追究

2019年01月11日

トシカン座談会2018

トシカン座談会2018

2018年11月23日(金・祝)
長久手キャンパス8号棟 プレゼンテーションルーム

第一線で活躍する卒業生が、自身の経験を語る座談会。
今後の学びや進路の参考になる貴重なお話を伺いました。

 今年度も、建築・インテリアデザイン専攻主催の「トシカン座談会」が開催されました。トシカン座談会とは、本専攻を卒業した先輩方をお招きし、学生時代の経験談やご自身の就職活動、また現在のお仕事などについて語っていただく、卒業生と在学生の交流会です。今回は4名の卒業生が登壇し、後輩たちに熱いメッセージを贈りました。その様子をダイジェストでお伝えします。

トシカン座談会2018

トシカン座談会2018

7期生 安江 英将さん

トシカン座談会2018

トシカン座談会2018

 日本を代表する組織設計事務所に所属し、設計者として活躍中の安江さん。広大な街をつくり上げたロシアの都市開発計画をはじめ、サウジアラビアや中国など国内外のさまざまなプロジェクトに携わってきた組織設計ならではのスケール感あふれる業務内容について紹介しました。大学では主に意匠設計を学び、卒業後は建築をより専門的に学ぶため大学院へ。「大学院では、建築について徹底的に追究すると同時に、海外コンペに参加したり、外国の建築物を見に行ったり、多くのことを経験しました」と語りました。さらに採用試験の課題にどう取り組んだのか、何を基準に就職先を決めたのかなど、就職活動についても具体的にアドバイス。なかでも、集中して学問に打ち込めた大学院での経験は大きかったと語り、大学院をめざす在学生にエールを贈りました。

13期生 太田 成美さん

トシカン座談会2018

トシカン座談会2018

 太田さんは、「自分の目で確かめる」「フットワークを軽く」の2つをモットーに、さまざまな会社でインターンを経験後、個人設計事務所に就職しました。主にマンションのリノベーションを担当し、設計者として現場対応も経験。これにより現場管理という仕事への関心が高まり、入社2年目からは工務店でのダブルワークを開始しました。その1年半後、設計施工会社に転職し、現在は現場監督として活躍しています。職人の選定、現地調査、見積書・工程表・収支表の作成、墨出し、現場での打ち合わせなど、多岐にわたる業務を担う充実した日々について語りました。最後には、「学生時代に建築以外の人とも積極的に交流したことが、今とても役立っていると思います。みなさんも興味の幅を狭めず、苦手なことにもあえて挑戦してください」とアドバイスをしました。

15期生 坂口 杏菜さん

トシカン座談会2018

トシカン座談会2018

 現在、注文住宅メーカーで営業をしている坂口さんは、家づくりを通して豊かな暮らしを提案することについてプレゼンテーションしました。コンセプトづくりから資金計画、設計士との連携、引き渡し、メンテナンスまで幅広く担当。お客様の理想とするライフスタイルに寄り添った家を提案するために、最初から最後までお付き合いできるのが、営業という仕事の魅力だと語りました。将来は、営業で培った経験を活かし、設計者として個人住宅だけなく、公共施設や商業施設の建築に携わっていきたいと語る坂口さん。自分らしく働くことを大切にしながら、二級建築士の資格取得と仕事の両立に取り組んでいます。「今振り返ると、学生時代はたくさん時間があります。資格取得やオープンデスクへの参加など、多くのことを経験してほしいですね」とメッセージしました。

15期生 瀧下 まりさん

トシカン座談会2018

トシカン座談会2018

 設計事務所で、住宅やオフィス、公共施設の設計・リノベーション、公共空間活用事業など、多岐にわたるプロジェクトに関わっている瀧下さん。現在は、公共プロジェクトチームに所属し、主に公共施設のリノベーション事業を担当。入社1年目から、山形の古民家をイベント・レンタル空間にリノベーションしたり、ブータンの博物館をホテルにリノベーションしたり、精力的に仕事に取り組んでいます。就職活動については、「業務内容もですが、一緒に働く人との関係や環境を大切にしたかったので、たくさんインターンシップを体験し、縁があって今の会社への入社を決めました」と自身の経験を踏まえてアドバイス。将来の目標は、卒業制作で取り組んだ多治見市市之倉のまちづくりを実際にカタチにすることだと語り、大学での学びが未来につながっていることを伝えました。