交流

2014年11月26日

キャリアセンター主催 台湾インターンシップ報告会

キャリアセンター主催 台湾インターンシップ報告会<br /><br />

平成26年10月10日(金) 星が丘キャンパス 12A

台湾の日系企業でインターンシップをおこなった学生が、
その経験や成果を後輩たちに伝えました。

 民間企業などでカウンセリングを経験してきたプロのキャリアアドバイザーが常駐し、学生たちの持てる能力を充分に発揮するための多彩な支援を実施している愛知淑徳大学のキャリアセンター。就職活動のノウハウやプレゼンテーション技術の指導といった表面的なサポートだけではなく、1年次からの人間形成をモットーに支援をおこなっています。そのひとつに、インターンシッププログラムがあります。インターンシップの意義は、仕事を実際に経験する中で自己の適性を知り、将来のビジョンに向き合えること。今年度からは今まで以上にグローバルな視点から、自分のキャリアについて見つめる機会を提供しようと、はじめて海外インターンシップを実施しました。8月9日(土)から9月7日(日)の約1ヶ月間、5人の学生たちが台湾の日系企業でインターンシップを経験。自身の体験やそこで得た成果を後輩に伝える「台湾インターンシップ報告会」が、10月10日(金)におこなわれました。ここではその様子をダイジェストでお伝えします。

 JTB台湾でインターンシップをおこなった交流文化学部 3年の遠藤さん。「お客様の満足と感動につなげるために~わたしがJTB台湾で学んだこと~」と題し、台湾での経験を発表しました。「インターンシップ先にJTB台湾を選んだのは私自身旅行が好きで、観光業界に興味があったからです。1週間ずつ部署を異動しながら仕事に取り組んだので、旅行を支える仕事の全体像をつかむことができたと思います。また、日本から来た旅行者を台湾の空港でお出迎えするときは実習生ではなく、"JTB台湾の社員"として仕事するよう求められました。どんな時でもお客様の立場に立って接する社員さんを見て、プロフェッショナルを感じました。社会で働くことの責任の大きさを実感できたことは、これから就職活動を迎える私にとって大きなプラスになると思います」とインターンシップでの成果を後輩たちに伝えました。

 交流文化学部 3年の佐川さんは、スーパー・チャイニーズを選択し、中国語のスキルを磨いています。中国語が母国語の台湾で語学力を磨きながら、インターンシップを経験したいと参加した佐川さんが選んだ研修先は、バンダイ台湾。子ども向けのおもちゃを扱う部署で、実務を通して文化の違いやビジネスの現場で求められるスキルを学びました。発表では、多くの写真を用いて研修の様子を伝えました。中には、佐川さん自身が取り組んだイベント運営時の写真があり、「イベントでは、バンダイ台湾の商品について熱く語る現地のお客様と接することができ、仕事のやりがいを実感することができました」と語りました。また「インターンシップ研修に参加して、メーカーで働きたいという気持ちが強くなりました」と今後の就職活動にも影響する、大きな成果を得たことを伝えました。

 交流文化学部 3年の鈴木さんは、遠藤さんと同じくJTB台湾の研修に参加しました。滞在中は遠藤さんをはじめ、台湾人のインターンシップ生とも力を合わせて仕事に取り組んだと発表しました。さらに、休日には現地の学生たちと観光地を巡ったり、映画を見たり、海外インターンシップならではの異文化交流も体験することができたと言います。研修の様子は1日のタイムスケジュールを用いて発表。「与えられた仕事を効率よく、精度を高く仕上げられるように、時間を意識してONとOFFの切り替えを大切にしていました。この経験を通して事務職へのイメージが大きく変わりました。自ら目標を立てて主体的に取り組むことが、仕事を楽しくさせるのだと学びました」と鈴木さん。後輩たちに「海外でのインターンシップに参加することは勇気が必要かもしれませんが、ぜひ、チャレンジしてみてください」とエールを贈りました。

 スイッチや表示灯などの部品を扱う、IDEC株式会社で研修をおこなった交流文化学部 3年の土居さん。インターンシップ生15人中13人が台湾人で、主に中国語でコミュニケーションを取って研修をおこなっていたと言います。「専門用語も多く、話すスピードがとても早かったので、コミュニケーションには苦労しました。しかし、研修の後半には、相手の言っている内容を聞き取れるようになり、ボディランゲージを駆使しながら意思疎通ができるまでになりました。しかし、まだまだ知らない単語や長文で話すことは難しく、帰国後、さらに中国語を磨きたいという新たな目標もでき、今後につながるとても貴重な経験ができたと思います」と、充実の研修の様子を伝えました。インターンシップを通して感じた悔しさをバネに、就職活動へつなげていきたいと、力強く発表しました。

 バンダイ台湾で研修を受けたメディアプロデュース学部 3年の菱田さんは、研修中に取り扱った日本のキャラクターのフィギアを持参し、後輩たちに仕事の様子を具体的に伝えました。「私の配属先部署の社員さんたちは"台湾まで来たのだから、多くのことを学んで帰れ"とたくさんのチャンスを与えてくれました。現地のアルバイトの方と一緒にイベントで配布する15000個の来場者プレゼントを包装したり、バンダイ台湾の商品を取り扱っているおもちゃ屋さんの店長さんにヒアリングをおこなったり、一社員として働くことができました。この研修で学んだ"常に考え、目標を持ち、何事も楽しむ姿勢"を忘れず、これからの学生生活を充実させたいと思います」。と自信に満ちた表情で、研修の成果を語りました。

 5人の台湾インターンシップ体験者の発表が終わった後、会場からは多くの質問や感想が寄せられました。特に「私もインターンシップに挑戦してみようと思います」という声が多く聞かれ、今回の報告会は後輩たちの向学心を刺激する絶好の機会になったようです。海外インターンシップは、10年先、20年先の社会を見つめる人材を輩出する愛知淑徳大学の伝統的な取り組みとして、今後も後輩たちへと継承され続けることでしょう。