本コースでは広義の情報学の基礎から応用に至る幅広い教育と研究を行っています。情報学の扱う分野は広く、知識の構造と機能の理論的研究や、さまざまな専門領域での情報概念の考察、情報の哲学的探求といった基礎的なアプローチから始まります。そして、これらの理論を基礎にして、印刷体からディジタルまでの各種の情報メディアの機能と情報流通・サービスの研究、資源の組織化、情報検索、情報探索行動、情報システム、情報ネットワーク、知識情報処理の研究など、多彩な応用分野が展開されています。本コースには、院生と教員の全員参加による抄読会があり、最新文献の批判的吟味だけでなく、学位論文の中間発表、教員からの研究へのヒント、大学院修了生の研究発表なども行っており、学生を中心とする学び場の形成に努めています。問題解決型の学習と質的評価能力の育成を基本的姿勢としています。
博士論文題目
- 生命科学を対象にしたビブリオメトリックスによる研究評価指標の研究
- 「生きる意味」探求のプロセス −情報探索行動研究に関する研究−
修士論文題目 平成15〜20年度
- Evidence-based Nursingから見た日本の看護研究論文の特質
- 歯学部生に対する図書館利用調査
- 日本の研究者・大学院生の電子メディア利用実態調査:生物物理学分野
- 日本の大学図書館におけるデジタルレファレンスサービスの現状とその動向
- 情報教育における学校図書館の在り方:その課題と展望
- 地域情報化の視点からみた公共図書館におけるネットワークを通じたサービスの現状と可能性
- 高校生のメタ認知能力育成を目的とした学習モデルの開発
- 電子ツールを利用したコミュニケーションの変化 −大学学部生を対象に−
- 情報弱者を支えるためのネットワーク −留学生と在籍学生との社会ネットワークの比較から−
- インターネット上における消費者健康情報の評価指標の検証
- 批判的思考の志向性から見た高校生の情報検索行動
- 医学分野における利害衝突を起因とした出版バイアスの検証
- 相互作用に基づく学習共同体の構築:教師と図書館員による学生の学習課程意識付け
- オープンアクセス雑誌がもたらした学術情報流通の変遷と日本論文著者への影響
- 自然言語での検索におけるクエリー拡張の有効性 −概念検索ソフトとGoogleを用いて−
- 日本における安全保障と情報:Paul Sturgesモデルの適用と修正
- 生涯学習の場としての公共図書館の役割 − 一地域社会を例に“秋田県”−
- DISCERNを用いた健康情報Webサイトの信頼度調査
- 児童の情報活用能力を育む司書教諭を中心としたパートナーシップの構築
−三重県鈴鹿市の小学校教職員を対象とした意識調査−
講義等の内容
(平成22年度予定のものであり、変更する場合があります。)
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| 情報学特講(1) a・b |
伊藤 真理、岡澤 和世、 菅野 育子、西荒井 学
林 博司、 三和 義秀、 村主 朋英、 山崎 茂明 |
| 院生各自の研究計画・内容の発表、研究の進捗状況の報告と討議、および修士論文の中間発表会の開催、さらには関連学会・討論会等の発表内容の検討など、院生の研究活動を複数の教員が集団指導し、修士論文の完成を支援する。 |
| 情報学特講(2) a・b |
林 博司 |
| 生物の情報処理機構に関する基礎知識の講義、及び関連分野の進歩などをまとめた比較的新しい総説(英文を含む)の輪読を行う。一連の学習により、遺伝情報の複製、暗号化、復元などの過程を理解する。さらに感覚情報の伝達過程、情報交換過程等遺伝情報以外の情報が、生物の体内でどのように扱われているかを理解することにより、情報に関する理解を深める一助としたい。 |
| 情報学特講(3) a・b |
岡澤 和世 |
| この四半世紀の間に情報社会が到来し、世界の経済、文化が大きく変化し始めた。情報テクノロジーの発達は我々の生活、仕事、教育に大きな影響を及ぼしている。中でもこの電子環境社会でどうやって情報を見つけたらよいのかとまどっている。本講義の目的は大きく変化している情報環境にどう対応していくのかを考える。 |
| 情報学特講(4) a・b |
山崎 茂明 |
| 科学コミュニケーションの世界を対象に、研究情報とメディアに着目して考察していく。特に、研究活動、論文作成、口頭発表、投稿、編集、論文審査、出版倫理、科学研究の不正行為といった側面から検討する。 |
| 情報学特講(5) a・b |
西荒井 学 |
| 情報資源の管理・運営システムを構築するのに必要なシステム分析からシステム設計に至る範囲内の問題を追及する。特に、コンピュータ処理を実現するのに最も重要であると思われるプログラム設計部分、言い換えればアルゴリズムの問題を中心に考えていく。 |
| 情報学特講(6) a・b |
菅野 育子 |
| 博物館、公文書館、図書館間での電子情報源、主に知識・文化遺産情報の相互運用性について、欧州の電子プロジェクトを事例に検討する。 |
| 情報学特講(7) a・b |
三和 義秀 |
| 現在の感性情報検索システムについて、感性の主観性の視点からの評価を行う。そして、その主観性の要因を探る実験調査を行いながら、検索者の感性や嗜好を推測できる、テキスト情報を対象とした情報検索システムの検索アルゴリズムについて検討する。 |
| 情報学特講(8) a・b |
村主 朋英 |
| 情報史に関する講義および文献講読を行なう。とくに、<情報学基礎論と情報史の歴史像との交差>という問題を強く意識して進める。 |
| 情報学特講(9) a・b |
野添 篤毅 |
| 医学・医療分野における情報、知識、メディアなどの諸問題について多面的に考察する。 |
| 情報学特講(11) a・b |
緑川 信之 |
| オントロジーに関するテキストを精読し、論議を行う。 |
| 情報学特講(12)a・b |
伊藤 真理 |
| 電子環境下での適切な情報検索や情報サービスに必要とされる、メタデータについて考察する。特に、利用者ニーズに適合する検索のための情報提供と利用の観点から、これまで研究・開発されてきた理論やフォーマットについて概観する。 |
| 情報学演習(1) a・b |
伊藤 真理、岡澤 和世、 菅野 育子、西荒井 学
林 博司、 三和 義秀、 村主 朋英、 山崎 茂明 |
| 図書館情報学の基礎に関する講義や基礎文献の講読の他に、複数の教員による集団指導により、学術雑誌掲載論文の抄読会およびミニレビューなどを、全院生出席のもとに行う。質疑応答や討論を通じて、当該分野の論文・総説等を評価し、研究の進め方および論理的な思考方法や表現方法等を学び、修士論文の作成に反映させる。 |
| 情報学演習(2) a・b |
林 博司 |
| 空間情報(3次元情報)の線状情報(1次元情報)への投射と復元について考察する。実例として1次元の毛糸から3次元のセーターを編む際に使われる情報と1次元の遺伝情報から生物の3次元の形が作られる際に使われる情報について、学び、比較し、検討する。 |
| 情報学演習(3) a・b |
岡澤 和世 |
| この四半世紀の間に情報社会が到来し、世界の経済、文化が大きく変化し始めた。情報テクノロジーの発達は我々の生活、仕事、教育に大きな影響を及ぼしている。中でもこの電子環境社会でどうやって情報を見つけたらよいのかとまどっている。本講義の目的は大きく変化している情報環境にどう対応していくのかを考える。 |
| 情報学演習(4) a・b |
山崎 茂明 |
| 科学コミュニケーションの世界を対象に、研究情報とメディアに着目して考察していく。特に、研究活動、論文作成、口頭発表、投稿、編集、論文審査、出版倫理、科学研究の不正行為といった側面から検討する。 |
| 情報学演習(5) a・b |
西荒井 学 |
| 既存のソフトウェアを有効的に利用していく方法論を探究していくことは、ソフトウェアを新規に開発していく場合と多くの共通点がある。その意味で、ここでは既存のソフトウェアが持つ優位性や限界を十分に認識した上で、一定限のソフトウェアを有効的に利用したシステム構築を探求していく。 |
| 情報学演習(6) a・b |
菅野 育子 |
| 博物館、公文書館、図書館間における電子情報源の識別機能や記述方法について、欧州の電子プロジェクトを事例に検討する。 |
| 情報学演習(7) a・b |
三和 義秀 |
| 現在の感性情報検索システムについて、感性の主観性の視点からの評価を行う。そして、その主観性の要因を探る実験調査を行いながら、検索者の感性や嗜好を推測できる、テキスト情報を対象とした実験用の情報検索システムの設計・開発を行う。 |
| 情報学演習(8) a・b |
村主 朋英 |
| 情報史に関する講義および文献講読を行なう。とくに、<情報学基礎論と情報史の歴史像との交差>という問題を強く意識して進める。なお、情報史は幅広い領域であるため、情報学/図書館情報学の分野史、情報サービスの歴史、情報技術の歴史、コミュニケーション史/メディア史、科学史など、関連歴史概念の中から、動静や受講者の意向を見ながら内容を絞り込む。また、受講者による発表・報告の回を適宜含める。 |
| 情報学演習(9) a・b |
野添 篤毅 |
| 医学・医療分野における情報、知識の生産、加工、利用の諸問題について多角的に考察する。 |
| 情報学演習(11) a・b |
緑川 信之 |
| 最近では、オントロジー工学やセマンティックWebのオントロジー記述言語(OWL)など、オントロジーという用語をよくみかける。これにともなって、図書館情報学における分類表やシソーラスもオントロジーであると主張されるようになってきた。この授業では、こうした様々な分野で取り上げられているオントロジーについて検討を行い、図書館情報学におけるオントロジー概念の有効性について考察する。 |
| 情報学演習(12)a・b |
伊藤 真理 |
| 電子環境下での適切な情報検索や情報サービスに必要とされる、メタデータについて考察する。特に、利用者ニーズに適合する検索のための情報提供と利用の観点から、これまで研究・開発されてきた理論やフォーマットについて概観する。 |
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| 研究指導 |
岡澤 和世 |
| 情報システムは人の役に立つためにある。設計されたシステムは人が組み立てたものであり、人が利用するためにある。人々の現実の情報要求をうまく満たすことができればできるほどそのシステムは成功したといえる。その意味で、人間の要求を満たすことができないシステム設計はナンセンスである。本講義ではこの様な人間の情報行動と情報システムの関係に着目する。人はなぜ情報を必要とするのか?情報システム設計者はこれらの情報行動にどうやって対処するのか? |
| 研究指導 |
西荒井 学 |
| 情報技術の発展と共に、数多くのソフトウェアが開発され、社会において流通している。特に、システム開発ツールに焦点を絞り、これらの技術的基盤ならびに応用技術について考察していく。 |
| 研究指導 |
野添 篤毅 |
| 医学・医療分野における研究・開発過程での種々の知的情報処理について考察する。 |
| 研究指導 |
林 博司 |
学位論文の作成…生命情報・遺伝情報の現状分析と可能性/組織器官の分化研究の現状と21世紀に於ける発展(国際的観点より)/生殖生物学の発展とそれが及ぼす社会的影響(国際的観点より)/遺伝情報の破壊と修復と変化の予測
文献検索、調査、統計処理、予測の設定と確実性、論文の形式、文章の設定、図書館情報学に於いて占める位置 |
| 研究指導 |
山崎 茂明 |
科学コミュニケーションの世界を対象に、研究情報とメディアに着目して考察する。海外の研究論文や文献レビューなどから、近年の研究動向や課題を整理していく。特に、科学政策、研究動向、業績評価などのための分析能力の開発を目標に、調査データの収集と考察を試みる。また、AuthorshipやResearch Integrityをめぐる研究倫理について展開をはかる。
アメリカ、イギリス、ヨーロッパ、日本における主要な科学研究・政策についての主要な調査を分析し、日本の科学研究や科学コミュニケーションの課題や問題を検討する。発表をめぐる出版倫理については、デジタル情報資源も活用し、最近の動向を整理していく。 |
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※専攻(コース)の内容については、平成22年度版のパンフレットをもとに作成しております。