追究

2020年03月16日

創造表現学科 メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学連携「トキメーター」ビジネストライアル

創造表現学科 メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学連携「トキメーター」ビジネストライアル

2020年1月17日(金) 中京テレビ本社1階プラザC(名古屋市中村区)

地元テレビ局、アーティスト、エンジニアなど多くのご協力のもと、
学生発の新たなイベントやプロダクト開発が実現しました。

 メディアビジネスやコンテンツプロデュースなどをテーマとし、多彩な研究活動を展開するメディアプロデュース専攻・富樫ゼミ。学生たちが自ら考えて行動を起こす「社会での実践」に重きを置き、企業や官公庁などとの連携プロジェクトを活発におこなっています。
 2019年度、富樫ゼミ3年生の有志6名が中心となって企画開発チームを編成し、「トキメーター」というアプリケーションの開発と製品開発に力を注ぎました。トキメーターの特徴は、応援しているアーティストやアイドルへの胸の高鳴り“トキメキ”を計測し、波形データとして可視化した上で世界に一つしかない応援グッズを作るというものです。アーティストやアイドルとファンの方々のかけがえのない瞬間をカタチに残すことが、このプロジェクトのコンセプトです。

創造表現学科 メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学連携「トキメーター」ビジネストライアル

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創造表現学科 メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学連携「トキメーター」ビジネストライアル

 中京テレビで放送中の「ボイメンジャパネスク!」という番組の協力を得て、2020年1月17日(金)、中京テレビ本社にてこのトキメーターのビジネストライアルとして、クラウドファンディングで投資してくださった支援者のべ約130名に対して、サービスがお披露目されました。番組出演者であり名古屋のエンターテインメント集団「BOYS AND MEN」メンバーの田村侑久さんと水野勝さんとの握手の際に開発したアプリで支援者の方の“トキメキ”を計測するというイベントです。学生たちはチーム力を発揮して受付や握手時のアプリ操作を行いました。会場には支援してくださった皆さんの笑顔が終始あふれ、幸せな気持ちが伝わるあたたかな雰囲気でした。
 水野さんと田村さんも「ファンのみんなと一緒に参加できる新しいイベントですね。とても楽しい! 学生の皆さん、イベントを企画していただき、ありがとうございました!」とにっこり。ファンの皆さんやアーティストの方々の反応を間近に見た学生たちは、大きな喜びや達成感を分かち合うとともに、トキメーターを活用した新たなイベントやサービスの可能性を感じていました。

創造表現学科 メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学連携「トキメーター」ビジネストライアル

創造表現学科 メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学連携「トキメーター」ビジネストライアル

創造表現学科 メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学連携「トキメーター」ビジネストライアル

創造表現学科 メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学連携「トキメーター」ビジネストライアル

 このプロジェクトの始まりは、約1年前の2019年2月・3月にさかのぼります。当時2年生だった富樫ゼミの6名が中京テレビ主催のものづくりイベント「Hack Chu! 2019」に参加し、「Accelerate the Content! (テクノロジーでコンテンツを加速させよう!)」というテーマに沿って企画提案に取り組みました。そこで学生が考えたのがこのトキメーター のコンセプトです。2月の予選を突破し、エンジニアとともに開発したアプリのプロトタイプを発表した3月の本選においても高い評価を得て、「IBM賞」「LINE賞」「Seeed賞」と最多の協賛企業賞を受賞しました。
 その後、主催者である中京テレビの呼びかけでプロジェクトが発足し、まずはプロダクトの精度向上のため幾度となく開発会議を重ねました。また、富樫ゼミ生を主体とした企画開発チームに、エンジニアとして参加してくださったのが、株式会社グランドデザインの岡部優太さんと中部大学大学院生の三浦耕生さん。おふたりとも「Hack Chu! 2019」の参加者であり、学生たちのアイデアに関心を寄せ、ご協力くださいました。「Accelerate the Content! (テクノロジーでコンテンツを加速させよう!)」というイベントテーマの通り、中京テレビの番組「ボイメンジャパネスク」(毎週金曜日24:59~放送)とのコラボレーションも実現しました。新しいものを創り出そうとする学生たちの熱意を後押しするように、連携の輪が広がっていき、トキメーターの開発、ビジネストライアルの実施と大きな実を結びました。

創造表現学科 メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学連携「トキメーター」ビジネストライアル

■トキメキの波長をモチーフにしたリング

創造表現学科 メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学連携「トキメーター」ビジネストライアル

 今回は、握手会で計測した“トキメキ”の波形をモチーフにし、外部の方の協力を得てシルバーリングとスマホケースを作ります。完成した一つひとつを学生たちが大切に梱包し、皆さんのもとへお届けします。
 トキメーターのプロジェクトを通して、学生たちはゼミの仲間や富樫先生、学外のさまざまな方々と協働し、ゼミで学んでいるメディアビジネスやコンテンツプロデュースを実現しました。ここで培った発想力や実行力、協調性などを活かし、これからの学修や卒業プロジェクト、卒業後の進路においても確かな成果を手にしていくことでしょう。

《学生たちのコメント》
創造表現学科 メディアプロデュース専攻 3年
「トキメーター」プロジェクト メインメンバー

創造表現学科 メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学連携「トキメーター」ビジネストライアル

佐藤 千香さん(発案者)

 好きなアーティストのライブで感じる幸せな“トキメキ”を、目に見える形として残しておけたらいいな。そんなファンとしてのささやかな願いが「トキメーター」の原点にあります。約1年という時間をかけて企画を動かし、アプリ開発やトライアルイベントの実施を果たした今の気持ちは「感動!!」の一言に尽きます。ご協力くださった皆様、いつも支えてくださる富樫先生、大切なゼミの仲間へ感謝の気持ちでいっぱいです。

石川 梨奈さん

 BOYS AND MENの所属事務所である株式会社フォーチュンエンターテイメント様にご協力を得るため、社長様に対してトキメーターのプレゼンテーションをおこないました。ご納得いただける話し方など、ビジネスの現場で必要な力を鍛えることができたと感じます。自分自身を成長させるチャンスが豊富にあるのが、富樫ゼミの魅力です。今回のプロジェクトで経験したことを活かし、卒業後は広報や企画の仕事がしたいと思います。

長谷川 鈴佳さん

 多くの人に支えられたトキメーターのプロジェクトを通して、「さまざまな人が互いの強みや専門性を発揮し合い、世の中のプロダクトやイベントをつくっている」ことを再認識しました。ゼミではファンマーケティングについても学んでいますが、ファンだけではなく運営側の目線に立って企画・実施のプロセスを体感することができました。この学びを「おもしろいテレビ番組をつくる」という将来の夢に活かしたいと考えています。

日比 若菜さん

 シルバーリングやスマートフォンケースの制作にご協力くださる企業や工房も探し、企画の趣旨を説明する経験もしました。ゼロからプロジェクトを進める経験を通して実感するのは、「学生だとしても、良いアイデアがあり、みんなの力を合わせれば走り出せる」ということ。富樫ゼミでさまざまな産学連携に全力を注ぎ、チームワークの大切さや楽しさ、ビジネスに伴う責任など、社会人に必要な多くのことを学んでいます。

松下 詩帆さん

 リングの工房に何度も足を運び、製造工程をデザイナーの方と話し合いました。“トキメキ”の波形を計測した後は、大学で学んだソフトを使って波形のプロダクト化を行い、支援者の手に届くまで一つひとつの作業に心をこめていきます。ゼミではこれまでにも産学連携に取り組んできましたが、考えた企画が実際のプロダクトやイベントにつながるのは今回が初めてです。メディアビジネスの現場で学べたことは、貴重な財産になると感じています。

若杉 美玲さん

 ファンの皆さんが楽しみ、思い出になるようなイベントにしたいと考えて、トキメーターのトライアルに取り組みました。約1年間、ゼミの仲間とグループワークに励んだ日々は忙しくもありましたが、中京テレビさんのサポートを受け、同じ目標に向かって学外のさまざまな人とプロジェクトを進められた経験は卒業後も役立つと思います。将来の目標はドラマを制作することです。日常を忘れて夢中になる時間を、テレビを通して届けたいと考えています。