学長室のお客様

南京師範大学から副学長他

2000年1月 1日

 南京師範大学の蔡副学長他5名が学長室を訪問されました。
 南京師範大学とは、1993年に交流協定を調印して以来友好関係が続いています。今年も3名の本学学生が4ヶ月間の留学生として派遣されますし、来春には中国語研修、日本語教育実習に集団で出かけることになっています。
 1993年の調印式には、私も南京師範大学を訪問しました。調印式とパーティを終え、ホテルの最上階のラウンジでくつろいでいたとき、同行した教員が眼下の夜景を見て「まるでホタルの光みたいですね」と表現したのが今も印象に残っています。その当時は南京の街は自転車であふれ、大都会のわりには自動車も少なく、街の光もホタルのようにほんのりとしたものでした。
 それ以来南京には行っていませんから、今はどうなっているのかはわかりません。しかし、少なくとも友好関係ができてから最初の5年程は交換留学といってもこちらから行くばかりの一方通行であったのが、ここ数年は毎年南京師範大学からも受け入れるようになりました。当初は日本へ留学したくとも、経済的な理由からできない学生が多かったのが、今はその面ではかなり好転してきたのでしょう。また是非訪れて南京の夜景を見てみたいものです。
 蔡副学長からは、これまでの友好関係の感謝と、それをさらに深めていきたいとの南京師範大学長のメッセージを伝えていただきました。私からも同じ気持ちであることを伝えていただきたいと申し上げました。
 8年前、調印式及びその後のパーティで、ご自身の健康状態が良くなかったにも関わらず、さりげなく気配りをされていた前学長の面影は、感謝の気持ちとともに今も思い浮かびます。国を越えた友情が若者達の間で生まれることを期待したいと存じます。