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2019年04月23日

教育学科 図画工作ゼミ 卒展

教育学科 図画工作ゼミ 卒展

2019年3月5日(火)~10日(日) 愛知芸術文化センター12階 アートスペースG室

ゼミ活動の成果を地域のギャラリーで披露。
作品を通じて、表現する楽しさを来場者に伝えました。

 教育学科 図画工作ゼミの担当教諭、山本 和久先生は「図画工作が小学校の教科として採用されているのは、子どもたちに“修正する力”を身につけてほしいからではないかと、個人的に感じています」と語ります。そのため、ゼミ生には自分たちの実力より少しだけ難易度の高い「洋画制作」などの課題を与え、自らの能力や理想と向き合い、頭の中に思い描く完成形をめざして何度もブラシュアップする経験を提供しています。さらに、コンクールへの出展や美術館訪問など学外での活動も多く用意し、実践的な学びを実施しています。加えて教育現場で子どもたちに的確なアドバイスができるよう多くの技法を教え、「創作」という自由で形のないものに対する「具体的な指導の糸口」を授けています。

教育学科 図画工作ゼミ 卒展

教育学科 図画工作ゼミ 卒展

 この山本ゼミが活動の集大成として、3月5日(火)~10日(日)の6日間、愛知芸術文化センターにて卒業展を開催しました。会場内には4年生と3年生17名の作品がずらり。油絵の具、アクリル絵の具、水彩絵の具などで描かれた絵画はもちろん、縄文土器や信楽たぬきの焼き物など、個性豊かな作品が並びました。卒業を控えた4年生たちは「図画工作は他の教科に比べ、“自由にやってみましょう”などつかみどころのない指導しかイメージできなかったのですが、ゼミで技法を学んだり美術館で鑑賞方法を勉強したりしたことで、子どもたちにどのように指導したらよいのかつかむことができました」「頭の中の想像を形にすることの難しさを実感しつつも、指導法もあわせて教えていただいたおかげで、子どもたちへの伝え方を自然と身につけることができました」と、山本ゼミで学んで得た収穫を語ってくれました。

教育学科 図画工作ゼミ 卒展

教育学科 図画工作ゼミ 卒展

 家族や地域の方々など、訪れたお客さまに対し、充実した表情で制作秘話や作品の意図を語った学生たち。4年間の集大成として展覧会を開くことができた経験は、一人ひとりの自信につながり、社会人としての一歩を力強く踏み出すことでしょう。