交流

2015年03月24日

愛知淑徳大学 教志会 合格体験発表会

愛知淑徳大学 教志会 合格体験発表会

平成26年12月19日(金) 長久手キャンパス 8号棟824教室
平成27年1月9日(金) 星が丘キャンパス 1号館3階13B

教員への道を拓いた先輩の志を受け継いでいきます。

 教員養成の伝統校である本学は、これまでに延べ1,000人をこえる卒業生を教育現場に送り出してきました。その強みを活かし、成果をさらに挙げるため、教職を志望する在学生・卒業生と、教職に就いている卒業生、教職に就いていた卒業生によって「教育に志す者の会『教志会』」を結成。2015年8月の正式発足に向け、学生事務局も立ち上がり、さまざまなイベントが開催されています。
 12月19日(金)、1月9日(金)には、今年度の教員採用試験を突破した学生・卒業生の体験談を聞く「合格体験発表会」を実施しました。企画・運営に携わった10名の学生が合格者への登壇交渉や会場の確保、発表会の広報活動などに奔走。当日も、全体会での司会進行、分科会でのファシリテーターを務め、教員志望の学生たちが目標実現に役立つ情報を得られるようにサポートしました。こうした学生事務局の活動も、教員に必要な企画力、行動力、協調性などを鍛えることにつながります。今回の発表会は、合格した先輩から後輩へ、教員への志を抱き続けることの大切さや採用試験合格のための具体的な対策を伝えるだけでなく、携わった学生たちの成長のきっかけとなったことでしょう。

長久手キャンパス

 発表者は、文学部 国文学科、英文学科、教育学科の4年生9人と、非常勤講師として働く卒業生2人。人数が多いため、全体会では一問一答形式でそれぞれの試験対策を端的に話し、分科会では「国語教員」「英語教員」「小学校教員・特別支援学校教員」のブースごとに座談会をおこないました。合格を果たした先輩の実体験にもとづくアドバイスを聞き、後輩たちは教職への志をさらに強くし、試験対策へのモチベーションを高めました。

教員採用試験 合格者からのメッセージ

 教員をめざす学生をサポートする授業や講座、教職・司書・学芸員教育センター、熱心に指導・支援してくださる教職員、そして、同じ目標を持つ仲間たち...。愛知淑徳大学には、教職への志を実現させるための恵まれた環境があります。筆記試験や面接試験などの対策に全力を注ぎ、日々、努力を重ねてください。"一生懸命に頑張り抜いた"経験は、将来、教員として生徒と向き合い、一人ひとりを育てていく上で大きな力になると思います。

 教員採用試験を受けるのは自分自身ですが、一人きりで勉強するより、仲間と一緒に対策に取り組むことが、合格の力になると思います。教え合うことが教える者に必要な知識の定着にもつながり、教員に必要な指導力を磨く機会にもなります。また、「教員になろう!」と仲間と励まし合うことが、試験本番までの不安や焦りを解消するきっかけになりました。親身にサポートしてくださる先生方のもと、後輩の皆さんも夢の実現に向かって最大限の努力を続けましょう。

 教員になるためには、採用試験対策と同じぐらい、ボランティアなどを通じて子どもたちと関わり合う経験が大切です。一人ひとりの成長をどう支えたらいいのか、可能性をどう引き出せばいいのか、などについて自ら考え、行動を起こすことで"自分のめざす教員像"が明確になり、面接試験で力強く語ることを可能にします。大学のサポート体制をフル活用して自分に合う勉強方法を見つけ、仲間と刺激し合いながら教職への志を実現させてください。

星が丘キャンパス

 教育学科および交流文化学科の4年生4人と、非常勤講師として働きながら採用試験に挑んだ卒業生1人が登壇しました。全体会では合格までの道のりを発表し、分科会では各自が使い込んだテキストやノート、スケジュール帳を見せ、勉強で力を注いだ点や対策を説明。後輩たちは熱心に質問し、アドバイスを聞きもらすまいと必死にメモをとりました。先輩から後輩へ、教職への熱意も受け継がれたようです。

教員採用試験 合格者からのメッセージ

 一般企業への就職も視野にいれていたので、本格的に対策をしたのは4年次になってから。スタートが遅れてしまいましたが、就職試験対策で磨いたスキルをフル活用しました。特に、面接では自分の生き方、考え方の軸をしっかり伝えることを意識。質問に対して「学生時代の経験から教育の持つチカラに感銘を受け、私も教育に関わりながらより良い社会の実現に貢献したい」と伝えたことを語っていました。自分の言葉で思いを真摯に伝えればきっと合格できるはず。がんばってください。

 教員採用試験対策でお世話になったのが亀田先生。「未来の子どものために、何ができるかを考えて伝える場が面接です」という言葉を聞いて、目からうろこが落ちたような思いがしました。合格したいばっかりに、質問に対してスラスラと答えようとしがちですが、本当に大切なことは、子どものために自分に何ができるのかを伝えること。採用試験当日までの時間は、自分の教育観・教育論をみつめる貴重な機会です。ぜひ、精一杯取り組み、人間的にも成長してください。

 面接が苦手で、アドリブが利かないタイプなので、40~50個の質問に対する答えを用意。全身が見える鏡の前に座って、本番さながらに想定問答集を復唱してすべて暗記しました。また、ゼミで毎週おこなった集団面接の練習は必ず録音し、自分や仲間の回答をすべて書き出して検証するなど、徹底的に練習を重ねました。この練習が自信につながり、本番では堂々と教職への志を伝えることができたと思います。継続すればチカラは必ずついてくると信じて、合格を勝ち取りましょう!

 採用試験合格後を見据えて参考書で基礎力を鍛えてから過去問題に取り組みました。ひとつの参考書を何度も繰り返し読み込んで勉強したことで、過去問題も自信を持って解くことができたと思います。また面接試験対策は、集団面接と個人面接では評価のポイントが異なると先生にアドバイスをいただき、2種類の回答を用意しました。ボランティアなど子どもたちと関わる機会を大切にし、実践的経験を通じて、どうして自分は教師になりたいのか、その理由を明確に説明できるようにしておくことも、合格するために重要だと思います。

 大学卒業後、中学校で非常勤講師として働き、今年、愛知県公立学校教員採用選考試験に合格。英語教員として新たなスタートラインに立ちます。講師になって間もない頃は、自分の教育目標が定まらず、生徒との向き合い方に戸惑うこともありました。思い悩んだ分、教育への考えが深まり、「生徒たちの成長を支えたい!」という思いが強くなり、教員として一歩、前に進むことができたと感じています。目標は「攻める教育」。生徒たちと積極的に関わり、一人ひとりの可能性を引き出したいと考えています。教員をめざす後輩の皆さんも、大学での学びに全力を注いで自分を磨き、夢を実現させてくださいね!