追究
2019年02月08日
創造表現学部 創造表現学科 メディア・プロデュース専攻 富樫ゼミ 株式会社TSUTAYA産学連携プロジェクト
2018年9月10日(月) 東京・株式会社TSUTAYA/企業訪問:東京渋谷区
学生に身近な動画配信サービスの企画を研究提案。
TSUTAYA TVを若者が見るためのコンテンツ&PR企画を発表。
メディア・プロデュース専攻の富樫ゼミでは、2018年度前期にTSUTAYAが運営する動画配信サービス「TSUTAYA TV」について、自分たちと同世代の若者が利用するためのコンテンツ企画とPR企画の立案を行い、東京の本社を訪問してプラン発表を行いました。
動画配信元年と言われる2014年に外資系のNetflixやAmazonプライム・ビデオがサービスを開始し、業界では様々なプラットフォームが乱立しています。TSUTAYA TVは2008年に配信事業をスタートし、店舗でのレンタルサービスと平行してラインナップを拡張してきました。
2018年4月、長久手キャンパスに株式会社TSUTAYAの根本浩史取締役が来校し、ゼミでTSUTAYAの歴史や動画配信市場についての貴重なお話をしていただきました。その際に、根本取締役から伺った今後の動画サービス拡張プロジェクトを受けて、大学生が有料動画配信を利用するにはどのような施策が必要かを、学生たちは半期かけて研究しました。
株式会社TSUTAYA 根本浩史取締役 来ゼミの様子
東京・渋谷 TSUTAYA本社でのプラン発表会
TSUTAYA TVと競合である動画配信サービスの事業内容を調査した上で、強みと弱み、差別化についてチームに別れて分析と研究を行った上で、若者の加入同期となるコンテンツとして「視聴者が参加者の気持ちを味わえるゲーム性の高いバラエティー」と「韓流バラエティー」の企画とPRを策定することとし、さらに調査を続けてプランを練り上げました。
2018年9月、富樫ゼミの学生たちは東京のTSUTAYA本社を企業訪問。TSUTAYA TVの運営に関わる社員の皆さんおよそ20名、放送作家のヒロハラノブヒコさんが集まる会場で企画の発表会を行いました。
「バラエティー番組」を発表したチームには、宣伝チームの社員の方から「若者にTSUTAYA TVを知ってもらうためのキャッチフレーズはどんなものがいいか」「コンテンツのゲーム化はどのくらい若者にとって魅力があるか」といった具体的な質問が飛び出しました。事前に考えてきたプランを答えながら、社員の皆さんと議論をさせていただくことで「コンテンツを考えるだけではなく、いかに宣伝していくかも重要」だと大きな学びを得ることができました。
続いて発表した「韓流バラエティー」の企画とPRについても、「有名スターをどうしたらキャスティングできるか」「スターのキャスティングが難しい場合にどのようなコンテンツを作ることができるか」といったプロフェッショナルだからこその質問を受け、コンテンツ制作の現場では関わる社員さんがどのような仕事を専門的に行なっているかを生の声で伺うことができました。
プレゼンテーションを受け、ゼミにも来てくださった根本取締役から「学生のリアルなメディアニーズが盛り込まれていて社員としても新しい発見がたくさんありました。今後、皆さんの企画を反映してコンテンツを生み出していく際には必ずお知らせしたい」「こうした企画立案、PR施策の難しさも学んだ上でぜひコンテンツ業界で活躍していってほしい」という力強いお言葉をいただきました。
企画立案以前にマーケティングの理論を学び、競合分析を行ったことから「コンテンツは産業の置かれている環境、ライバルとの関係など広い視野を持ち企画をしなければならない」という企画の原点を学ぶことができました。大企業を訪問し社員の皆さんの前で発表した経験は、今後社会に出る上で自分が何を身につければいいかを発見する機会となりました。
貴重な経験を糧に、社会人となる心構えを今後のゼミでも育んでいきます。