交流

2011年11月19日

第3回 大村知事と語る 大学生と語るまちづくり ―リニモ沿線地域のにぎわいづくり―

第3回 大村知事と語る 大学生と語るまちづくり --リニモ沿線地域のにぎわいづくり--

リニモ沿線地域の大学に通う、8人の大学生が集結。
大村知事とこの地域の"にぎわいづくり"について意見を交わしました。

2005年に開催された「愛・地球博(日本国際博覧会)」で、会場への重要な交通手段として一世を風靡(ふうび)した日本初のリニアモーターカー「リニモ(Linimo)」。名古屋の東部丘陵地域の交通機関として建設されたもので、愛・地球博が閉幕した後も、多くの人々の重要な足として利用されている地域のシンボルです。こうしたリニモを活用した新たな地域づくりを目的に、平成23年11月19日、第3回 大村知事と語る会「大学生と語るまちづくり―リニモ沿線地域のにぎわいづくり―」が開催されました。
イベント当日は、リニモ沿線地域に立地している大学に通い、日頃からこの地域を身近に感じている学生8人が集結。本学からは、文化創造学部文化創造学科4年の柴田悠希さんが出席しました。柴田さんは大学で多文化共生をテーマに研究するほか、モリコロパークの魅力向上をめざす「公園マネジメント会議」のメンバーとしてもイベントの企画・運営を担当。さらに、異文化交流をテーマとした体験型の交流イベントも企画するなど、学内外問わず幅広い活動をしています。

リニモの技術力を体感しながら、愛・地球博記念公園へ。
長久手町の観光PR隊の歓迎をうけました。

 懇談会に先立ち、大村知事と学生たちは貸切リニモに乗車し、リニモ「藤が丘」駅から「愛・地球博記念公園」駅へ。その道のりでは、リニモの急加速、着地・浮上のデモンストレーション体験、車窓風景の説明などを楽しむことができ、学生たちは各々に驚きや感嘆の声をあげていました。懇談会場のある地球市民交流センターでは、長久手町の観光PR隊「長久手歴史トラベラーズ」がお出迎え。ユニークで迫力のある演舞を鑑賞した後、いよいよ大村知事と学生8人による懇談会が始まりました。
まず、大村知事から「リニモ沿線地域を、愛知県で一番楽しいエリアにできればと思っています。ぜひ、今日は皆さんの若い発想力をフル活用し、斬新で面白いアイデアを提案してください」と挨拶があり、和やかな雰囲気の中、学生一人ひとりによる意見表明へとプログラムは進みました。

学生一人ひとりが自らの経験を活かしたアイデアを提案。
地域のにぎわいづくりに向け、大きな一歩を踏み出しました。

 本学の柴田さんは、冒頭に「リニモ沿線を活性化させるためには、まずリニモの運賃を見直すべきではないでしょうか」と問題提起。リニモ沿線地域には数々の魅力的な店舗があること、数々のユニークなイベントが開催されていることを例に挙げて、「他の公共交通機関に比べて高めの運賃設定が、店舗やイベントの集客に影響を与えていると思います。リニモは日本が誇るべき乗り物だからこそ、もっと多くの人々に利用していただきたいですし、愛・地球博記念公園をはじめ、質の高い芸術・文化環境など、さまざまな魅力をもつこの町により多くの人が遊びに来てほしいと願っています」と、自らの意見を述べました。
他の学生たちも、地域特性を活かしたコンピレーションアルバムの制作、リニモ沿線地域に立地する大学での公開講座、大学生が集まるスペースの確保、SNSによるイベント情報の拡散など、それぞれが日常生活の中で気づいた地域の魅力やにぎわい創出に必要なアイデアを提案。大村知事と共に熱い議論を交わし、地域のにぎわいづくりに向け、大きな一歩を踏み出しました。

 最後に、大村知事が「貴重な意見をありがとうございます。皆さんのアイデアや意見を参考にし、リニモ沿線地域のさらなる"にぎわいづくり"に活かしていきたいと思います」と締めくくられ、盛大な拍手の中、懇談会は幕を閉じました。

大村知事と学生たちが意見を交わし合う様子は、インターネットのユーストリームでライブ中継されました。
http://www.ustream.tv/recorded/18609869

参加した学生のコメント

文化創造学部文化創造学科

人との出会いを、成長のチャンスに。

大村知事をはじめ、個性とアイデアにあふれる学生の皆さんとの懇談会は、自らの見聞を広げ、新たなひらめきを生むとても良い機会になりました。
今回の懇談会のように、多くの人々と交流し、その中からさまざまな"気づき"を得るということを日々大切にしています。2010年には、生物多様性国際ユース会議in愛知2010「交流会」を企画し、世界各国の青年300人と交流を深めました。また、「公園マネジメント会議」のメンバーとしても、幅広い年代の方々と力を合わせてイベントの企画・運営をおこない、モリコロパークの魅力向上をめざしています。卒業後はマスコミ業界に就職し、人との出会いを通じて学んだこと、経験したことを存分に活かし、地域の情報を伝え、活性化させていく立場として活躍したいと思います。