成長

2021年01月25日

「子どもたちの幸せ」を常に考え、教員として挑戦し続けたい。

vol.65

文学部 英文学科(現:総合英語学科) OB【2000年度卒】 愛知県教育委員会(小学校・中学校教諭)

教育と英語を専門的に学び、教員の道へと前進。

 「教員になりたい」という夢をかなえるために、教員養成の伝統校である愛知淑徳大学 文学部英文学科(現:総合英語学科)に入学しました。中学生のときにアメリカ、高校生のときにオーストラリアでホームステイを経験したことから、英語を専門的に学びたいと考えていました。在学中は教職課程科目を履修して教育原理や教育心理などを学修するとともに、日本文化と英語圏の文化の違いや和製英語について研究。英語科教員に必要な専門知識や教授法などを身につけました。また、在学中は男子バスケットボール部に所属。4年次にはキャプテンも務めました。学部や学年の枠を超えて多くの仲間と交流を深め、大学生活がさらに充実したものになり、先輩や後輩たちとのつながりは、今も続いています。

 在学中、最も印象深いのは中学校での教育実習です。出身地である山口県の母校で約2週間、全学年の英語の授業やバスケットボール部の指導に携わりました。生徒との何気ない交流から最終日の別れの涙まで、その日々の思い出は今でも大切な宝物です。教員への志が一層熱くなり、4年次には「心の教室相談員」の活動にも挑戦。愛知県内の中学校で生徒の相談に応じ、一人ひとりと向き合う姿勢を学びました。その中学校で引き続き非常勤講師として働くことを決め、大学卒業後、英語科教員として一歩ずつ経験を積み重ねていきました。

教員としてキャリアを積み重ね、よりよい教育を追求。

 愛知県内の中学校で常勤・非常勤講師として数年間勤務し、学級担任も務めながら指導力や実践力を鍛えました。そしてオーストラリア留学に挑んで英語力に磨きをかけた後、愛知県公立学校教員採用選考試験を突破。正規採用後は学級担任のほか生徒指導主事、学年主任、バスケ部顧問などを務め、さまざまな側面から多くの生徒と向き合っていきました。

■バスケ部の生徒たちと川本さん■

「子どもたちの幸せ」を常に考え、教員として挑戦し続けたい。

「子どもたちの幸せ」を常に考え、教員として挑戦し続けたい。

 そんな教員生活の中、小学校・中学校両方の現場に立つことで児童・生徒のよりよい教育を追求したいと考えるようになり、働きながら勉強して小学校教諭2種免許状を取得。結婚し、子どもが生まれたことがきっかけで仕事と家庭の両立を重視するようになったこともあり、休日に部活動のない小学校での勤務を希望しました。小学校に赴任したときは校務主任も経験。学校運営というより広い視点に立ち、教育を多角的に考える力を鍛えました。

「子どもたちの幸せ」を常に考え、教員として挑戦し続けたい。

■小学校での勤務の様子■

子どもたち一人ひとりの笑顔のために、自らを高め続ける。

 教員となって約20年のキャリアを築く今、新たな挑戦をしています。文部科学省の在外教育施設派遣教員採用試験に合格し、2020年から在外教育施設派遣教員として中国に渡り、蘇州日本人学校で小中一貫教育に携わっています。蘇州日本人学校では、小学4年生の学年主任と担任を兼任し、教材研究にも力を入れています。こうした海外での経験を今後の生徒・児童指導に活かし、子どもたちの人生の基盤づくりに貢献したいと決意を新たにしています。
 「子どもを一人の人間として尊重し、人と人として対話する」ことが教員としての私のモットーです。「目の前の子どもたちを幸せにするために何ができるか」を常に考え、地域や家庭と学校が協力して子ども一人ひとりの成長を支えていきたいと考えています。そんな私の原点にあるのが、愛知淑徳大学でさまざまな人と学び合い、「人のつながりの大切さ」を実感した日々です。これからも人との関わりから多くのことを学び、成長し続ける自分でありたいと思います。

■2020年から中国・蘇州日本人学校の派遣教員として勤務■

「子どもたちの幸せ」を常に考え、教員として挑戦し続けたい。

「子どもたちの幸せ」を常に考え、教員として挑戦し続けたい。

「子どもたちの幸せ」を常に考え、教員として挑戦し続けたい。

「子どもたちの幸せ」を常に考え、教員として挑戦し続けたい。