交流

2021年10月04日

CCC学生団体「あじゅあす」のパンフレット制作プロジェクト

CCC学生団体「あじゅあす」のパンフレット制作プロジェクト

2021年9月15日(水)

高齢者施設や障がい者施設で、当事者と心を通わせてきた経験を活かし、
障がい者への理解を深めてもらうためのパンフレットを完成させました。

 本学のコミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)は、学生たちと地域をつなぐことで、学生たちの成長はもちろん、より良い地域社会になるよう、学生と地域が共に育ち合う機会の創造に努めています。そんなCCCでは、学生たちの地域貢献活動を支援。さまざまな学生団体が地域社会の問題解決のために、自分たちのアイデアや行動力、情熱をフル活用して、自らの活動に励んでいます。そんな学生団体の一つが、「あじゅあす」。高齢者施設や障がい者施設に月に4回ほど、様々なメンバーが交代で出向き、施設の利用者さんと料理をしたり工作をしたりして、交流を深めています。施設に足しげく通うことで、利用者さんとの確かな絆ができ、レクリエーションを通じた豊かな時間を共に創り合う、"世代や立場を越えた仲間"のような関係性が築かれています。

CCC学生団体「あじゅあす」のパンフレット制作プロジェクト

CCC学生団体「あじゅあす」のパンフレット制作プロジェクト

 しかし、2020年には新型コロナウイルスの流行に伴い、利用者さんの健康を第一に考え、施設での交流活動は断念。一切、団体活動ができなくなってしまいました。活動が制限される中、それでもなんとか、自分たちにできることはないかと奮闘していたところ、CCCの職員さんの助言を受けて、「障がい者への理解を深めるパンフレットづくり」にチャレンジすることに。多くの障がい者施設は、利用者のニーズが高まっているにもかかわらず、イメージが先行してしまい、なかなか理解が得られないなどの課題があり、障がい者への正しい理解の浸透が急務であるという背景もパンフレットづくりにはありました。
 制作の中心メンバー11人が協力して、誌面の内容を決めるにあたり、社会福祉法人きまもり会「愛歩」の施設長さんにお話を聞くなどして、より良い誌面づくりに奔走。誌面のイラストは、特定非営利活動法人「花*花」の利用者さんに描いていただくなど、今までの活動で築き上げた信頼関係を存分に活かし、制作活動を続けていきました。

 文章はどうするか、タイトルはどうするか、書体はどうするか、より見やすくより分かりやすい誌面を追究し、ご協力いただく印刷会社さんとの打ち合わせや資金の工面も自分たちでおこなうなど、最大限、自分たちの力だけで、このパンフレットづくりを完遂したあじゅあすの学生たち。「今回のパンフレットづくりは、自分たちの活動の幅が広げられるヒントになりました。今後も、色々なことにチャレンジしてみたいです」と、このパンフレットづくりの機会を、さらなる飛躍の糧にしたいと、未来を見据えていました。

CCC学生団体「あじゅあす」のパンフレット制作プロジェクト

 パンフレットが欲しい方は、コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)へお越しいただくか、ご連絡をお願いいたします。

■長久手CCC
〒480-1197 愛知県長久手市片平二丁目9 長久手キャンパス 11号棟 1階
TEL(0561)62-4111(代表)

■星が丘CCC
〒464-8671 名古屋市千種区桜が丘23 星が丘キャンパス 5号館 1階
TEL(052)781-1151(代表)

学生コメント

CCC学生団体「あじゅあす」のパンフレット制作プロジェクト

CCC学生団体「あじゅあす」のパンフレット制作プロジェクト

福祉貢献学部 福祉貢献学科 社会福祉専攻 4年 中西美羽さん(左)
福祉貢献学部 福祉貢献学科 社会福祉専攻 3年 中村日南さん(右)

 誌面づくりの際に心がけたのは、「障がい者のできることだけではなく、できないことも正しく伝えよう」ということです。あえて、マイナス面も触れようと思ったのは、ヒアリングにご協力いただいた施設長さんから「障がい者を理解しようとするのではなく、存在を認めてもらうだけでいい」という言葉をいただいたから。関わらないようにしたり、無視したりするのではなく、障がい者の存在を受け入れるためには、障がい者のことを丸ごと知らないといけないと感じたのです。だからこそ、「伝えることの責任」を感じながら、制作にあたりました。間違えた情報を発信してはいけないし、伝わりやすさやわかりやすさをとことんこだわりました。今回は、施設長さんや印刷会社の方など、たくさんの方にご協力いただきました。さらに、このパンフレットの完成には、今まで施設でたくさんの利用者さんや施設の方々と出会い、関わってきた経験が不可欠でした。そう考えると、このパンフレットは目に見えない、たくさんの方々の支えがあって完成したと、しみじみと思います。今回のパンフレットづくりを通じて、仲間と一つのものを完成させる楽しさと達成感も知ることができたので、この経験を今後の活動に生かしていきたいと思います。