追究

2018年02月23日

建築系愛知10大学共同企画展~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

建築系愛知10大学共同企画展~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

開催期間  2017年12月12日(火)~2018年1月14日(日)
合同講評会 2017年12月17日(日)
名古屋都市センター11階まちづくり広場

学生たちが名古屋・栄の都市計画を提案し、大学の枠をこえて建築やまちづくりへの考察を深めました。

 メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 都市環境デザイン専修(現:創造表現学部 創造表現学科 建築・インテリアデザイン専攻)では、建築、インテリア、都市計画、まちづくりなどを多角的に学ぶことができます。建築の社会的役割などを考察しながら設計やデザインのスキルを総合的に身につける、理論と実践を両立させた授業を数多く開講しています。
 2017年度、3年次の「空間設計Ⅳ」では、美術館と図書館機能を併せ持つ「都心の文化交流施設」をテーマとした設計に個人または3名以下のグループで取り組みました。設計要件として提示された敷地は、名古屋市中区の栄エリアです。学生たちは現地調査・事例研究をおこなった上で、土地の条件や栄エリアの課題、図書館と美術館に求められる社会的側面の理解などと向き合い、建築のプランニングに力を注ぎました。
 9月からの約3か月間にわたり、学生は仲間や教員との意見交換を重ね、プランを詰めていきました。その努力の成果が発表される場は、学内での講評会にとどまりません。12月12日(火)~2018年1月14日(日)の約1か月間、優秀作品に選出された2グループの建築模型とパネルが「建築系愛知10大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~」に展示されました。この企画展は、建築を学ぶことができる愛知県内の大学が共同で開催しています。毎年、名古屋のまちづくりに関する作品が一堂に集まり、学生たちの建築に対する信念や若々しい感性、次世代の建築やまちづくりへの希望が発信されています。

建築系愛知10大学共同企画展~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

建築系愛知10大学共同企画展~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

 12月17日(日)には、参加した10大学の教員による合同講評会が開催されました。都市環境デザイン専修の学生たちは、日頃の授業やゼミで鍛えたプレゼンテーション能力を発揮し、それぞれの展示場所で企画意図や設計のポイントなどを熱心に説明していました。他大学の学生や教員、見学に訪れた地域の方々と交流したことにより、学生たちは社会を広く見つめる目が養われ、建築やまちづくりに対する思考力や構想力が磨かれたことでしょう。

建築系愛知10大学合同企画展 出展作品

まじわり、にぎわい、つながる
「道」が「まじわり」、そこで「にぎわい」が生まれ、人だけでなく栄も「つなげる」場所

建築系愛知10大学共同企画展~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

建築系愛知10大学共同企画展~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 都市環境デザイン専修3年
阿部 沙也加さん、安田 愛実さん

 「出会いを生む場所」になるよう、図書館、美術館、ホール、カフェなどの複合施設を設計しました。コンセプトは「まじわり」「つながり」です。歩道の延長のような道が交わる構造にし、一つひとつの空間をつなげました。ただ通り過ぎるだけではなく、思わぬ出会いに満ちたにぎわいの施設を計画しました。

Feel the Intersection 感じる記憶>見る記憶

建築系愛知10大学共同企画展~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

建築系愛知10大学共同企画展~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 都市環境デザイン専修3年
前田 璃奈さん、宮田 知佳さん

 「また訪れたい場所」の創出をめざし、人々が感じる「居心地のよさ」に留意して複合施設を設計しました。主な施設構成は、図書館、美術館、カフェ、フリースペースなどです。ここで過ごしたときの「心地よさ」が体感として記憶されるよう、通路や空間が立体的に交差する印象的な施設を設計しました。