交流

2023年07月04日

花開くコリア・アニメーション2023

2023年5月20日(土)シネマスコーレ

学生たちが韓国の短編アニメーションの字幕翻訳を通して、
日本と韓国の表現や文化の違いを学びました。

 多文化共生に貢献できる人材育成を図る交流文化学科では、学外の活動にも積極的に取り組んでおり、学内で培ってきた能力を実践の場で発揮する機会が充実しています。その一つがインディーズ・アニメーション映画祭「花開くコリア・アニメーション」で、韓国に関心を持つ学生たちが上映作品の字幕翻訳に取り組んでいます。
 「花開くコリア・アニメーション2023」では、愛知淑徳大学字幕制作チーム(在学生16名、卒業生12名の総28名)が短編アニメーション作品の翻訳に挑戦。作品ごとに担当が分けられ、それぞれテーマの異なる韓国語の物語を解釈し、分かりやすい日本語に訳していきました。
 2023年5月20日(土)・21日(日)には、「花開くコリア・アニメーション2023」名古屋がシネマスコーレで開催され、学生や本学の卒業生が翻訳をおこなった韓国の短編1「世界のかたち」5作品と韓国の短編2「喪失のかたち」6作品中の総計7作品を参加した学生たちが鑑賞しました。

■シネマスコーレで開催された上映会にて

 自らが字幕翻訳した作品を実際に劇場で観賞した学生は「自分が作成した字幕を通して視聴者に作品を理解してもらえることがとても嬉しかったです」と大きな達成感があったことを語りました。また「作品上映後に自分の名前が映る瞬間が最高でした!」と話す学生もおり、スタッフクレジットに自分の名前が記載されていることで、作品に関わっていることを実感できたようです。
 文字数や表現などさまざまな制約があるなかで、短編アニメーションの字幕翻訳をやり遂げた学生たち。今回の経験を通して韓国語の知識だけでなく、日本と韓国の文化の違いを学び、日本語表現のスキルも磨かれたことでしょう。本学ではこれからも学生たちに異文化理解の機会を提供し、語学力向上と多様な価値観の習得を後押ししていきます。

学生コメント

 字幕翻訳の難しいポイントは文字数が限られていること。この制限の中で、ひらがなと漢字のバランスや、韓国で使われるスラングを日本語でどのように表現するかを意識しながら、登場人物たちのセリフを違和感なく伝えなくてはなりません。基本的に日本語よりも韓国語の方が少ない文字数で多くの内容を表現でき、逆に言えば韓国語を日本語にそのまま訳すと文字数が増えてしまうため、表現の仕方や解釈に苦労しました。先生や友人の力を借りながら、「誰にでも理解できるか」「ストーリー上、違和感がないか」「そのキャラクターの感情が正しく表現できているか」などについて確認と修正を繰り返して日本語字幕を作成していきました。