交流

2014年08月07日

アジア大洋州諸国 青少年交流事業 「JENESYS2.0」日本語第5陣シンガポール訪日団 学校交流

アジア大洋州諸国 青少年交流事業 「JENESYS2.0」日本語第5陣シンガポール訪日団 学校交流

平成26年6月13日(金) 長久手キャンパス 国際交流会館(アイハウス)など

学生有志が主体となり、シンガポールの学生たちを歓迎。
国籍や言葉をこえて、笑顔の輪を広げました。

 アジア大洋州や北米などの41カ国・地域と日本との間でおこなわれている青少年交流事業「JENESYS2.0」。クールジャパンをはじめとする日本の魅力を伝えて訪日外国人の増加を図り、日本経済を活性化させることをめざしています。今年6月には、シンガポールの大学生・専門学校生約150人が来日。東京、北海道、中部、関西を訪れ、企業視察、地場産業視察、観光名所訪問、伝統文化・サブカルチャー体験などに参加しました。そのプログラムのひとつである「学校交流」が本学を会場におこなわれ、6月13日(金)、約50人のシンガポールの学生が訪れました。本学では、日本語教育科目の受講生やコミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)を活用する学生など、約20人の学生有志が交流会の企画・運営に尽力。大学で身につけた語学力や思考力、行動力などを発揮し、国籍や言葉をこえて笑顔で交流を深めました。大学の理念「違いを共に生きる」の意義を肌で感じ、学ぶ、得難い経験となりました。

歓迎式・大学紹介

 「愛知淑徳大学へようこそ! さまざまなプログラムを通して日本の魅力を実感し、素晴らしい思い出をつくってください」と優しく語りかけた、CCCセンター長・ブイ チ トルン先生。なごやかな雰囲気のもと、交流会がスタートしました。大学紹介では、学生3人が本学の歴史、教育の特色、さらに自分自身のキャンパスライフをよどみない英語でイキイキと説明。海外の学生に対してプレゼンテーションできる貴重な機会に感謝しながら、3人は世界共通語である英語を習得する重要性をあらためて感じ、向学心を高めました。

キャンパスツアー

 ガイド役の学生が、シンガポールの学生をキャンパスの各所へ案内しました。体育館、キャリアセンター、図書館情報センター、CCC、学食などをめぐり、シンガポールの学生は日本語会話帳を片手に説明を熱心に聞きました。移動中、アイドルやコスメなどについて英語でおしゃべりし、弾ける笑顔を見せた学生たち。国や文化、風習などの違いがあっても心を通わせ合えることを実感し、グローバル社会で必要となる異文化理解力やコミュニケーション能力などを磨きました。

「日本語教授法Ⅰ」参加

 日本語教師資格の取得をめざす学生が履修している「日本語教授法Ⅰ」に、シンガポールの学生も参加。ゲームを通して親睦を深め、グループにわかれて日本語での会話を楽しみました。シンガポールという国の特色や教育制度などに関する説明もあり、日本語教師を志す学生たちは興味津々。日本の言葉や文化を学ぶ人たちのバックグラウンドも理解し、的確に教えるための指導力や豊かな教養も身につけようと決意を新たにしました。

昼食

 皆さんお待ちかねのランチは、お好み焼きやおにぎりなどの家庭的な日本食。生地を香ばしく焼き上げたり、形よくご飯を握ったり、学生の手さばきにシンガポールの学生は感心しました。さらに、料理のおいしさだけではなく、“食への感謝”を重んじる日本文化の魅力も味わってもらおうと、学生はいつも以上に丁寧に「いただきます」「ごちそうさま」と挨拶。笑顔で食事や会話を楽しみながら“和の心”の尊さを伝えました。

日本文化体験

 学生の英語によるレクチャーのもと、シンガポールの学生がさまざまな日本文化を体験しました。国際交流会館にある本格的な茶室では、本学職員がお抹茶を点て、学生が作法について英語で解説。独特なお茶の味わいや繊細な所作に、本学の学生たちも襟を正しました。一方、習字&うちわづくり、折り紙はとっても賑やか。グループのメンバー全員の名前をうちわに書き合ったり、おしゃべりしながら折り鶴をつくったり、日本文化の魅力を再認識しながら笑顔を咲かせました。

閉会式

 交流会を締めくくったのは、シンガポールの学生によるスクールダンス。本学の学生も輪に入り、笑顔を輝かせました。「日本には“一期一会”という言葉があります。ひとつひとつの出会いを大切にしようという意味です。今回、シンガポールから来てくださった皆さんと会えて本当に嬉しく思います」と代表の学生が挨拶。シンガポールの学生も「ホスピタリティーを感じ、とても素晴らしい一日になりました。心から感謝します。私たちの国にもぜひ来てください」と笑顔で答えました。「See you!」と再会を誓った双方の学生たちは、人と人が対話し、思いを共有する国際交流の重要性を学びました。