人間情報学科 情報システム専修
人や組織の情報利用と情報資源の特性を実証的に分析・理解し、使いやすく役に立つアプリや情報システムの設計・開発、さまざまな情報資源を活用したサービスの展開のための知識やスキルを学びます。そして、情報に価値を見出す企業や図書館・出版流通に寄与できる能力を身につけます。
[情報システム専修 授業分野]
教育キーワード:アプリ・システム制作/Al・ビッグデータ/図書館サービス/読書行動
カリキュラムの紹介
特色ある教育プログラム
SE:Systems Engineer program
高度なコンピュータスキルを修得すると共に、コミュニケーション力を身につけます。人や社会のニーズに合ったシステムを開発できる、AI時代のシステムエンジニアとしてのスキルを養成します。
SL:System Librarian program
図書館では、ネットワーク情報資源を含む、さまざまな情報メディアを扱っています。こうした状況に対応できるよう、さまざまなメディアの特性を把握し、ウェブ構築やシステムへの理解を深めることで、デジタルメディアに強い図書館員を養成します。
SMS:School Media Specialist program
学校司書は、小・中学校、高等学校図書館に勤務します。図書館サービスに加え、司書教諭と共に児童・生徒の学習活動を支援することも必要になります。本プログラムでは、学校図書館の機能やメディアを理解した学校司書を養成します。
資格取得プログラム
司書
図書館司書の資格を取得するために必要な科目が専門教育科目に含まれています。それらの科目で修得した単位が卒業要件の単位としても認定されるため、履修科目数の負担を最小限にすることができ、資格が取得しやすくなっています。
3年次・4年次ゼミ紹介
図書館情報学コース
ICTに強い図書館員(司書)や情報のスペシャリストを育成
池田 光雪ゼミ
「協働」による図書館の諸問題の探究
人同士の協働や、APIのようなシステム間の連携を主なアプローチとして、図書館に関わる様々な問題に取り組みます。
●ゼミ生の研究テーマ例:APIを活用したディスカバリーサービスの構築
伊藤 真理ゼミ
情報サービスのユニバーサルデザインをめざして
利用する人の立場で、役に立つ情報を探しやすくし、利用可能な情報を提供することをめざした情報サービスについて考えます。
●ゼミ生の研究テーマ例:図書館活用学習教材の開発 ─めざせ図書館はかせ─
菅野 育子ゼミ
デジタル・アーカイブによる知識基盤の構築
デジタルアーカイブという電子環境下における新たな情報システムが、地域住民と地方自治体間の情報共有や地域の文化・歴史の保存と提供にどのように役立つかについて検討しながら、デジタルアーカイブの構築と評価を実践します。
●ゼミ生の研究テーマ例:地域文化情報メディアとしてのデジタルアーカイブの構築
村主 朋英ゼミ
人間と情報システムの歴史
メディアの発達過程や昔の情報伝達・蓄積の実績を調査したり、「科学的知識が人類の共有財産として受け継がれ組織化されてきた過程」「遠い昔の人はどのようにコミュニケーションをおこなっていたか」等々考察したり、人間と情報の関係を考えながら歴史世界を探訪するプロジェクトです。
●ゼミ生の研究テーマ例:原作者利益と二次創作活動の共存可能性─同人グッズの実態の分析を通じて─
システム制作コース
loT・AI・ビッグデータを活用して人や社会のニーズに応えるシステムを制作できるSE(システムエンジニア)を育成
浦尾 彰ゼミ
ICTを活用した人にやさしいシステムの開発
プログラミングやネットワークの仕組み、アプリの作成方法などを学び、人にやさしく豊かなデジタルライフを実現するためのシステムの提案や開発を行います。
●ゼミ生の研究テーマ例:聾学校を対象とした校内画像表示システムの開発
佐藤 朝美ゼミ
楽しく便利で役に立つアプリの開発
スマートフォンやタブレット、SNSなどの技術を学び、あるいは豊かな暮らしへと応用することをめざします。潜在的ニーズを探り、これまでに無かったアプリ・システム・オンライン環境を構築します。
●ゼミ生の研究テーマ例:話す力を身につける親子のコミュニケーション支援アプリ─“親子de日記”の開発─
三和 義秀ゼミ
ディープラーニング・AIアプリの制作
AIの技術を支える機械学習およびディープラーニングの基本的な仕組みを理解し、Pythonプログラミングによる未来予測やAIアプリの制作を行います。
●ゼミ生の研究テーマ例:株価の予測モデルの研究ーPythonによる回帰分析に基づいてー
TOPICS詳しく読む
プログラミング講座「わくわくプログラミングだっしゅつ!はちめいきゅう」
伊藤ゼミが小学校低学年向けのプログラミング講座を長久手市中央図書館とコラボレーションして開催。子どもたちにいかに楽しくわかりやすく、プログラミングについて学んでもらえるかを考え、実施しました。
デジタルで伝える「焦土からの復興」
国廣有紀さん(2017年度卒業)が卒業研究として、岐阜空襲を題材にしたアーカイブを制作。デジタルの「アニメーションを活用して写真を動かせる」という特徴に着目し、戦後直後の岐阜市と現在の岐阜市を見比べられるデジタルアーカイブをつくりました。
就職決定者の声多くの先輩が、人間情報学科から羽ばたいています。 詳しく読む
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情報×心理学で、より人にやさしいアプリ開発が可能に
卒業生
大矢 佳穂さん
人間情報学部 人間情報学科 2019年度卒業
(愛知県立熱田高等学校 出身)
就職先:一般社団法人日本自動車連盟(JAF)人間情報学科で学ぶにつれて、日々進化し続ける情報分野に惹かれるようになりました。『システム開発演習3(Android)』では、幼児向けの英語教育アプリを設計からデザイン制作、プログラミングまで一人でおこない、完成後の作品を授業内で発表。自分にはない視点の意見や友人の制作したアプリから新たな気づきを得るなど、仲間と切磋琢磨しながらスキルを高められました。心理学やユニバーサルデザインの授業では、利用者目線でアプリ開発やシステム設計をすることの重要性にも気づけました。就職先では学科での学びを活かし、事故防止に貢献できるよう努力します。