創造表現学科 メディアプロデュース専攻
デジタル化に伴って多様化が進むメディアの特性を理解し、社会に対し適切な情報発信ができる人材の育成をめざします。情報過多と言われる今日ですが、正しい事実を把握する調査力、社会的価値のある情報を見極める分析力、ニーズを捉える企画力、わかりやすく伝えるための表現力、これらの力を総合的に身につけます。3年次からは卒業後の進路を見据えた専門分野のゼミに所属し、知識と表現力を積み上げることで、メディア業界で活躍するエキスパートをめざします。
メディアプロデュース専攻の特色
多様な学問領域から
メディア社会を理解映像理論、デザイン、メディアアート、社会学、メディア心理など、メディアを研究対象とする多様な学問領域からゼミを選択し、専門知識を身につけます。
実践的な調査・企画・制作の
力をつけるメディア関連の民間企業と連携した商品企画や、地域行政機関と連携したパッケージ・広告デザインの開発など、実際のテーマに合わせて調査・企画・制作を実践的に学ぶことができます。
社会の一線で活躍する
プロフェッショナルの講義スタジオやクリエイティブスペースなど充実した設備を活用し、映画監督、脚本家、カメラマンなどメディア業界で活躍するプロフェッショナルが講義を担当。
ORGANIZATION/コース概要
ヴィジュアルメディアを基盤とし、放送制作、映画、ウェブやCGなどのメディアコミュニケーションを主体とした表現法を学びます。
時代のニーズの捉え方やメディアを利用した表現方法を学び、メディア社会で必要な企画力や構想力、プレゼンテーション力を養います。卒業後はメディア・コンテンツ業や放送産業、文化産業、行政や教育機関、NPOなどで活躍できます。
現代社会の問題を読み解く力を育て、責任を持って情報を発信する力を身につけます。
「有用な情報を視覚的表現によって確実に伝達する」という目標のもと、メディアの伝達技術のみならず、メディアに関わる人の社会的責任を知り、伝達すべき内容と伝達することの意義について理解を深めます。人の心をひく優れた作品には、優れた演出と、現代社会の問題を鋭く見抜き、時代のニーズを的確に捉える力が内在しています。これらをバランスよく学んでこそ、「情報発信者」となり得ます。
メディアプロデュース専攻の魅力
ゼミでの活動
〈富樫ゼミ〉ライオン(株)で新製品の販売促進プランを発表
産学連携に積極的に取り組む富樫ゼミの学生が、ライオン(株)の子ども用歯ブラシ「Possi(ポッシ)」の認知拡大に向けたメディア企画発表をおこないました。音楽などが聞こえるという製品の特徴を生かしたさまざまなアイデアに対し企業担当者からも意見が出され、本格的なディスカッションをおこなう機会となりました。
〈坂倉ゼミ〉「リニモで! 日帰り写真旅」キャンペーンに協力
「リニモ」の利用者増を狙い、沿線で写真の撮り歩きをして見どころを発掘しようというキャンペーン企画に坂倉ゼミの学生が協力。リニモに乗り、途中下車して魅力的なスポットを発見し、次々カメラにおさめました。また公募写真の審査会に2名のゼミ生が参加して率直な意見を述べました。
〈村上ゼミ〉メディア実験室
愛知県児童総合センターなどと連携して実施している、アートと遊びと子どもをつなぐプロジェクト。「メディアについて体感的に知ってもらおう」というコンセプトのもと、さまざまな空間芸術作品や映像作品を展示してメディアの面白さを伝えます。
卒業プロジェクト
4年間の学びの集大成として取り組む『卒業プロジェクト』。学生たちは所属するゼミの教員から指導を受けながら、メディア研究の論文執筆だけでなく、映画・写真・イラストなど、多様なメディアを通した作品の制作に取り組みます。その卒業プロジェクトの成果を発表する場として、有志学生が中心となって企画・運営する「プロジェクト展」が毎年、学外の会場で開催されています。開催期間中は毎年、学生や教員だけでなく学生の家族や友人、地域の方々など多くの来場者でにぎわいます。
TOPICS詳しく読む
公共広告の学生コンクールで審査員特別賞を受賞
メディアプロデュース専攻3年の河出雄浩さんが「第15回ACジャパン広告学生賞」新聞広告部門で審査員特別賞を受賞。「20代の自殺」に着目して命を救うきっかけになる広告をめざし、高い評価を得ました。
メディアプロデュース専攻3年の池田美結さんが、「第3回UVインクジェットデザインコンテスト」に出展。アクリル板を何層にも重ねて、メラメラと燃える炎で「燈」という漢字を表した作品で、富士フィルム賞を受賞しました。
※受賞者の学年は受賞当時のものです
施設紹介詳しく読む
画像、音楽、動画などを編集・加工することのできるクリエイティブスペースや、映像・音声の本格的な収録ができるスタジオ・副調整室の他、大型スクリーンを備えたミニシアターなど最新メディア機器を活用できる施設と設備が充実しています。
クリエイティブスペース
ディスカッションスペース
スタジオ
副調整室
ミニシアター
就職決定者の声多くの先輩が、メディアプロデュース専攻から羽ばたいています。 詳しく読む
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自分自身で考え学びを広げる、だから力が伸びていく
卒業生
武田 尚己さん
創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻 2019年度卒業
(愛知県立日進西高等学校 出身)
就職先:株式会社ティー・ワイ・オーこの専攻の学びに共通しているのが「自ら学ぶ」ということ。特に作品制作においては表現技法や制作に必要な技術の基礎を学んだ後、その知識をどう深めていくかは学生に委ねられます。『映像制作実習Ⅰ(基礎)』の授業では、テレビCMを再現。再現に必要な撮影場所、カット割り、音楽、編集効果など懸命に考え制作に取り組みました。自分で模索し、導き出すことで知識・技術がしっかりと身につき、次の作品に取り組む時にはアイデアが増えていると気づかされました。作品制作を通して、現状に満足せず、常に考え、チャレンジするという意識を身につけることができました。
4年間の学び(2020年度)
メディアに関する総合的な学びを入り口とし、自分の興味に合わせた専門分野を究めます。
メディア社会の基礎を学ぶ1年次
社会の中で人と人、人と情報をつなぐメディアについて基礎的な理論を学びます。また理論を修得しながら制作する実習では、情報伝達のためのデザインや映像作品を完成させます。
専門性を高める2・3年次
1年次で得た知識・表現力をもとに、各自の専門分野を選択します。卒業時のプロジェクトで作品制作に取り組むのか、論文執筆をおこなうのかを決定し、ゼミで各学問分野を探究します。
4年間の集大成卒業プロジェクト4年次
ゼミでの専門的な研究の集大成である卒業プロジェクトを完成させます。卒業後の進路をしっかりと定め、メディア社会のエキスパートとしての学修成果を作品・論文にします。
時間割例
1年次前期
メディアプロデュース概論
メディアに関する学問的な背景や社会における役割など、基礎的な知識を学び、プロデュースすることを支える知見を身につけながら、自らの方向性を考えます。
映像制作実習Ⅰ(基礎)
カメラの基本的な操作から、映像の構成や演出まで、映像制作について実践的に学びます。
資格・免許
取得できる資格・免許
- 司書/
- 学芸員
目標とする資格など
- CGクリエイター検定/
- マルチメディア検定/
- Webデザイナー検定/
- 色彩検定/
- イベント検定
就職
就職先一覧(2019年度)
- 愛知県商工会連合会/
- アド近鉄/
- エイチ・アイ・エス/
- 岡﨑信用金庫/
- 近畿日本鉄道/
- クリーク・アンド・リバー社/
- 三晃社/
- セキスイハイム中部/
- 積水ハウス不動産中部/
- 知多半島ケーブルネットワーク/
- 中日アド企画/
- ティーガイア/
- ディップ/
- 電通クリエーティブX/
- 東海東京フィナンシャル・ホールディングス/
- 東建コーポレーション/
- 長久手市役所/
- ナカバヤシ/
- パーソルテンプスタッフ/
- 百五銀行
研究テーマ
創作作品
- グリム驚愛物語
- 手軽な夏と冬
- あやとりを再認識し伝承するデザイン −「あやとりフォント」の制作を通じて−
- 『ぼうしのたび』触って楽しむしかけ絵本
論文
- 現代日本におけるインフルエンサーマーケティングの実態
- メディアとしての服 −インタビューにもとづく若者の服装に関する考え方の調査−
- ひとをつなぐデザイン −「映画作り」から「名産品作り」−
- 色彩と音による印象変化 −照明と音楽、写真と効果音を用いた検討−
- 名古屋・女性スタイルの変遷 −『TOKAI SPY GIRL』を中心にみる名古屋嬢ブーム−
- 購買意欲を促進する広告について −サイズ、基調色、折り方、レイアウトの効果−
- メディアの発展が女性アイドル文化に与えた影響