交流

2023年11月06日

CCC学生団体 中日SDGsフェア

2023年8月27日(日)ウインクあいち6階展示場

CCCの学生団体がSDGsにまつわる活動内容を紹介。
幅広い世代の方に地域の課題や環境問題の重要性を伝えました。

 学生が学外の地域コミュニティに能動的に参加し、実践的な知識やスキルを学ぶことをサポートする「コミュニティ・コラボレーションセンター(以下CCC)」。ボランティア団体の紹介や地域貢献活動の支援をおこない、学生の主体性やコミュニケーション能力の向上を後押しします。CCCには、福祉や環境、世代間交流、地方活性などをテーマに活動する多様な学生団体が所属。各々の団体が課題解決のために、仲間や地域住民と協力しながら活動しています。
 2023年8月27日(日)、中部地方の企業や大学がSDGsにまつわる取り組みを発表し、参加者にSDGsの理解を促進する「中日SDGsフェア」がウインクあいちで開催。本学からもCCCに所属する学生団体がブース出展とプレゼンテーションをおこないました。

【ブース出展】

 イベントの前半では、愛知県設楽町で地域貢献活動をしている学生団体「きらきら☆したら」が出展。設楽町・田峯(だみね)地区の名産品である田峯茶や伝統的な子ども歌舞伎のPRなどに取り組みながら、地区のイベントに参加して地域の人々との交流を続けている団体です。

 当日は、写真やパンフレットなどを用いて、来場者にこれまでの活動や設楽町の魅力、人口減少をはじめとした課題について伝え、設楽町に対する興味と理解を促しました。学生たちは「人口が減少し、すばらしい伝統を継承することも難しくなっている設楽町ですが、町の魅力を少しでも多くの人に伝えて、設楽町に関心を向けてくれる人を増やしたいです」と、出展に対する想いと目標を語りました。

 後半からは、食品ロス削減を目的に活動に取り組む学生団体「パスレル」が、来場者に活動内容や食品ロスに関わる問題を紹介しました。パスレルに所属する学生は食品ロス問題に関するイベントの開催やSNSによるフードバンクの情報発信などを通じて、フードロスについての認知を広げています。そのほか、豊田市にある子ども食堂への参加や、長久手市の県営住宅に住む子どもたちへの食品配布などの活動もおこなっており、食を通じた地域貢献・地域交流も図っています。

 ブースでは幅広い世代に食品ロス問題に興味を持ってもらうため、フードロスに関するクイズを用意。「一番ロスが多い食材は何でしょう?」というクイズでは、正解が「キャベツ」と発表されると驚きながらも納得の表情を浮かべる方が多くいました。来場者の皆さんには、クイズを楽しみながら食品ロスについての問題を身近に考えていただける良い機会となりました。

【プレゼンテーション】

 午後からは、今回のフェアに出展した大学がそれぞれの活動内容を紹介する「大学生によるSDGs取り組み発表会」が開催。本学からは「きらきら☆したら」が参加し、自分たちが取り組んできたことや想いを他大学の学生や企業の方に伝えました。

 発表テーマは「30年後のミライ」。団体設立の背景から始まり、設楽町が抱える課題や、学生たちが課題解決のために取り組んできたこと、地域の方々の考えなどをまとめ、設楽町の未来について考えや想いを発表しました。最後に「人口減少により伝統が失われることは、私たちにとっても他人事ではありません。これからも地域のために自分たちができることを考えていきたいと思います」と、今後の活動に対する意気込みを語りました。

 この発表を聞いたコメンテーターの方からは「全国には設楽町と同じような課題を抱えている地域がたくさんあるので、日本の伝統を残すための活動はとても素晴らしいと思います。今後も精力的に頑張っていただきたいです」と、設楽町の活性化に取り組む学生たちにエールをお送りいただきました。

 多くの方に地域課題や環境について考えることの重要性を伝え、SDGsが身近な問題であることを普及した学生。さまざまな世代の方に自分たちの活動やSDGsについてわかりやすく伝えたことで、これまでの活動内容を客観的に振り返ることができ、新たな気づきを得られたのではないでしょうか。今後もCCCでは、学生の主体的に地域と関わる姿勢を尊重し、SDGs達成に対する活動を支援していきます。