追究

2019年04月01日

健康医療科学部 健康栄養学科 給食経営管理実習

健康医療科学部 健康栄養学科 給食経営管理実習

2018年度後期

100食のランチを、学生たちが学内で提供。
管理栄養士に必要な実践力を鍛えました。

 2025年には超高齢化社会を迎え、ますます健康的な食への関心が高まるなか、医療、福祉、教育、産業などの幅広い分野で期待されている管理栄養士。その養成を担う健康栄養学科では、給食現場で求められる専門知識・技術、実践力や応用力を身につけるための教育を展開しています。
 2年次後期に開講される「給食経営管理実習」では、実際の特定給食施設を想定しながら管理栄養士に必要な栄養アセスメント、献立作成、栄養計算、食材発注・検収、大量調理、衛生管理、原価管理、顧客管理などについて学びます。第一期生が2年生となった2018年の秋に初めて給食経営管理実習が実施され、実習生たちは講義で得た知識を活かして実習に取り組みました。
 給食で最も大切なのは、対象者の特性に応じて適切な栄養アセスメント行い、安全で安心な食事を提供することです。指導教員の韓順子先生は、「栄養面や安全面はもちろんのこと、食べる人への“おもてなしの心“も大切にし、大量調理のスキルと経営管理の手法を修得してほしい」と学生に伝えながら一人ひとりの成長を後押し。3年次の臨地実習、さらにはその先の将来を見据え、実社会に即した「計画」「実行」「評価」「改善」のPDCAサイクルを軸に給食経営管理実習を実施しました。
 韓先生の思いに応えるように、学生たちは主体的に実習に取り組み11月・12月には他学部の学生や教職員を対象に100食のランチを提供。翌年1月には実習のまとめとして報告会を実施しました。仲間と互いに学び合う学生たちは、この実習で得た経験を礎として、さらに学修を深め、実践力のある管理栄養士へと成長していきます。

ランチ提供

健康医療科学部 健康栄養学科 給食経営管理実習

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 最新の大量調理機器を備えた12号棟の給食経営管理実習室で、実習生たちが学内の学生、教職員の方々に100食のランチを提供しました。1班11~12名編成の実習生が、それぞれの役割を分担し、栄養面、衛生面、味、温度、外観、量に留意したランチを提供。そして“おもてなしの心“を伝えるため、元気な挨拶と明るい笑顔で接客を行いました。食堂を利用した他学部の学生や教職員からは、食事の内容も接客も大好評。実習生たちは、給食運営管理の基礎力を学びながら「人の笑顔に貢献する給食」をつくることの喜びを分かち合いました。

健康医療科学部 健康栄養学科 給食経営管理実習

実習報告会

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 実習後の「評価」「改善」として、各班ごとに自分たちの実習を総括し、パワーポイントによるプレゼンテーションを行いました。実習生たちは、提供した献立の給与栄養量、衛生管理、原価管理や利用者アンケートなどの結果から問題点を抽出し、改善策を発表。韓先生は、事例ごとにどのように改善できるかを細かく指導し、より深い考察を促しました。報告会を通して学生たちは、実習で得た経験を確かな知識と技術に結び付け「栄養面・安全面・経済面の総合的なマネジメント」ができる管理栄養士をめざします。

栄養教育媒体(ポスター)展示・投票

健康医療科学部 健康栄養学科 給食経営管理実習

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 食や栄養・健康に関する有益な情報を伝え、健康づくりを支える「栄養教育」も、管理栄養士の重要な役割のひとつです。提供したランチの栄養成分、食品や栄養素の効能などについて実習生が作成したポスター全作品を実習終了後に12号棟のエントランスに展示。1・2年生を含めた健康栄養学科の学生を対象に優秀作品を選ぶための投票を行いました。