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医療貢献学科 言語聴覚学専攻 概要

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学びの内容

人と人をつなぐ、コミュニケーション障がいの専門家をめざす

 ことばや聴こえの障がいとそのメカニズムを、コミュニケーション障がい学をはじめ、医科学、心理学、言語学などの幅広い学問領域から考察することで、言語聴覚障がい者のよりよい暮らしを支援する言語聴覚分野のスペシャリストを育成します。

言語的コミュニケーション能力の回復をサポートする、専門家を育成する

 ことばによるコミュニケーション能力が何らかの原因で障がいを受け、重大なハンディキャップを負ってしまった人々が人口の約5%もいることをご存じですか?2001年現在、日本の言語聴覚障がい者の数は、約528万人で、そのうち言語聴覚士の臨床サービスを必要としている人々は、約100万人を超えると推定されています。
 このような言語聴覚障がい(失語症(※1)、言語発達障がい、構音障がい(※2)、吃音(※3)、聴覚障がい)のある人のことばによるコミュニケーション能力の改善や残存能力の活用をサポートするのが言語聴覚士の役割です。また、食べたり飲んだりすることに問題が生じる嚥下(えんげ)障がいも、構音障がいや失語症を伴うことが多く、言語聴覚士によるアプローチが必要です。
 もちろん、障がいの回復には限界がある場合も少なくありません。したがって、障がいのある人のコミュニケーション能力の改善を促すことはもちろんのこと、障がいのある人の心理的なサポートをおこない、周りにいる人たちに障がいの理解を促し、必要となる日常的対応などについて協力や援助が引き出せるように働きかけることも重要です。障がいのある人とその周りの人たちとの関係を調整することで、トータルな支援の水準を高めていくということも、言語聴覚士の重要な役割です。
 例えば、注意欠陥多動性障害(※4)、高機能自閉症(※5)などの子どもについては、実生活におけるコミュニケーション障がいへの家族の理解を高める指導、子どもの学習をどのように進めるのが適切であるかなどの助言をおこない、障がいのある子どもたちの社会性の向上をその家族と協力し合いながら支援します。
 このような、言語聴覚障がいの専門国家資格が「言語聴覚士」です。
 言語聴覚学専攻では、この資格取得のためのカリキュラムの履修はもちろん、人間のコミュニケーション能力・活動に関する専門的学習・研究を通して、高い実践的技能・能力をもった言語聴覚学の専門家を育成します。愛知淑徳大学クリニックでも実習をおこないます。

※1 失語症
 大脳皮質の言語中枢が外傷や疾患によって冒され、言語理解や発語などが困難になる状態。
※2 構音障がい
 口唇、舌の形態や発語運動神経などの障がいによって、ことばを正しく発音できない状態。
※3 吃音(きつおん)
 話をする時に、音が詰まったり、同じ音を何度も繰り返したり、音を引き伸ばしたりして、なめらかに話すことができない状態。
※4 注意欠陥多動性障害
 児童期に出現する障がいで、注意力散漫と多動を特徴とする。軽度発達障がいの一つのタイプとして挙げられる。
※5 高機能自閉症
 対人関係形成の困難さ、言語発達の遅れ、固執的行動を特徴とする発達障がいである自閉症のうち、知的障がいを伴わない場合をいう。自閉症状は3歳くらいまでに現れ、中枢神経系に機能不全があると考えられている。

言語聴覚士の仕事

 人がコミュニケーションをとるためには「ことば」が欠かせません。話す、聞く、読む、そして書く、この能力に障がいのある人への支援法を見出すために、検査・評価をおこない、機能の回復をはかったり、残存機能の活用、新しいコミュニケーション手段の獲得を支援するのが言語聴覚士の仕事です。また、言葉の障がいに伴いやすい「食べること」において障がいのある人に対する支援も言語聴覚士の仕事の一つです。

カリキュラムポリシー

同じ志を持つ仲間や教員と刺激し合い学びあう日々。充実した4年間がここからはじまります。

POINT 1言語聴覚士の国家試験受験資格が取得可能

 生まれつき言語聴覚機能に障がいのある人や、病気や事故で障がいを負った人…。そうした人々の障がいを的確に検査・評価し、それに基づいて訓練計画を立て、コミュニケーシ ョン能力の改善を図る「言語聴覚士」の国家試験の受験資格取得をめざします。

POINT 2第一線で活躍する言語聴覚士、医師らによる専門教育

 臨床現場を熟知している言語聴覚士や第一線で活躍している医師たちが教壇に立ち、言語学者、心理学者などのその道の専門家たちも授業を担当します。最前線の現場から届く生きた知識や技能から、高度な専門性を身につけます。

POINT 3医療科学に関する基礎的教養を徹底的に学ぶ

 健康医療科学部に共通する科目群「学部基礎科目」。基礎医学と臨床医学を中心に、スポーツ科学や栄養学、公衆衛生学などの幅広い学問領域に目を向けることで、医療科学の基礎的教養を身につけます。

POINT 4医学・心理学・言語学の側面から科学的な目を養う

 コミュニケーションという人間の高次な能力を探究する言語聴覚学専攻。医学、心理学、言語学のさまざまな学問領域から、ことばや聴こえの障がいとそのメカニズムに迫ります。コミュニケーション機能の仕組みを理解し、基礎的な科学の目を養います。

POINT 5新しい検査方法や訓練方法を積極的に開発・研究

 速いサイクルで検査方法や訓練方法が変わる、進歩の著しいこの分野。言語聴覚学専攻では、新しい検査方法や訓練方法の開発・研究にもチャレンジし、言語聴覚学の最先端を学びます。

POINT 6臨床家としての人間性を培う

 医療機関などでのフィールドワークや実習を積極的に実施し、リハビリテーションの現場を幅広く経験。ことばや聴こえに障がいのある人の悩みに触れることで、人を支える専門職に欠かせない豊かな人間性を育みます。

国家試験合格をめざし、「e-Learning」や個別指導などさまざまなサポート体制の充実

 言語聴覚学専攻では、すべての学生に言語聴覚士国家試験受験資格の取得を課し、専攻が一丸となって国家試験合格をめざします。国家試験対策をおこなう授業を設置するほか、一人ひとりのレベルに合わせて学習できる「e-Learning」の活用、模擬試験や個別指導の実施など、きめ細かいサポートをおこない、毎年多くの学生が国家試験に合格しています。

資格・進路

取得できる資格

  • 言語聴覚士(国家試験受験資格)

予想される卒業後の進路

 ことばや聴こえに障がいのある人のよりよい暮らしを支援するスペシャリス ト「言語聴覚士」を養成します。医療チームの一員として、医療機関や保健・福祉機関、教育機関など幅広いフィールドで活躍します。また、言語聴覚学の知識や技能は、コミュニケーション補助機器・機材の開発、発達支援や学習支援などの教育、福祉サービス業をはじめとするさまざまな業界・業種で発揮できます。

言語聴覚士として
  • リハビリ専門病院
  • 総合病院
  • 大学病院
  • 小児施設
  • 児童福祉施設
  • 児童相談所
  • 保健センター
  • 介護老人保健施設
  • 障がい者福祉センター
  • 官公庁
  • 教育施設 など
その他
  • 一般企業の医療機器メーカー・福祉サービス業などで福祉に関わる職員
  • 大学院進学 など

※ 2010年度卒業生の言語聴覚士国家試験の合格率は81.8%(全国平均合格率69.3%)