追究

2020年08月07日

オンライン海外旅行~おうちにいながらタンザニアへの旅~

オンライン海外旅行~おうちにいながらタンザニアへの旅~

2020年7月16日(木) 星が丘キャンパス 国際交流センター

オンラインで異文化体験。
卒業生からタンザニアの魅力を伺いました。

 7月16日(木)、国際交流センターが「オンライン海外旅行~おうちにいながらタンザニアへの旅~」を開催しました。このイベントは、新型コロナウイルスの影響から海外へ行くことができない学生たちのために、国内にいながら視野を広げる機会をつくりたい、という国際交流センター職員の思いから企画されました。ゲストスピーカーとしてお招きしたのは、本学 文化創造学部 文化創造学科 多元文化専攻※ の卒業生 所里帆さん。所さんは青年海外協力隊としてタンザニアで支援活動をおこなった後、現在は山形県長井市でオリンピック・パラリンピックのタンザニアホストタウン事業に携わっています。これまでの経験を踏まえて、タンザニアの魅力や国際協力について、オンラインで語っていただきました。

オンライン海外旅行~おうちにいながらタンザニアへの旅~

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 当日はビデオ会議システムを通じて、30名ほどの学生が集まりました。所さんは「好きな飲み物でも飲みながら、ゆっくり楽しんでください」と声をかけ、リラックスした雰囲気の中でスタートしました。会の前半は、タンザニアの魅力を紹介。現地で撮影した写真を使って、タンザニアの地理、観光、教育、言語について説明しました。東アフリカ最大の国であるタンザニアの雄大な自然や野生動物の姿に、学生たちは「美しい!」「同じ地球にいるとは思えない」とコメント。チャット機能を通して、感嘆や驚きの声を上げていました。

オンライン海外旅行~おうちにいながらタンザニアへの旅~

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 後半は、所さんが青年海外協力隊で取り組んだ活動について紹介しました。タンザニアのムネニア村で2年間にわたり、現地のママたちの社会的自立に向けたサポートをしてきた所さん。手作業で染める絞り染めのブランドを立ち上げ、ビジネスのノウハウを伝えてきました。さまざまな取り組みを通して、事業を発展させてきましたが、周囲からは「所さんがいなくなってもこのビジネスは続くのか?」という心配の声もありました。しかし所さんが帰国後も、ママたちはひまわり油やキャッサバを商材として、それぞれに起業。自立してさまざまな活動を続けています。彼女たちに「働く理由」を聞くと日本人とは異なる価値観を垣間見ることができ、ビジネス展開が拡大しても「家族との時間を最優先し、家族と一緒にお腹いっぱいごはんを食べるため」に活動を続ける彼女たちの働き方を見て、日本人がタンザニアから学ぶことはたくさんあると所さんは語りました。

オンライン海外旅行~おうちにいながらタンザニアへの旅~

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 質問コーナーでは、学生たちから「行動力のある人になるには?」「日本語が通じないタンザニアで、コミュニケーションに困ったことはありますか?」など、さまざまな質問が寄せられました。所さんは「今は新型コロナウイルスの影響で海外に行きづらいけれど、逆にいろんな準備ができる期間が増えたと思います。ぜひなんでも聞いてください」と、会の終了後にも続々と寄せられる質問に、一つ一つ丁寧に答えていました。
 学生たちは所さんの体験談や写真を通して、日本から遠く離れたタンザニアの文化や人に、オンラインを通して触れることができました。このイベントを企画した国際交流センターの職員は「なかなか海外へ行けない状況だからこそ、知れること、出会えるものがあると、むしろこの状況をプラスに捉えてほしいと思います」と語りました。本学ではこれからも、異文化に触れ、視野を広げたいという学生たちへのサポートを続けていきます。

※文化創造学部 文化創造学科 多元文化専攻は、2010年度から交流文化学部 交流文化学科に再編。