成長

2014年09月08日

長久手市の職員としてキャリアを重ね、市民の皆さまに広く貢献したい。

vol.33

文学部 図書館情報学科

情報や図書館について学びを深め、自分の可能性を広げる。

 子どもの頃から読書が好きで、高校時代は図書委員。将来は司書として働きたいと考え、愛知淑徳大学の図書館情報学科(現・人間情報学部)を志望しました。その頃は「これからの司書はコンピュータが使えなきゃ」と言われ始めていた時代。入学してすぐに授業で情報学に出会い、プログラムを設計し、動かすことのおもしろさにのめり込みました。4年次には学修の集大成として、名古屋市営地下鉄の路線図を作成。試行錯誤を積み重ね、目的地までの乗り換え案内や運賃を算出するシステム、視覚的にもわかりやすい路線図の表示を形にしました。ゼミ内の発表で仲間や先生からの高い評価を受け、4年間を通して当時としては最先端の情報学を深く学べたことに手応えを感じました。同時に、論理的で柔軟な思考力や分析力、実行力などが養われたと思います。

 もちろん、司書の資格取得をめざした学修にも力を注ぎ、並行して学芸員課程の科目も履修。推理小説研究会にも所属し、書評を作成して仲間とおすすめの作品を紹介し合うなど、好きなことにとことん打ち込んだ学生生活でした。進路に対する視野も広がり、学内の公務員試験対策講座を活用して長久手町職員(現・長久手市職員)としての就職を果たしました。一般職での採用にも関わらず、司書資格があることから、幸運なことに1年目から図書館に勤務。在学中に情報学も学んでいたことが強みとなり、資料や文献の検索・提供をおこなうレファレンスで力を発揮してきました。利用者の方々のお役に立てたときの喜びは、いつも私の胸を熱くします。

大学で培った専門性を、長久手市のまちづくりに役立てたい。

 長久手の職員として働いて15年、約2年間は役所で行政に携わっていたこともありますが、長らく長久手市中央図書館に勤務しています。キャリアを重ねてきた現在、館全体の管理を担うオールマイティーな業務に取り組んでいます。中でも図書貸出のアプリケーションやシステムに関して、在学中に身につけた情報技術の専門知識を思い出しながら、端末の故障時などの対応にも励んでいます。図書館で働きたいという高校生のときの憧れを実現し、さらに当時では想像もしていなかった幅広い業務に関わることができて、毎日が充実しています。

 人々の個性を生かし合い、互いに成長できる地域をつくる――こうした長久手市の目標に向かい、図書館にも新たな仕事が次々と舞い込んできます。ひとつひとつの仕事に全力を注ぎ、市民の皆さまのより幸せな暮らしを支えたいと考えています。今後、他部署へ異動になり、さまざまな業務に携わるチャンスがあるかもしれません。そのとき、大学や仕事で培った力を役立て、新しいことにも挑戦し、広い視点から長久手市のまちづくりに貢献していきます。