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2019年05月22日

教職インターンシップ体験報告会

教職インターンシップ体験報告会

2019年3月19日(火) 長久手キャンパス511教室、星が丘キャンパス55C教室

教育現場で学ぶってどういうこと? 何が得られるの?
そんな疑問が解消される「報告会」を実施しました。

 本学では2015年度以降、他大学に先駆けて、教員をめざす全学部の学生を対象に「教職インターンシップ」を実施しています。教職インターンシップとは、小学校や中学校を中心とした学校現場に出向き、1年間通じて教職体験をおこなう授業のこと。学校現場での実習に加えて、週に1回、大学で講義も実施することで、学生たちの教職体験をより豊かで実りのあるものにしています。教職体験の内容は、登下校の校門指導や学習補助、給食・清掃指導、学校行事への参加など多岐にわたり、学校現場の先生方の仕事を体験することが可能です。1年間という長いスパンで子どもたちと関わることができることも、学生たちにとって大きな魅力になっています。

教職インターンシップ体験報告会

教職インターンシップ体験報告会

 2019年3月19日(火)には長久手キャンパス、星が丘キャンパスの両キャンパスにて、来年度「教職インターンシップ」の履修を希望する学生向けのガイダンスを実施。担当教諭が授業の概要を説明し、その後、今年度授業を履修した学生たちが自らの経験をプレゼンテーションしました。ここでは学生たちの発表をダイジェストでお伝えします。

長久手キャンパス

教職インターンシップ体験報告会

文学部 国文学科 2年 永谷 香帆さん(2018年度)

 長久手市の小学校でインターンシップにのぞんだ永谷さん。1年間、教育現場で実習することで、学校行事の準備の方法や子どもたちの成長を間近で見られたという収穫があったと語ります。一方、現場では「○○をやってください」と指示を受けることは少なく、自ら「できることはありますか?」と、仕事や役割を見つけていかなければいけないともアドバイス。「やりがいを人からもらうのではなく、自分から見つけていく心持ちで挑んでください」と後輩たちにメッセージしました。

教職インターンシップ体験報告会

文学部 教育学科 3年 後藤 嘉寿さん(2018年度)

 長久手キャンパスから徒歩5分の小学校で、さまざまなクラスでの実習ができたと語った後藤さんは、普通学級では外国籍の子どもと、特別支援学級ではADHDや自閉症の子どもと関わることができ、視野が広がったといいます。教職インターンシップの魅力は、共にがんばる仲間ができること。週に1回の講義で仲間とディスカッションを重ね、実習の振り返りをおこない、疑問点の解消をしながらインターンシップに臨めたことで、より学びの多い1年になったと伝えました。

教職インターンシップ体験報告会

文学部 国文学科 3年 足立 実沙さん(2018年度)

 まず、実習の1日の流れを解説し、具体的な実習内容について紹介した足立さん。発表者の中で、唯一中学校での実習を経験しており、その経験から得た学びをていねいに伝えていきました。たとえば「子どもたちとできるだけ長い時間関わりたいので、朝いちばんから登校指導にあたったこと」「倉庫の整頓やプリントの印刷など、さまざまな業務を経験すると自分の知識の幅が広がること」など。また、国語の授業で音読する貴重な機会に恵まれ、大いに勉強になったと語りました。

教職インターンシップ体験報告会

文学部 国文学科 2年 中間 萌奈さん(2018年度)

 中間さんは発表者の中で唯一、特別支援学級での実習に取り組みました。小学校の特別支援学級を実習先に選んだ理由については、「中学校の先生を希望しているので、中学校へ行く機会はあるけれど、小学校へ行く機会は教職インターンシップでしか得られないから」と説明。障がいをもつ子どもたちと関わる中で「ほめることの大切さ」や「子どもに対して社会に属するひとりとして接すること」など、教員として大切にすべき学びを多く得ることができたと発表しました。

星が丘キャンパス

教職インターンシップ体験報告会

交流文化学部 交流文化学科 2年 福田 佳菜さん(2018年度)

 星が丘キャンパス近くの小学校で、4年生のクラスを担当した福田さん。学級活動の時間に自分で考えた企画を実施したり、朝の会で子どもたちに話をしたり、主体的に活動に取り組みました。「教育実習とは違い、教職インターンシップでは長期にわたり、学校現場を体験することができます。子どもと関わる時間が多く、生きた知識を身につけることができるので、教員をめざす人にとって有意義な時間になると思います」と教職インターンシップの魅力を語りました。

教職インターンシップ体験報告会

交流文化学部 交流文化学科 3年 加藤 千佳さん(2018年度)

 小学校の特別支援学級での実習を希望し、その気持ちを自ら実習先の教頭先生に話した加藤さん。加藤さんの熱意が伝わり、小学校で特別支援学級と普通学級の両方のクラスを担当することができました。どちらのクラスでも積極的に生徒と関わることを心掛けることで、次第に子どもたちから話しかけられる回数が増えたといいます。「なかなか自分から、質問ができない子どももいます。彼らが気軽に話せるような雰囲気づくりが大切だと学びました」と力強く語りました。

教職インターンシップ体験報告会

交流文化学部 交流文化学科 3年 青木 友香さん(2018年度)

 母校でのインターンシップを希望し、自ら学校に電話をして依頼をかけた青木さん。一宮市で一番生徒数が多いといわれる中学校で、社会科の授業補助を中心に、課題の仕分けや採点、成績データの入力、部活動の指導など、さまざまな業務に取り組みました。これまでの体験を振り返り、「教員の仕事の魅力を再確認できた1年間でした。絶対教員になりたいという人も、まだ迷っているという人も、ぜひ参加することをおすすめします」とアドバイスを送りました。

教職インターンシップ体験報告会

グローバル・コミュニケーション学部 グローバル・コミュニケーション学科 2年 田辺 佑香さん(2018年度)

 活動の流れや実習内容をパワーポイントにまとめ、わかりやすく説明した田辺さん。地元豊橋市の中学校で、英語の授業補助をおこない、先生たちの教え方を見ていく中で、多くの学びがあったといいます。「生徒たちに基礎から応用までどのように定着させているのか、指導案をつくる上で参考になることがたくさんありました。できない子ばかりに教えるのではなく、できる子も見て褒めることが大切だということを学びました」と体験から得た気づきを発表しました。