が、的確で専門性の高い指導をします。
創作表現専攻の魅力
第一線で活躍する講師陣による授業
ゼミナール(2020年度)
清水 良典 ゼミ
文章表現の可能性を追求する文芸評論家
『記述の国家 谷崎潤一郎原論』で第29回群像新人文学賞を受賞。以来、多くの雑誌や新聞で文芸評論を展開している。代表作『村上春樹はくせになる』。とりいかずよし ゼミ
マンガの可能性漫画家
赤塚不二夫に師事し、「少年ジャンプ」「少年チャンピオン」などに連載。代表作は『トイレット博士』。漫画家育成のための「漫画工房すばる」を主宰している。劉 永昇(リュウ エイショウ) ゼミ
編集と出版を実践的に学ぶ風媒社 編集長
地域発の文化、社会問題を全国へ発信することを出版の役割に据え、書籍・雑誌・新聞などの編集に数多く取り組む。著書に『人物で語る東海の昭和文化史』(共著)など。
- ●小倉 史 ゼミ 映画の鑑賞と制作を学ぶ
- ●刈馬 カオス ゼミ 演劇の実践を学ぶ
- ●北川 朱実 ゼミ 現代詩の表現方法を学ぶ
- ●酒井 晶代 ゼミ 児童文学・絵本の研究と創作
- ●志水 瞳 ゼミ マンガの創作を学ぶ
- ●角田 達朗 ゼミ 演劇の表現方法を学ぶ
- ●永井 聖剛 ゼミ 文芸創作と批評のための理論を学ぶ
- ●藤井 誠二 ゼミ ノンフィクションを読む・書く・観る・取材する
- ●柳井 貴士 ゼミ 文芸作品に現代社会のメッセージを読み解く
創造的な文章表現力を身につける科目『クリエイティブライティング』
創作表現専攻では、何かを表現したいという気持ちを引き出し、同時に表現力を磨きます。
例えば、水が入ったコップをさまざまな視点から観察し、
①目に見えるもの
②見えるような気がするもの
③見えていないのに感じるもの の段階を追って文章化していくというユニークな授業があります。このような体験を通し、ものの見方や考え方、自分なりの表現方法を体得していきます。また、作品を学生同士で発表し、批評し合うことも大切にしています。そこから自分の作品を客観的に、冷静に見直す力も養うことができます。水の入ったコップを観察した学生たちの発見メモ。それぞれ独自性に富んだ表現にあふれています。
演劇を総合的に学べるカリキュラム
演劇の「創作」「批評」「歴史」を中心に、演劇に関わる諸領域の理論と実践を学べるカリキュラムを設置。各分野のプロから、演劇について総合的に学ぶことができる、中部地区では数少ない大学です。
教員 Pick Up
刈馬 カオス
劇作家・演出家 刈馬演劇設計社 代表
劇団「青年団」での俳優活動を経て、現在は劇作活動に専念。第19回劇作家協会新人戯曲賞、名古屋市民芸術祭2015大賞、平成27年度愛知県芸術文化選奨・文化新人賞などを受賞。テレビ・ラジオ・他劇団への作品提供、芸能プロダクションの演技講師、高等学校演劇大会の審査員なども務めている。
TOPICS座学に留まらず、創作表現に必要な様々な力を実践的に養います。詳しく読む
〈刈馬ゼミ〉卒業制作発表公演
刈馬カオスゼミでは、戯曲の執筆を中心として現代演劇の創作を目的にさまざまな活動に取り組んでいます。第1期生14名が卒業制作として執筆した短編戯曲から優秀作品6本が選出され、2020年1月、実際に劇場で上演されました。舞台演出も出演もすべて学生が自分たちでおこなうという、初めての試み。また、公演当日は会場に創作表現専攻のすべてのゼミの卒業作品・卒業論文が展示され、こちらも注目を集めました。
就職決定者の声多くの先輩が、創作表現専攻から羽ばたいています。 詳しく読む
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自らの知識の引き出しを増やすことが、表現力を高めると学修
卒業生
工藤 彩夏さん
創造表現学部 創造表現学科 創作表現専攻 2019年度卒業 (岐阜県立大垣南高等学校 出身)
就職先:株式会社ドキュメンタリージャパン演劇や映画について幅広く学べることに惹かれ入学。現役劇作家による『戯曲a』の授業では戯曲の歴史や表現手法を学修。優れた脚本は主人公に加え、あらゆる登場人物の視点から多角的に描かれていることを知りました。さらに短編戯曲の執筆によって、さまざまな角度から解釈できるようになり、作品を見る時も理解が深まりました。また、博識なプロ作家の授業を通じ、題材や日常の知識があるほど伝わり方が深まることを改めて実感。知識量を増やすために、選り好みせず本を読む大切さを学びました。多彩な知識は作品づくりだけでなく、日常のコミュニケーションにも活かせています。
4年間の学び(2020年度)
自分の可能性を探りながら、得意ジャンルが見出せるカリキュラム。
少人数クラスで、理論・技術・感性を磨きます。
文芸創作の基礎を学ぶ1年次前期
少人数でおこなう基礎演習を通して、文芸創作の基礎的な知識や表現技術・方法について、ジャンルを特定することなく幅広く学びます。
自分に合ったゼミを探す(プレゼミ)1年次後期・2年次前期
興味関心のある各ジャンルのゼミを複数受けることができる、自分に合ったゼミを探すための期間です。
技術と感性を磨く2年次後期・3年次
2年次後期からはより細分化されたゼミに所属し、専門性を高めながら、技術の向上だけでなく、鋭い視点と論理的な思考の修得もめざします。
卒業制作で4年間の総まとめ4年次
4年間の総まとめを卒業制作・論文という形で完成させます。卒業制作の作品を学外公募の新人賞などに応募し、プロデビューした卒業生もいます。
時間割例
演劇ゼミ所属の2年次後期
2年次後期からゼミに所属し、専門性を高めます
興味関心のあるジャンルのゼミに所属し、基礎的な知識を学びつつ、主体的に表現活動に取り組み、卒業制作・論文に取り組む準備をおこないます。
演習Ⅰ
複数開講される演習Ⅰのひとつで、演劇を中心に学ぶゼミです。フィクション・ドラマの特性や構造を学び、読解し論じるための基礎力を身につけます。戯曲を読み、観劇し、日常的に演劇にふれていきます。
資格・免許
取得できる資格・免許
- 司書/
- 学芸員
就職
就職先一覧(2019年度)
- 木曽路/
- 岐阜信用金庫/
- 共同エンジニアリング/
- 静銀ビジネスクリエイト/
- シチズンリテイルプラニング/
- 中部薬品(V・drug)/
- 東海共同印刷/
- 東濃信用金庫/
- ドキュメンタリージャパン/
- 日本郵便/
- PHCメディコムネットワークス/
- ワールドインテック
研究テーマ
論文
- 黒田三郎の詩
- 1980年代の女性詩
- <媒体化>される身体からの逃亡 −多和田葉子『聖女伝説』−
- 演劇と笑いの関係性 −井上ひさしを例にして−
創作作品
- 児童文学 「願い星」
- 児童文学 「僕らはきっとこの星を出られる」
- 絵本 「ここちゃんとくまちゃん」
- 小説 「選ばれしもの」
- 小説 「メメント・モリ」
- 小説 「愛されたがりのアイドロイド」
- 小説 「サラダに一言添えて」
- 小説 「女子高生と神鹿」
- 小説 「朱の世界」
- 戯曲 「はかない天使」
- 戯曲 「ハイケイ。」
- 戯曲 「PARASITE」
- イラスト 「民族衣装のすすめ」
- 漫画 「はつこいのうた」
- ノンフィクション 「左利き先生」