学長室のお客様

長久手町教育委員会教育長・青山安宏先生 他

2008年6月30日

「学校教育体験」の実施について、長久手町教育委員会と協定書を調印

 平成20年6月30日、学長室に長久手町教育委員会教育長の青山安宏先生と学校教育課指導主事の夏目知好先生をお迎えし、長久手町立小学校における「学校教育体験」の実施に関しての協定調印式が行なわれました。
愛知淑徳大学の参加者は、小林素文学長、山田幹郎文学部長、冨安玲子教育学科主任、中嶋真弓教育学科准教授、佐藤実芳教育学科准教授の5名です。
晴れやかなムードの中、学長と教育長の間で、調印がとりおこなわれました。

小学校教育について理解を深める「学校教育体験」

「学校教育体験」は、2007年に教育学科を開設して以来、積極的に取り組んでいる体験型授業です。1年次から学校での体験を行なうことで、その後の学びをより充実させるとともに、現在の小学校教育や子どもたちへの理解を深めることを目的としています。実際には、長久手町の小学校で、1週間の観察実習を行い、給食や放課、掃除などの活動を通して子どもと触れ合います。こうした体験を通して、教師の仕事と教職の意義を学ぶとともに、教職への志望をより明確にすることを目標としています。
「学校教育体験」を行なうにあたっては、まず、小学校教育について基本的な理解を中心とした「事前指導」を行い、体験後は、「事後指導」として学生が体験発表を行なうことで、個々の体験を共有させ、教育実習等へと発展させていきます。

ぜひ、長久手町の小学校教員にと教育学科に期待を寄せる教育長

昨年の「学校教育体験」では、教育学科1年生の学生たちが、長久手町立の5つの小学校で実習を行ないました。調印式に列席された長久手町教育委員会の教育長からは、「とても明るく意欲を持って実習を行なっていただき、感謝しています」との言葉をいただきました。また、小学校教育の現状と教育学科に寄せる期待を述べられました。
「平成18年度、小学校教員の資格を有した学生は17000人、中・高の教員資格を有した学生は70000人だといわれています。このデータが示すように小学校教員の絶対数は少ない状況です。まして、長久手町の人口は増加傾向にあり、小学校も同様児童数が増加しています。したがって、小学校教員の数も不足という傾向をみせています。ここ長久手町は愛知県でも有数の文教地区です。愛知淑徳大学の教育学科で学ぶ学生さんは、学校教育体験を実り多いものにしていただき、ぜひ、地域の小学校教員として活躍していただきたいものです。もし残念にも採用試験に合格しなかった場合でも、嘱託教員の採用枠がありますので、嘱託として経験を重ねられた後、教員試験に挑戦していただきたいと思っています」

 

大学の活動に協力を惜しまない長久手町に学長は深い謝辞を

全国的に少子化傾向を見せる中で、長久手町はとても珍しいケースです。「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」や「文化の家」で、多彩なイベントが行なわれるなど、活気に満ちあふれています。
こうした自然と文化に恵まれた長久手町で、学校教育体験を行なう教育学科の学生たちは、体験を通して多くのものを学びとってくることでしょう。
小林素文学長は、学校教育体験をはじめ、CCC(コミュニティ・コラボレーションセンター)での社会活動にあたって、長久手町にご協力をいただいていることについて、深く謝辞を述べました。
大学の教職員と教育委員会の皆さまが今後の小学校教育について語り合った調印式は、和やかなムードの中無事に終了しました。