報告

2015年02月23日

平成26年度 保護者向け就職セミナー

社会人に向けてのマナー講座 ~テーブルマナー・接待マナーを習得~

平成26年9月28日(日)  星が丘キャンパス

学生一人ひとりの自己実現を願い、保護者の方を対象とした就職セミナーを開催しました。

 教育目標「10年先、20年先に役立つ人材の育成」のもと、4年間を通したキャリア教育・キャリア支援に力を注ぐ、愛知淑徳大学。単なる就職活動の支援にとどまらず、「なぜ働くのか」「社会で自分をどう活かしたいのか」という就業観や自立心を育み、一人ひとりが社会で自己実現を果たせるように後押ししています。その取り組みのひとつとして開催しているのが、「保護者向け就職セミナー」です。企業の採用活動、就職環境の現状について、学生を最も近くで見守る保護者の方々と情報や意識を共有する機会として毎年ご好評を得ています。
 9月28日(日)に開催した「平成26年度 保護者向け就職セミナー」にも大勢の保護者の方々がご来場くださり、会場となった講堂はほぼ満席状態。開会に際し、島田修三学長、小塩三枝後援会長、三浦克人キャリアセンター長からの挨拶があり、第1部としてゲストスピーカーによる講演会がおこなわれました。

 最初に登壇したのは、人材コンサルタントとしてご活躍の常見陽平氏。「就活生の親が『やってはいけないこと』『本当にするべきこと』」というテーマで講演しました。「就活は怖くない。自ら行動を起こすか、起こさないか。それに尽きることを、ぜひお子さんにお伝えいただきたいと思います」と講演の冒頭で語り、採用活動をする企業、就職活動をする学生、その両者を支援するプロフェッショナルの視点から、就職環境の現状や就職活動への取り組み方などを語りました。「親が本当にするべき支援は、就活に伴う交通費や宿泊費の援助、さまざまな社会人と話す場をつくること、そして、お子さまを信じて前向きに見守ることです。保護者の方々ご自身がどう仕事に取り組み、キャリアを重ねているのか、社会人の先輩としてお話しすることもいいでしょう。就活モンスターペアレンツにならず、価値観を押しつけず、本人が力を十分に発揮できるよう支えてください。未来は素晴らしいに決まっている!若者の可能性に期待しましょう」。学生の進路実現を熱く応援する常見氏の言葉を受け、保護者の方々はわが子をはじめとする若者がよりよい道へ進めるよう、サポートのあり方を深く考えていました。

 続いて、株式会社名古屋三越から株式会社三越伊勢丹ヒューマン・ソリューソンズに出向し、採用や社員の基礎教育などに励む牧岡美奈子氏が、「企業が求める人材」をテーマに講演しました。牧岡氏は、本学の卒業生。平成12年に現代社会学部を卒業後、第一志望だった株式会社名古屋三越に就職し、店頭での接客から秘書、渉外、社員教育などに携わり、現職に至ります。講演では、企業の立場から求める人材や入社後のキャリアなどについて語りました。「百貨店では、どの部署にいても、向き合うのはお客さま。皆さまのライフスタイルをモノ・コトで豊かにするよう努めるのが、私たちの仕事の本質です。そのため、時代の変化を的確に捉えるセンスのある自立した人材、マーケットのニーズをカタチにできる人材、多様な人と協働し目標を果たす人材を求めています。そして他業界・業種の企業と共通して、新しい視点で物事を捉えられるか、自分の判断軸を持っているか、実行力はあるかなども採用活動の場で見極めています」と牧岡氏。「後輩でもある学生の皆さんにはぜひ、キャリアセンターをフル活用し、自分と、社会と向き合い、めざす未来を切り拓いてほしいと願っています」とあたたかなエールも送りました。

 第2部では、講演した常見氏、牧岡氏も参加したティーパーティーをはじめ、各種セミナーを開催。「インターンシップ研修(国内・海外)の概要―その仕組みと就職活動への効用―」「公務員試験の現状と対策」「学生による就職活動体験報告」、そして、キャリアアドバイザーや担当教員による「個別面談」と、盛りだくさんの内容でした。
 今年度の「保護者向け就職セミナー」も、大学、企業、そして保護者の方々が有益な情報を共有し、未来を担う若者に対する熱い思いを分かち合う、貴重なイベントとなりました。今後も愛知淑徳大学は、学生一人ひとりが希望の道へと力強く歩んでいけるよう、キャリア教育・キャリア支援に全力を注いでいきます。