交流

2014年12月11日

平成26年度 なごや健康カレッジ 明日につなごう 元気なからだ

平成26年度 なごや健康カレッジ 明日につなごう 元気なからだ<br />

平成26年9月~12月の6日間 長久手キャンパス

学生たちは地域の高齢者との交流を楽しみながら、
スポーツと健康についての考えを深めました。

 名古屋市では、平成23年度を健康づくり元年とし、さまざまな取り組みを総合的に進める「なごや健康ウエーブプロジェクト」を実施しています。毎年、地域の方々が積極的に参加している「なごや健康カレッジ」は、その取り組みのひとつ。愛知淑徳大学は名古屋市と連携して、名東区在住の65歳以上の方を対象におこなう区民限定講座を開講しています。「明日につなごう 元気なからだ」と題し、自宅でも手軽にできる筋力向上運動とウォーキング運動を中心とした健康づくりをレクチャーしています。
 全6回の講習の指導コーチを務めるのは、愛知淑徳大学 健康スポーツ教育センターの高橋篤史先生、門間博先生、鶴原香代子先生。さらに健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科に所属する8名の学生が、30名の受講生が安全に楽しく運動できるようにサポートしました。

受講生の方々は、体力測定と筋力トレーニングにチャレンジ。

 10月20日(月)には、第2回の講義がおこなわれました。この日のプログラムのテーマは、体力測定と「貯筋運動」。受講生の皆さんは5つのグループに分かれて、学生たちのサポートを受けながら、さまざまな測定に取り組みました。瞬発力を測る機械やバランス能力を測る機械など、大学ならではの専門機器を使った測定に、参加した高齢者の方々も興味津々。学生たちは受講生の方々と同じ目線になるよう腰をおとしながら「息を吐きながら、チカラを入れてくださいね」「無理はしないでくださいね」と声をかけていました。
 体力測定が終わった後は、高齢者にとって特に大切とされている「脚筋力」に特化したフットネス「貯筋運動」にチャレンジ。この貯筋運動は「筋肉を"使って"、筋力を"貯めよう"」というコンセプトを元に考えられた筋力トレーニングです。参加者は、「貯筋運動のテーマ」を歌いながら笑顔でトレーニングに取り組みました。

学生たちは経験を通して、さまざまなチカラを磨きました。

 サポート役として参加した学生たちは、このプロジェクトに参加して多くのことを学んだようです。2年生の女子学生は「高齢者の方々と関わって、世代によって運動に対する考え方が違うのだと気づきました。たとえば私たちのような若い世代は楽しいから運動する人が多いと感じていますが、高齢の方が運動する一番の理由は"健康のため"。体力的な違いはもちろん、気持ちの面でもこれだけ年齢によって違うのかと驚いています」と語りました。受講生の方々との交流を楽しみながら、授業やゼミで学んだ知識・スキルを発揮した学生たち。地域貢献の現場という貴重な「学びの場」での活動を通して、状況把握能力や行動力、コミュニケーション能力など、これからもさまざまなチカラを伸ばして成長していくことでしょう。