報告

2023年07月07日

長久手キャンパス新1号棟 陶板画除幕式

2023年5月30日(火) 長久手キャンパス 新1号棟

学園創立120周年、大学創設50周年を記念した陶板画2作品。
学生たちのかけがえのない日々を見守ります。

 2025年に愛知淑徳学園は創立120周年、愛知淑徳大学は創設50周年を迎えます。この節目の記念事業として、今年5月に竣工した新1号棟の外壁と多目的ホールに陶板画を設置しました。

 愛知淑徳学園創立120周年を記念し、本学の後援会や同窓会などのご協力により制作された陶板画は、日本画家・久世直幸氏の「蒼穹の風」です。ブルーを基調とした力強く爽やかな色合いが印象的で、風が渡る雄大な風景を感じさせます。無限の空に夢と志を高く掲げてほしいという学生への願いを込め、キャンパスのさまざまな場所から見ることのできる外壁に設置しました。高さ12.9メートル、幅10メートルあり、外壁としては日本最大級の日本画陶板です。

 また、愛知淑徳大学創設50周年を記念し、初代学長・小林素三郎先生の寄贈特定資産により制作された陶板画は、日本画家・芝康弘氏の「君に読む未来」です。絵本の読み聞かせに夢中になる子どもたちが生き生きと描かれ、木陰の優しい陽射しやあたたかな空気感も伝わってきます。学生に幼い頃の純粋な好奇心に思いを馳せてほしいとの願いを込め、新1号棟のメイン動線となる多目的ホールに設置しました。

 両作品ともに、徳島県鳴門市にある大塚国際美術館の陶板複製画制作を担う大塚オーミ陶業株式会社にて制作されました。どちらも単なる原画の再現ではなく、久世氏と芝氏が筆を入れるとともに、大塚オーミ陶業株式会社の職人技によって仕上がりの色彩や質感、光の反射など細部に至るまで調整。新たなオリジナル作品として完成させました。

 連日の雨が上がり、淑徳晴れとなった5月30日(火)、陶板画2作品の除幕式が挙行されました。久世氏や芝氏、大塚オーミ陶業株式会社・大杉栄嗣社長など陶板画制作にご協力くださった方々、本学後援会・松本秀樹会長、本学同窓会・河野豊子会長、小林素文理事長や島田修三学長をはじめとする本学教職員などが参加し、さらに昼休みの時間帯での開催だったため学生も多数集まりました。

 式典は1階多目的ホールと3階屋外テラスでおこなわれ、両作品それぞれが除幕されると大きな拍手がわき起こりました。久世氏、芝氏、大杉社長による制作者スピーチでは、作品に込めた思いや制作秘話が語られ、久世氏は「若く瑞々しい皆さんが、この陶板画とともに大学でかけがえのない時間を過ごしていただけたら、それに勝るものはありません」と学生へのメッセージもお寄せくださいました。

 閉式後、会場を3階の教室に移し、陶板画制作にご協力くださった方々への感謝状贈呈がおこなわれました。芝氏、久世氏、大塚オーミ陶業株式会社・大杉社長、本学後援会・松本会長、本学同窓会・河野会長の5名へ、小林理事長から感謝状が手渡され、会場はあたたかな拍手に包まれました。

 陶板画は、焼きもの技術を応用し、陶板に焼き付けられた絵画です。耐久性が高く、その美しさは2000年以上の時を経ても色褪せないと言われています。新1号棟に設置された2作品も、これから長きにわたって大学とともに月日を重ね、未来に向かって学び成長する学生たちを見守っていきます。

■2023年5月31日(水)中日新聞朝刊に除幕式の様子が紹介されました。>