2018年11月7日（水）星が丘キャンパス　12A教室

名古屋青年会議所と協力し、
観光促進に役立つマップを作成。
学生ならではの視点で名古屋の魅力を紹介しました。

　地域の魅力を発見し、伝えていく「地域デザイン力」。交流文化学部の林大策ゼミは、地域活性化をテーマに、学外での学修・研究活動に力を注いでいます。11月7日（水）、星が丘キャンパス12A教室にて、名古屋の魅力を観光客に向けて発信する観光マップの完成披露式が行われました。

　名古屋はモノづくりの街として発展を遂げた一方、観光産業にはあまり力を入れてこなかった背景があります。しかし今後、少子高齢化・人口減少の時代がやってくることは確実。名古屋がさらなる経済成長を続けていくためには、観光目的での交流人口を増やしていく必要があります。そこで、名古屋青年会議所（以下、JC）が愛知淑徳大学の交流文化学部（林ゼミ）に呼びかけ、名古屋市内のインスタ映えするスポットを紹介するオリジナルマップの作成を行いました。この観光マップ作成プロジェクトは、名古屋市観光文化交流局の皆さまにも参画いただいた、産学官連携の取り組みです。

　オリジナルマップは「Deepな名古屋のフォトスポット！」と題し、副題には「女子大生とおじさんが選んだフォトジェニックマップ」と添えられています。女子大生はもちろん愛知淑徳大学の学生、おじさんはJCのメンバーを指しています。若い女性と中年男性のそれぞれの視点から、あまり知られていない名古屋のマニアックなフォトスポットを紹介しようという企画でスタートしました。
　今回はそのマップの完成披露を行うとともに、これまでの活動を振り返り、それぞれの苦労をねぎらう会となりました。
　最初に名古屋観光開発特別委員長である高橋さんから挨拶があり、その後、マップ作成活動の報告を行いました。

ワークショップの様子

　マップの作成はワークショップ形式で進行。林ゼミのゼミ生とJCのメンバーが初めて顔を合わせたのは、3月末のことでした。1回目はマップの主旨説明やフォトスポットを探索するためのエリア決めなどを行い、2、3回目はフィールドワーク。ゼミ生は決められた名古屋市内のエリアを実際に歩き、思わず「なにこれ？　ここどこ？」と思ってもらえるような写真を撮影。「#visitnagoya」のハッシュタグを付けて、その場でインスタにアップしていきます。4回目はマップのコンセプト固めを行い、5回目はマップに掲載する写真を選定していきました。

最終擦り合わせの様子

　そして11月、約半年にわたって制作したマップが完成。マップには名古屋城周辺、主税町・白壁周辺、名駅周辺、円頓寺・四間道周辺、伏見・栄周辺、大須周辺、熱田周辺と7か所で撮影した写真とスポットの説明がそれぞれ2～4件掲載され、ゼミ生、JCメンバーのコメントも記載。名古屋市民でも詳しく知らないようなマニアックなスポットもあり、見ごたえも充分です。
　このマップは名古屋観光コンベンションビューロー、オアシス２１の観光案内所で１万部配布され、名古屋を訪れた観光客に向けてその魅力を発信するツールとして機能します。

　式の最後に林大策先生からこんなコメントをいただきました。
　「このような形で名古屋の観光促進に協力させていただき、JCの皆さんには大変感謝しています。約半年の活動はいろいろな苦労もありましたが、このような素晴らしいマップを作ることができて良かったです。地元ラジオ局の番組にも出演させていただき、活動をPRできたのもいい経験になりました。本当にありがとうございます」。
　この活動を通して、ゼミ生もあらためて名古屋の観光について考え、問題意識を持ったことでしょう。

完成したマップ（一部紹介）