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2018年10月09日

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習 第2回成果発表公演「パレット~まじる、まぜる、まざる。~」

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習  第2回成果発表公演「パレット~まじる、まぜる、まざる。~」

2018年9月1日(土) ナビロフト(名古屋市天白区)

学部・学年の異なる学生が、ジェンダーやダイバーシティをテーマにした舞台を創作。完成した作品を学外の小劇場で披露しました。

 本学のジェンダー・女性学研究所は、全学部・全学年を対象に「ジェンダー・ダイバーシティ表現演習Ⅰ・Ⅱ」を開講しています。この授業で学生たちは身近な生活の中のジェンダーや自分自身のジェンダーについて考える課題に取り組み、互いに意見を交わし合いながら「個の多様性」への理解を深めていきました。さらに、そのグループワークで話し合った題材をもとにストーリーを構成。担当教員から演技や身体表現のアドバイスを受けながら練習を重ね、ひとつの舞台作品を作りあげました。この舞台「パレット~まじる、まぜる、まざる。~」を9月1日(土)に名古屋市内の小劇場で上演。多くの人に半期間の学びの成果を発信していきました。

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習  第2回成果発表公演「パレット~まじる、まぜる、まざる。~」

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習  第2回成果発表公演「パレット~まじる、まぜる、まざる。~」

 舞台は「あなたの性別は何ですか?」という問い掛けとともに、ジェンダーに関わるトピックスを盛り込んだ短いストーリーをつなぎ合わせた構成で進められました。女性にしか使われない言葉や女性専用車両に対する考え方など、授業の中で学生たちが話し合った題材が作品の要所に取り入れられていました。また授業で磨き上げた身体表現やダンスも披露し、約1時間の演劇を見事に演じ切りました。客席は学生たちのパフォーマンスに惹きこまれ、舞台が終わると大きな拍手が沸き起こりました。公演終了後には、指導にあたった3名の先生方が講評をおこない「お客さんからも好評をいただける良い舞台を披露することができました。今回の経験は、胸を張って誇っていいものだと思います」と学生たちに激励の言葉を送りました。

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習  第2回成果発表公演「パレット~まじる、まぜる、まざる。~」

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習  第2回成果発表公演「パレット~まじる、まぜる、まざる。~」

 本学の理念「違いを共に生きる」を具現化する授業の取り組みを通して、学生たちは互いに認め合い、さまざまな人々と共生する力を養うことができました。意見を交わし合いながら舞台を作り上げ、多くの人々に発信した経験は、これからも大学生活や学修に活かされていくことでしょう。

学生のコメント

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習  第2回成果発表公演「パレット~まじる、まぜる、まざる。~」

メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科※ 4年 深谷 夏希さん
創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻 3年 辻井 茜さん
文学部 国文学科 1年 萩山 希海さん

 受講生25名が学部や学年の枠を超えて、ジェンダーについて考え、意見を出し合いながら劇を作り上げていきました。最初はジェンダーに対する考え方や意識が曖昧でしたが、授業で自分や周りの人たちのジェンダーについて考えて勉強していくうちに明確になっていき、活発に意見交換できるようになりました。メンバーの意識の変化とともにアイデアが増えて、舞台が進化していく過程もおもしろく感じられました。今回の経験を通して、お互いの違いを肯定的に捉えられるようになり、また自分自身のアイデンティティを確立することができたと思います。多様性を認め、自分の意見や考えを相手に伝える力は今後の人生においてもきっと役立つと信じています。

※現:創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻