交流

2017年12月07日

第3回みその歌舞伎フェスタ

第3回みその歌舞伎フェスタ

2017年9月16日(土)御園通商店街

学生たちが商店街の方と連携し、
まちの魅力と日本文化を発信するイベントを盛り上げました。

 伏見のランドマーク「御園座」。その周辺を囲むようにしてあるのが御園通商店街です。しかし、改装が始まってからは人通りが減り、少し寂しいムードが漂います。名古屋を代表する商店街に、活気を取り戻したい―― そんな思いから、2015年に交流文化学部 小林ゼミの学生たちが御園通商店街とコラボレーションを始めました。その後、愛知淑徳大学CCC(コミュニティ・コラボレーションセンター)に所属する地域ボランティアへの参加意欲のある学生が加わり、CCC学生団体「Teamみその」が誕生し、その活動はさらに大きくなりました。現在では月1回開催される「五百円市」のサポートを続け、年に一度「みその歌舞伎フェスタ」を盛り上げています。
 第3回となる今回は台風の接近に伴う荒れた天気の中、学生たちで結成した「Teamみその」が明るく開会の宣言をし、イベントがスタートしました。手づくりの隈取りお面をつけてまちを練り歩く子どもたちや、ちんどん屋さんによるにぎやかな合奏、さらに、若者向けにアコースティックギターの弾き語りや、学生による学生目線のイベントや飲食ブースの紹介などもあり、あらゆる人が楽しめる企画となりました。

第3回みその歌舞伎フェスタ

第3回みその歌舞伎フェスタ

 「Teamみその」代表の交流文化学部交流文化学科4年・平野衣理佳さんは「最初に企画に関わったときは商店街の方に"淑徳さん"と呼ばれていましたが、今では"平野さん"と名前を呼んでいただけるようになりました。"あなたに任せておけば何とでもなるわ"とも言っていただき、とても嬉しく思いました。学生たちが地域の方と距離を詰めていくことは決して簡単ではありませんが、自分たちの目線で提案することと、商店街の良さをいちばん知る方たちの思いを推し量って行動することのふたつを大切に行動してきました。そうしてできた濃い人間関係は、これからも財産になると思います」と話していました。

第3回みその歌舞伎フェスタ

第3回みその歌舞伎フェスタ

 また、イベントには愛知淑徳大学の留学生22人も訪れ、日本文化の代表格・歌舞伎の舞台があり、にぎわってきた商店街の雰囲気を体感しました。「Teamみその」の学生たちが運営する隈取り制作ブースで、隈取りの絵付けを体験したアンナ・クレーニングさんは、「隈取りの絵付けは想像以上に緻密な作業で難しかったですが、そういう体験ができる企画があるということは貴重だと思いました」と、振り返っていました。
 年齢も国籍も超えて交わることのできる「みその歌舞伎フェスタ」は、学生たちにとっては地域を身近に、商店街の方たちにとっては若い力を、さらに、留学生や海外の旅行客にとっては日本の古き良き文化を「感じる」機会として、受け継がれていきます。