追究

2021年01月15日

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 中部国際空港株式会社

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 中部国際空港株式会社

ビジネス学部 ビジネス学科 4年(2020年度)
大塚ゼミ 白石 菫さん、石黒 仁望さん

大塚ゼミの学生が中部国際空港と協働し、
空港の魅力を発信するWeb広告を制作しました。

 もともとの始まりは、私たちが2年生の時に行った産学連携プロジェクトです。ジェットスター・ジャパン株式会社と、中部国際空港株式会社の2社とコラボレーションし、「旅行離れが進む若者(大学生)に向けたプロモーション戦略」を考え、自分たちのアイデアを発表しました。産学連携プロジェクトは、最終報告会をもって終了を迎えたのですが、「せっかくのアイデアだから、実現させよう!」と、いくつか提案したアイデアの中の一つである、「Web広告」を実際につくってみようという運びに。中部国際空港株式会社と協働し、企画提案で終わらず、実際にアイデアを形にするプロジェクトがスタートしました。

旅行における単なる「通過点」ではなく、
「遊べるスポット」であることを発信。

 私たちは、「中部国際空港がただの“飛行機に乗る場所”ではなく、もっと魅力的な場所だと感じてもらえれば、空港に遊びに来る人が増え、飛行機を使った旅行に対する心理的なハードルが低くなるのではないか」と考えました。そこで、まずは実際に中部国際空港に行ってみることに。中部国際空港株式会社の方にご案内いただきながら、中部国際空港の魅力に触れることができました。その経験をもとに、Web広告内に「中部国際空港の楽しみ方」というコンテンツを制作。さらに、自分にぴったりの旅行先がわかる「心理テスト」や中部国際空港がある常滑市の「カフェ紹介」のコンテンツも制作し、中部国際空港がお出掛けにぴったりのスポットであることを伝えるサイトを作り上げました。

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 中部国際空港株式会社

チラシの配布先は自分たちで開拓。
サイトを見た方のリアルな声もヒアリング。

 一方、Webサイトを作っても、そのサイトにアクセスしてもらわなければ、情報がターゲットに届きません。その問題点を解消するために、自分たちのサイトをQRコード化し、そのQRコードを載せたチラシを配ることにしました。そこで着目したのが、星が丘自動車学校。ターゲットである学生が多く集まる場所で、「免許を取得したら、中部国際空港までドライブに行こう!」というメッセージを発信できるとも考えました。けれど、星が丘自動車学校とのコネクションはなく、自分たちで関係を築いていかなくてはいけませんでした。
 初めて連絡を取った時は、とても緊張しましたが、快く受け入れてくださり、無事、2020年の春休み期間にチラシを配ることができました。
 そして、そのチラシを配るのと同時に、サイトに対するアンケートも取りました。アンケートを通じて「中部国際空港について、より深く知ることが出来た」「中部国際空港に行ってみたい」などと生の声を聞くことができ、自分たちが発信したいコンセプトが伝わったと嬉しくなりました。

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 中部国際空港株式会社

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 中部国際空港株式会社

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 中部国際空港株式会社

■ゼミ生が制作したWebサイト■

仲間に頼ることの大切さ、
世の中に情報を出すことの責任感を学んだ。

 このプロジェクトは、私たちの学年13人で行った活動なのですが、最初のうちはチーフとゼミ長の2人だけが情報を共有しているような状態でした。それは、周りのメンバーに上手く指示を出せなかったり、現状を報告することを怠っていたりしたことが原因でした。全て抱え込んでしまったのですが、仲間の「やることがあったら、言ってね」というひと言に救われ、それからはなるべく周りの仲間を頼るようにしました。今回のプロジェクトを通じて、リーダーとしてプロジェクトを動かしていく難しさと周りに頼ることの大切さに気づくこともできました。
 また、Web広告はいつでも誰でもアクセスして見ることができるので、間違った情報を載せてはいけないという意識が強くありました。誰もがわかりやすい文章にすることは大変でしたが、あらゆる角度から文章を検討した経験は、視野の広がりにつながりました。
 プロジェクトが完遂できた時は、嬉しさと同時に、安堵の気持ちも湧いてきました。今回のプロジェクトの「掲載先を自分たちで開拓していく場面」では度胸が鍛えられ、「仲間と共に一つのものを作り上げる場面」では、協調性と周りを頼る力が身につきました。これらの得られた力は、社会人になってもきっと役立つと感じています。