成長

2020年03月03日

食を通して、人の役に立ちたい。大学で培った「伝える力」が商談に活きています。

vol.63

人間情報学部 OB【2016年度卒】

社会人として即戦力で活躍できる力を身につけた学生時代。

 高校までは野球一筋で、部活動に青春のすべてを注いだ日々。大学に入るにあたって将来を考えたときに「社会で活きるスキル」を身に付けたいと思い、今後のIT化社会で重要となる知識を学べる人間情報学部を選びました。それまでパソコンにふれる機会は少なかったので、入学するとOfficeソフトの基本から勉強を開始。先生方のきめ細やかな指導によって、基礎知識をしっかりと固めることができました。
 3年生から始まるゼミナールは、プレゼンテーション能力を高められる親松先生のゼミを選択。親松ゼミでは、主に人前で発表することを通して「伝える力」を養います。限られた時間や文字数の中でいかに伝えたいことを印象的に伝えるか。発表後はゼミ生や先生に率直な感想を尋ね、自分の発表が人の目にどう映ったのかを確かめます。また、1日中美術館を見学した感想をツイッターの文字数制限と同じ140文字以内で書くという課題もありました。目に入ったたくさんの情報の中から本当に伝えたいことだけを絞ってまとめる作業は簡単ではありませんでしたが、繰り返し取り組むことで伝えたい内容を要約して効果的に伝える力を修得することができました。

食を通して、人の役に立ちたい。大学で培った「伝える力」が商談に活きています。

 こうして社会で活きるスキルを身に付けた私は、野球部時代に体づくりをおこなう上で欠かせなかった「食」を通して人の役に立ちたいと思い、食品メーカーへの入社を志しました。そんな私の背中を押してくれたのが、キャリアセンターです。就職活動での立ち振る舞いや面接での受け答えなどをしっかりと教えてくれ、一人ひとりに向き合った厳しくも優しいサポートをしていただきました。社会人としての基礎もキャリアセンターの方々に教えていただいたと言っても過言でないほどで、自分では気づけなかった自分自身の長所や短所を見つけることができました。面接時に自分の想いをどうやって相手に理解してもうかなども細かくサポートしていただき、希望していた食品メーカーから内定をいただくことができました。そんな自分自身の経験から、就職活動が終わってからはキャリアセンターの学生スタッフとして後輩をサポート。就職活動について先輩方から生の声を聞ける環境が整っていることも、愛知淑徳大学ならではの魅力だと思います。

やるからには、トップセールスを目指して。

 就職活動を経て、私は商品の種類が豊富でシーチキンⓇでも有名な「はごろもフーズ株式会社」へ入社しました。入社後半年間の研修では、工場で自社製品の製造も経験。これから自分が販売する商品を自ら作ることで、商品について詳しく知ることができました。営業として配属された現在は佐賀県と福岡県を担当しています。主な営業先はスーパーなど量販店のバイヤー。お客様が商品を購入するシーンまでを考えた提案を心がけ、時期に合わせた販売促進の戦略提案や新商品導入に向けた商談をしています。バイヤーには商品を使った試食品を持参することもあります。商談でのプレゼンテーションでは、上司や取引先の方から「わかりやすかったよ」と言っていただくこともあり、ゼミで発表を重ねたことが活きていると感じます。また、学生時代に学んだPCスキルや知識が月々の売上管理などに活用でき、より効率的に事務作業が進められるため、その分営業活動の時間に充てられています。

食を通して、人の役に立ちたい。大学で培った「伝える力」が商談に活きています。

 今後もさらに成長を重ね、目標は大きな販売先を担当し、より会社に貢献することです。売り上げの大きな地区で前年度の売上を超え続けることにプレッシャーを感じることもありますが、営業の仕事にやりがいを感じているので、さらにキャリアを重ねそんな場所を任されるほどに成長していきたいです。そして、目指すはトップセールス。将来、会社に無くてはならない人材になれるよう、日々努力を続けていきます。

大切なのは「目的は何か」を考えること。

 社会に出てからは、大学で得たさまざまな学びが活きていることを実感する毎日。特に、「目的意識を持つこと」は社会人として仕事をする上で、あらゆる場面で役に立っています。先輩に指示をもらって何かをする時も「これは何のためにするのか」を考えて取り組むことで、学びの吸収具合が格段に変わり、お客様が求めることの「本質的な目的」を考えると提案の幅が広がります。会社で先日経験したインドネシアの海外研修においても、現地で学びたいことを事前にリストアップ。目的を明確にして臨んだことで、多くの学びを得るとても有意義な研修にすることができました。
 今、大学や学校で授業を受けている皆さんも、この授業は何のためにあるのか、自分は何を身に付けるために勉強しているのか、それらを考えて取り組んでみてください。勉強に限らず、部活や趣味、全てのことに目的があって、意味があると思います。ぜひ意識してみてください。きっとより多くの学び、成長が得られると思います。