交流

2020年12月01日

CCC オンライン日本語教室

CCC オンライン日本語教室

名古屋市内に滞在するベトナム人に対して、オンライン日本語教室を開催。
ベトナム人との交流を通して、異文化理解を深めました。

 本学の学生たちのボランティア活動の支援をおこなっている、コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)。そのCCCが主催するオンライン日本語教室が、7月より開講しました。受講生は徳林寺に滞在している技能実習生のベトナムの方々。徳林寺では新型コロナウイルスの影響により、帰国できなくなってしまったベトナム人の受け入れをおこなっています。徳林寺の住職の方より「滞在しているベトナムの人たちにも学びの時間があったほうがいいです。」というお話をいただき、CCCの学生たちが中心となってオンライン日本語教室を開きました。

CCC オンライン日本語教室

CCC オンライン日本語教室

 学生たちは週に1回、受講生15名を3グループに分けて日本語を教えました。授業時間は2時間。最初の1時間はテキストを使って文法などを学び、残りの1時間で自由に会話するという授業形式です。教える内容は受講生たちと相談しながら、個々の能力や希望に合わせて柔軟に対応していきました。また、受講生の人数が多いと一人ひとりていねいに教えることが難しい、一人あたりの会話量が少なくなってしまう、という課題から少人数制の授業も導入。1回の人数を絞ることにより、受講生との会話も深まり、より的確な指導やアドバイスができるようになりました。
 徳林寺では最初に受け入れていた方々が9月に母国へ帰国した後も、新たにベトナム人の方々を受け入れ続けています。そして学生たちがおこなっているオンライン日本語教室も継続中です。学生たちは日本語教室でのベトナム人との交流を通して、ベトナムの文化や日本に住むベトナム人の課題にも触れることができています。今後も徳林寺に滞在するベトナム人たちを支え、異文化理解を深めていくことでしょう。

学生コメント

CCC オンライン日本語教室

交流文化学部 交流文化学科 4年 水谷 麻美さん

 日本語教育に興味があり、学部で日本語教育のプログラムを受講していました。外国人の方に対して優しい日本語で教えると良いと授業で学び、今回の日本語教室も話し方に留意して取り組んできました。最初は日本語に自信がないと言っていた受講生の方が、授業が進むうちに段々積極的に話すようになっていく姿を見て、とても嬉しい気持ちになりました。
 また、受講生の方とは交流を重ねるうちに、日本語教室以外でも気軽に連絡を取り合う仲に。さまざまな話を伺う中で、技能実習生の方は日本に来ても、仕事以外で日本人と接する機会が少ないというエピソードを聞いたときにはとても残念に思いました。もっと日本人とベトナム人が互いに理解し合い、関係性を築く場があればと感じています。在日外国人の方々のために、卒業後もボランティア活動などを通して、関わっていくことができたらと考えています。