追究

2019年12月27日

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

アメリカ・サンフランシスコとシリコンバレーで視察研修し、人間情報学の先進事例に触れ、向学心を高めました。

 「情報デザイン」「心理情報」「情報システム」の3つの専修を設置し、「人にやさしい社会=ユニバーサルデザイン社会」の実現に貢献する人材を育成している本学の人間情報学部。2017年度からスタートした海外研修では、人間情報学科で修得する知識・技術が実社会でどのように役立てられているのかを知るために、海外の施設・環境・製品などを視察・体験します。昨年までは「海外フィールドスタディ」という授業の名称で3年生以上を対象としてきましたが、2019年度からは「海外フィールドスタディⅠ」と「海外フィールドスタディⅡ」の2つの授業を立ち上げました。対象学年も下げて2年生以上とし、交互に隔年で開講することで、より多くのことを研修できる機会を設けました。

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

 2019年度の渡航先は、アメリカ・サンフランシスコとシリコンバレー。参加したのは2年生以上の22名。2019年5月から8月に4回、事前オリエンテーションとして、訪問先の調査や英作文・英会話学習に励み、8月末からの研修をより実りあるものになるよう準備をしました。

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

 研修期間は8月28日(水)から9月2日(月)の6日間。前半は、サンフランシスコ市内の視察研修など、学生の知的好奇心を刺激する充実した日々でした。移動は観光バスだけでなく、路面電車や地下鉄などの公共交通を用いることで、ユニバーサルデザインの実例を体感し現地の状況をより深く知ることができました。

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

 有名なカリフォルニア大学バークレー校の図書館の視察もおこないました。図書館の設備をはじめ、司書としての働き方、図書館サービスなどを見学しながらレクチャーを受けました。設備の充実さやサービスの柔軟さにも驚きましたが、図書館司書や職員がプロフェッショナルとして意識と自信をもって仕事をされており、学生たちは大いに刺激を受けました。

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

 また、サンフランシスコの街中には実用化された無人ショップやコーヒースタンドなどが点在し、学生はIT先進都市の日常風景に目を見張りました。さらに、シリコンバレーにも訪れ、コンピューターヒストリーミュージアム、インテルミュージアム、アップルやグーグルのビジターセンターも見学し、情報機器の歴史や最新技術への理解を深めました。

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

 世界のIT産業をリードするサンフランシスコとシリコンバレーの多様な施設をめぐり、人々の暮らしをより便利に、より快適にする先進技術やユニバーサルデザインなどを目の当たりにした学生たち。人間情報学を学ぶ意義を再確認し、今後の学びへの意欲を高めました。帰国後は事後学修としてレポート作成に取り組み、現地での気づきや考察を振り返りました。グローバルな視野も培う「海外フィールドスタディ」は、学生それぞれの活躍の道を広げるきっかけにもなったことでしょう。

参加学生インタビュー

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

人間情報学部 人間情報学科
情報システム専修(現・図書館情報学専修)
3年 迫 亮大さん

 読書が好きだったことから図書館情報学を学びたいと考え、人間情報学部に入学しました。その当初から履修したいと思っていた科目が、海外フィールドスタディです。小・中学生のときにイギリスやブラジルで暮らしていたこともあり、海外留学に興味がありました。実際に参加し、人間情報学部で修得した知識・技術の「リアル」を体感できて充実した学びが得られたと思います。印象に残っているのは、現地の大学で学生が図書館をとても積極的に活用していたこと。図書館利用に対する意識が日本の学生よりも高いと感じました。そうした施設の使われ方、物事の考え方の「違い」を知ることができ、誰にとってもやさしい「ユニバーサル」の奥深さを学びました。将来、図書館のデータベースやシステム構築・管理などに携われるよう、今回の経験を活かして学修・研究に一層励みます。

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

人間情報学部 人間情報学科
情報デザイン専修(現・情報デザイン・システム専修)
3年 東海林 あみさん

 私が人間情報学部で力を入れてきたのは、閲覧しやすいホームページの作成など「情報デザイン」の学びです。ウェブデザインや色彩検定などの資格取得にもチャレンジしてきました。この海外フィールドスタディへの参加も、挑戦のひとつ。海外に行くこと自体、初めてでしたが、シリコンバレーの企業や公共交通などを見学し、驚きの連続でした。特に無人ショップでは当たり前のように自動化技術が使われていて、先進都市の技術革新のスピードを肌で感じました。また、日本とは異なるアメリカの文化やライフスタイル、価値観などに触れ、広い視野や自ら行動を起こす姿勢が身についたことも、海外フィールドスタディならではの貴重な経験だと思います。今後、広告に関する卒業研究に積極的に取り組み、情報デザインの専門性をさらに高めていきたいと考えています。

2019年度 人間情報学部 人間情報学科専門科目「海外フィールドスタディⅡ」

人間情報学部 人間情報学科
情報デザイン専修(現・情報デザイン・システム専修)
3年 佐々木 玲奈さん

 「こんなことも、もうできるんだ!」と未来を感じる6日間になったのが、海外フィールドスタディでした。日本ではまだあまり実用化されていない技術や充実した図書館サービスなどを視察して、シリコンバレーのハイレベルな都市環境に圧倒されました。また、コンピューターヒストリーミュージアムでは、実物や映像を交えて情報機器の進化について理解し、授業で学んだ知識を深めることができました。初めての海外でしたが不安なく参加できたのは、引率してくださった森博子先生のサポートや通訳の方によるガイドのおかげだと感謝しています。私は、人間情報学部でユーザビリティや人間の認知機能などを学びながら、複数専攻制度を活用して心理学部の授業も履修しています。幅広く学べる人間情報学部や愛知淑徳大学のよさを活かし、これからも自分の興味を追究していきます。