交流

2017年02月14日

「教志会」教師力養成講座「教えて!"先生"の授業!」

「教志会」教師力養成講座「教えて!

平成28年11月26日(土) 長久手キャンパス10号棟、体育館

教員として活躍中の卒業生が授業を実施。
後輩が夢をかなえられるよう応援しました。

 愛知淑徳大学は、これまでに延べ1,000人をこえる卒業生を教育現場に送り出してきました。教員養成の伝統校として、平成27年度に発足させたのが「教育に志す者の会(教志会)」。教職を志望する在学生・卒業生と、教職に就く卒業生・教職に就いていた卒業生が「共に学び合い、互いに支え合う場」となる組織です。教志会学生部のスタッフが主体となって講演会や講座の企画・実施に励み、教職に必要な思考力や実行力、協調性などを磨いています。
 11月26日(土)には、教師力の養成を目的とした特別講座「教えて!"先生"の授業!」が実施されました。講師を務めたのは、教員として活躍する本学の卒業生4名。それぞれ教室に分かれて、実際に児童・生徒たちに向けておこなっている授業を後輩たちの前で披露し、フリートークの時間には模擬授業や教育実習、採用試験、教育現場の実態などに関する質問に答えました。教職の道を拓く力となる知識や有益な情報が伝えられ、先輩から後輩へと熱い志が受け継がれる時間となりました。

4人の卒業生たちの授業・フリートーク

小学校教員:河野祐輝先生(文学部教育学科 平成26年3月卒業)

「教志会」教師力養成講座「教えて!

「教志会」教師力養成講座「教えて!

 小学3年生を担任する河野先生は、国語の授業を実施しました。文章全体の組み立てについて理解できるよう、細かく段落を分けて解説。児童の積極的な発言を促す声かけ、クラス全員でおこなう"ふりかえり"など、一人ひとりが主体的に参加できる工夫が散りばめられていました。「授業で大切にしていることは?」という学生の質問に、「いけないことは厳しく叱ること。ケガをしないよう安全管理を徹底すること」と答えた河野先生。子どもたちが心身ともに豊かに成長していくよう真剣に考え、授業や学級経営に励む熱心さが伝わってきました。

高等学校教員(国語):水谷宏樹先生(文学部国文学科 平成28年3月卒業)

「教志会」教師力養成講座「教えて!

「教志会」教師力養成講座「教えて!

 「『生徒と一緒に悩み、一緒にやってみる』が、教員1年目の自分が大切にしているコンセプトです」と語った水谷先生。今回の特別授業も「一緒に考える」をテーマにグループワークを実施しました。水谷先生による45分間の模擬授業の後、その内容の良い点や改善点、疑問点を学生たちがグループごとに議論し、よりよい授業づくりについて互いに考えを深めました。「『答えを教える』のではなく、生徒が自ら考える力、学ぶ力を伸ばしたい。一人ひとりの可能性を信じることが大事だと思っています」と水谷先生は教員としての姿勢を強く語りました。

高等学校教員(英語):小島秀紀先生(交流文化学部交流文化学科 平成26年3月卒業)

「教志会」教師力養成講座「教えて!

「教志会」教師力養成講座「教えて!

 芥川賞を受賞した中国人作家に関する英文を題材に、授業を展開した小島先生。生徒に質問を投げかけながら興味を引きつける動機づけや、英語を繰り返し使うペアワークを重視し、授業を展開しました。「生徒たちが自分の考えや感想を持てるような機会をつくり、家に帰ってから『今日は英語でこんなことを学んだ!』と話せる授業にしたいと常に考えています」と小島先生は授業づくりへの思いを語りました。また、英語教員に必要な語学力を伸ばすコツ、採用試験対策などもアドバイスし、後輩たちにエールを送りました。

中学校教員(保健体育):柴原向日葵先生(健康医療科学部スポーツ・健康医科学科 平成28年3月卒業)

「教志会」教師力養成講座「教えて!

「教志会」教師力養成講座「教えて!

 大学卒業後、非常勤講師をしながら採用試験に挑み、今年度、合格を掴んだ柴原先生。バスケットボールの授業をおこない、元気な掛け声を体育館中に響かせていました。「みんながスポーツを好きになる授業」を目標に、楽しいゲームも積極的に導入。柴原先生は「授業ではグループ活動を基本にしています。仲間と意見を伝え合い、協力し合う力が伸びて、『社会で生きる力』が育まれるからです。さらに体育の授業でクラスの結束力が生まれると、学級運営にもプラスになると思っています」と語り、生徒たちの心の成長も大切にしていました。