交流

2019年01月08日

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

2018年11月1日(木)報告会:星が丘キャンパス 記念会堂 講堂
交流会:多目的ホール

インターンシップへ参加した学生が、研修の成果をプレゼンテーションする報告会・交流会を開催。協力企業・団体の方から、貴重なご意見やアドバイスをいただきました。

 本学のキャリアセンターでは、学生たちのキャリア形成の一環として、国内外でのインターンシップに力を入れています。職業観の醸成などを目的に、毎年多くの学生が意欲的に研修に取り組み、2007年以降の参加者は延べ4,000名以上を記録。今年度も夏季のみで500名近い学生が、多種多様な企業・団体でインターンシップに参加しました。その参加学生を代表して9名の学生が就業体験で得た学びを、企業の方や在学生に報告するインターンシップ公開報告会が11月1日(木)に開催されました。さらに、報告会終了後には参加企業・団体の方と直接話すことができる交流会が開かれ、会場は多くの学生で賑わいました。

 当日、会の運営を担ったのは、長久手キャンパスのキャリアセンター学生スタッフ。受付、司会、参加者の誘導など役割分担をしながら、報告会から交流会までスムーズな進行を務めました。

第1部:インターンシップ担当教員の報告

キャリアセンター 川上 知子先生

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

 インターンシップ担当の川上先生は、最初に「本学のインターンシップの取り組み」について、国内外で実施されているプログラムの内容や流れについて説明しました。さらにインターンシップへの参加者の増減をグラフで紹介。参加者が年々増加傾向にあり、今年の夏は500名程の応募が殺到したことを報告しました。次に「インターンシップ研修の参加者に関わるアンケート調査」の分析結果について言及。インターンシップの参加前後では、企業選びの基準に変化が見られることから、就職をより現実的な視点から考えられるようになっていると語りました。そして最後に、学生にとって豊かな研修となるようなプログラムを考え、丁寧にかかわって下さった企業の皆様へ感謝の意を述べました。

第2部:インターンシップ研修生の成果報告

 インターンシップに参加した代表学生9名が、研修から学んだことや今後の学生生活に活かしていきたいことについて、企業の方に向けて発表しました。また質疑応答では、企業の方からの温かなコメントや激励の言葉が送られました。

人間情報学部 人間情報学科 3年 野村 玲奈さん
研修先:スギ製菓株式会社

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

 えびせんべいの選別・包装、販売、書類の印刷・製本など、多岐に渡る業務を体験しました。インターンシップを経験して学んだことは、どんな仕事も1人では成立しないということ。データを集計する部署、そのデータをもとに計画を立てる部署、その計画をもとに製造をする部署というように、会社は社員一人ひとりが歯車のように合わさって成り立っていると実感しました。今後の学生生活では、相手の立場に立って笑顔で明るく行動していくことで、自分を磨いていきたいと思います。

文学部 教育学科 2年 野田 菫さん
研修先:名古屋市中村児童館

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

 学科の仲間と共に小学校教諭をめざしていましたが、本当にやりたいことは小学校教育なのか疑問を抱くようになり、児童館へのインターンシップを決めました。年齢や住んでいる地域が異なる子どもたちが集まる児童館では、「見守り、育てる」ことを大切に、子どもたちのペースに寄り添っている姿がとても印象的でした。子どもたちの居場所を作れる大人になれるよう、今後は子ども食堂のボランティアやチャイルドカウンセラーの資格取得にチャレンジして、知識向上に努めたいと思います。

交流文化学部 交流文化学科 3年 東畑 杏奈さん
研修先:有限会社アーティストリー

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

 オリジナル家具を製造しているメーカーで、工房の体験、塗装の見学、営業部の見学をおこないました。インターンシップの参加にあたって、「社会人として働く意味や責務を理解する」「ものづくりの業界を知る」「社員の方とコミュニケーションをとる」という3つの目的と課題を設定しました。より良いものをより早くつくるためにはどうすればいいのか、日々試行錯誤を重ねる社員の方たちと一緒に働く中で、仕事は計画を立てて効率よくおこなうことが大切だということ学ぶことができました。

交流文化学部 交流文化学科 3年 門脇 羽南さん
研修先:株式会社ジェイエスティ

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

 海外旅行専門の旅行会社の業務を体験した他、勉強会にも参加させていただきました。特に印象的だったのは、インターンシップ参加者が2人一組で旅行プランを提案する「女子旅計画」です。インターン初日から計画を練り上げ、最終日には社員の方たちの前で発表をおこないました。この一連の経験を通して、旅行業の大変さ、楽しさ、やりがいを実感することができました。今後の就職活動では「楽しく、わくわくできること」を一つの基準にして、前向きに取り組んでいきたいと思います。

ビジネス学部 ビジネス学科 3年 後藤 沙織さん
研修先:ATグループ

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

 営業職の中でも、特にトヨタ自動車の営業に興味を抱いていたことから、トヨタ車を販売しているATグループの研修への参加を決めました。新車販売の商談同席やショールームの店頭対応、営業担当者の同行など、様々な業務を体験。研修を通して、営業の仕事はお客様との信頼関係が第一であり、お客様のために行動することが自分のやりがいと成果につながることがわかりました。今後は研修中に気づいた2つの課題、「計画力を養うこと」と「企業研究を深めること」に力を注いでいきたいと考えています。

グローバル・コミュニケーション学部 グローバル・コミュニケーション学科 3年 木下 瑶子さん
研修先:名古屋ガーデンパレス

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

 研修先の名古屋ガーデンパレスは、結婚式の披露宴やビジネスの会議にも使用される宿泊施設です。研修では、営業課、宴会課、フロント課の3つの課を体験。「お客様の立場を考えて接客する姿勢」「お客様から見えない仕事の大切さ」「職場の人間関係の大切さ」を学ぶことができました。特に、3つの課が連携することによって、仕事がスムーズに進んでいる様子が印象的でした。今後は活動や人間関係の幅を広げ、長所を伸ばすことによって、将来自分が勤める職場で活かしていきたいと考えています。

創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻 3年 若土 奈那さん
研修先:損害保険ジャパン日本興亜株式会社

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

 グループに分かれて、自動車事故の状況確認や保険金の算出、企業への損害保険の提案、新しい損害保険の商品開発などの業務をシミュレーションしました。さらに、研修では3つの目標を設定し、業務が終わるごとに目標がどれだけ達成できているか自己評価と他者評価をおこないました。この経験から、損害保険会社の仕事を理解するとともに、自分の強みと弱みにも気づくことができました。今後は新しい視点を持ちつつ、改めて研修での経験を分析することで、自らの成長につなげていきたいと思います。

創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻 3年 三枝 いつかさん
研修先:株式会社イツバスタッフ

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

 イベント業を中心とした人材派遣会社で、電話対応やデータ入力の事務作業や、サンプリング配布現場への同行などをおこないました。研修前に設定した「自分の限界を決めず、可能性を広げる」という目標を意識して業務に取り組む中で、自ら動いて声をかける積極性を身につけることができました。また研修中には、簿記の知識やエクセルのスキルなど大学の学びが活かされていると感じる場面もありました。卒業までの時間を、社会に出るための準備期間として自分をより高めていきたいと思います。

創造表現学部 創造表現学科 創作表現専攻 3年 早川 絵里加さん
研修先:株式会社まるは

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

 アルバイトとインターンシップの違いは何だろう?そんな疑問を持ったことが、参加のきっかけでした。飲食店や旅館などを経営する株式会社まるはでは、調理場の仕事やお客様への接客など様々な仕事を体験しました。そこで身を持って感じたことは、責任感の重さの違いです。先輩に一から教えてもらえるアルバイトとは違い、インターンシップは自分から動かなければなりません。また、社会人と学生の認識の違いも痛感しました。残りの学生生活で、社会人としての常識力を養っていきたいと思います。

第3部:インターンシップ担当者様と学生との交流会

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

 会場を多目的ホールに移し、80の企業・団体と大勢の学生が集まりました。キャリアセンターの学生スタッフの挨拶で、交流会はスタート。飲み物を片手に、1時間ほど自由に歓談を楽しみました。学生たちは、企業の担当者に積極的に話しかけ、インターンシップのプログラムのことから就職に至るまでの具体的な準備について、次々と疑問を投げかけていました。インテリア業界に興味があるという3年生の学生は「インテリア業界以外のことも知りたいと思い、交流会に参加しました。今日企業の方たちから伺ったアドバイスを参考にしながら、より視野を広げて就職活動につなげていきたいと思います」と今後の就職活動への意欲を示していました。

運営に携わったキャリアセンター学生スタッフ

平成30年度インターンシップ公開報告会・交流会

 長久手キャンパスのキャリアセンターには、9名の学生スタッフが所属し、就職活動に関するセミナーを企画・実施したり、後輩からの相談にアドバイスをしたりしています。今回の報告会・交流会では、その内6名の学生が運営に携わり、協力し合いながら会のスムーズな進行に努めました。運営する立場から見ても、本学のイベントへの参加企業の多さは魅力だと思います。これから本格的にスタートする就職活動に備えて、様々な業界へ興味を広げるきっかけとなることを願っています。