追究

2019年06月19日

教育学科「環境教育」 フィールドワーク

教育学科「環境教育」 フィールドワーク

2019年5月25日(土) 愛・地球博記念公園 もりの学舎、地球市民交流センター

見て触れて、においをかいで、かじってみて。
五感を使って自然を学ぶフィールドワークを実施しました。

 小学校教諭をめざす学生たちを育成している文学部 教育学科は、学内だけでなく社会の中で学生が体験的に学修できる機会を多く設けています。子どもたちに環境の大切さを伝える手法や自然を題材した授業について学ぶ「環境教育」の授業でも、5月25日(土)にフィールドワークがおこなわれました。
 この日は学生自身が自然と触れ合うことで、自然の中で活動することのおもしろさや自然の持つ力の偉大さを肌で感じてもらうことが目的。授業を受講している学生が愛・地球博記念公園を訪れ、自らの足で森を歩きながら、教育者として必要な知見を広げていきました。

教育学科「環境教育」 フィールドワーク

教育学科「環境教育」 フィールドワーク

教育学科「環境教育」 フィールドワーク

教育学科「環境教育」 フィールドワーク

 午前中は公園内にある「もりの学舎」に訪れ、インタープリター(自然と人をつなぐ通訳者という意味)と呼ばれる案内役のスタッフさんと共に森の中を散策し、自然のすばらしさを学びつつ、教育者に必要な視点を養いました。この散策は「日本の伝統色」がテーマ。インタープリターは学生たちに「日本の伝統色の中で一番多いのは何系の色でしょう?」と問いかけ、さらに「鳥の目線で森を見下ろしてみましょう」ともりの学舎の最上階へ誘導。そこから見える木々の色がどれ一つとして同じではないことを伝え、日本の伝統色は緑色が多いことを紹介していきました。途中、小学生が植物でつくった動物のオブジェも紹介しながら、一行はさらに森の奥へ。そして小径に入ったところで、「色あわせ 色さがし」と名付けられたゲームに挑戦しました。ルールは示された伝統色と同じ色のものを、森の中から探し出すというもの。「うめむらさき」「とりのこいろ」の色が示された見本を手に、学生たちは木の葉や石、木の枝などを集めだし、一見緑一色の森にも多様な色が存在していることに気づくことができました。

教育学科「環境教育」 フィールドワーク

教育学科「環境教育」 フィールドワーク

 午後からは場所を地球市民交流センターに移し、幼児向けの環境教育について学びました。講師を担当していただいたのは環境省環境カウンセラーの篠田陽作さん。「幼児期には実際に見る、触る、味わう、においをかぐという体験が大切であること」「感想や発見を言葉にすることが重要であること」を教えていただいた後、学生たちも五感を使ってさまざまな体験に挑戦しました。まずは普段何気なく見ている公園内の草花をじっくり観察するところからスタート。形もさまざまで、触ってみるとべたべたする草も。カミバタという植物の葉っぱは、試しにかじってみたり、10円玉をこすってピカピカにしたり。また、草笛づくりにも熱中しました。
 今回のフィールドワークを通じて、子どもたちに自然の仕組みや草花の名前を教えるだけでなく、「いかに自然が楽しいのか」を実感させると共に、「もっと知りたい、もっと学びたい」という意欲を駆り立てることが大切だと知ることができた学生たち。この気づきを大学に持ち帰り、授業はもちろん、さまざまな学修に役立てていくことでしょう。