追究

2021年03月26日

創造表現学部 富樫ゼミ 経営情報学会東海支部学生発表大会で トリプル受賞

創造表現学部 富樫ゼミ 経営情報学会東海支部学生発表大会で トリプル受賞

2020年度 創造表現学部 メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ

 創造表現学部メディアプロデュース専攻の富樫ゼミでは、企業連携を通じて、メディアとマーケティングの学びを積極的に実践しています。2021年3月、大学から巣立っていく4年生のゼミが、経営情報学会の東海支部学生研究発表大会で卒業研究と、社会連携プロジェクト、あわせて3題の発表を行って受賞しました。

金賞受賞「YouTube動画における共感の発生要因とコミュニティ要因についての考察」

 最高賞である金賞を受賞したのは、若者が自分の好きなYouTuberに感じる「共感」の要素を調査した研究です。
 この調査から、ユーザーが抱く「共感」は、コンテンツへの「満足」「情報取得」「帰属感」「自己投影」から構成されることがわかりました。「帰属感」や「自己投影」は、動画の配信者に対する「信頼」や、プライベートが垣間見えた時に感じる「親近感」が影響すること、SNSなどで友人とコンテンツの話題を通じたコミュニケーションを行うことから生まれるという考察をしました。
 審査員からは「SNSとYouTubeの共感要因の関係がよく分かった。SNS依存性へのアプローチは面白いので、アプリが多様化している現状・将来への存在意義が高まるよう、今後の結果が期待されます」というコメントをいただきました。

《受賞した研究チームメンバーの感想》

創造表現学部 富樫ゼミ 経営情報学会東海支部学生発表大会で トリプル受賞

「コロナの影響があり、調査の方法をチームで話し合った結果、オンラインで回答者に同時に動画を見てもらいアンケートに答えてもらう方法をとりました。回答が収集できるか不安もありましたが、学部の友人たちの協力を得て進めることができました。挑戦して良かったと思いました。」後藤彩月

「チームで長い時間をかけて取り組んできたことが最後に結果として残せたことが4年間の学生生活の大きな成果となったと思います。一緒に切磋琢磨してくれたチームのみんなと指導してくださった富樫先生、調査に協力してくださったみなさんに感謝致します。」長谷川鈴佳

「この卒業研究は、オンラインだから出来たこと、オンラインだから難しいことを感じながら、この状況だからできる研究になったと思います。大学生活最後に金賞という素敵な賞をいただけて非常に光栄です。」花木友香

「コロナ禍という事もあり、思うように調査が進まない点もありましたが、様々な工夫を凝らし、限られた環境の中、準備から発表までをチーム全員で協力して行うことができたことが結果につながったと思っています。」松下詩帆

優秀賞受賞「SNSを用いた観光PR効果の検証と考察」

 Instagramに投稿される画像に、ユーザーに対するメディアを通じたエンゲージメント(絆)効果があるかを、国内の観光PRアカウントで検証をした研究は、優秀賞を受賞しました。ゼミの先輩が卒論で取り組んだ、メディア・エンゲージメントのモデルをInstagramで検証する研究を継続・発展させる試みです。
 国内でフォロワー数の多い県(長野、兵庫)と、東海地方でフォロワーの多い、三重県、岐阜県のInstagramアカウントを対象に多くの「いいね」を獲得した画像に対して、ユーザーがどのような「つながり」要素を抱くかを調査しました。
 審査員からは「Instagramでの広告効果について、よく分かった。エンゲージメントの結果でユーザーの実際の行動の関係性がつながっていくと、新たな結果を創出する可能性もあると思います」というコメントをいただきました。

《受賞した研究チームメンバーの感想》

創造表現学部 富樫ゼミ 経営情報学会東海支部学生発表大会で トリプル受賞

「チーム研究は、自分ひとりだと気付けなかったことや自分には無い考えなど様々なことを学ぶことができ、視野を広げることができました。オンラインでゼミや調査を進める状況下でしたが、研究発表、受賞ともにとても嬉しいです。」石川梨奈

「大学4年間の集大成としてチームで受賞できたことを、大変光栄に思っています。富樫先生、ゼミの仲間、卒論に協力してくださった方々には心より感謝いたします。」川口海

「研究結果を発表する機会をいただけたことに加え、優秀賞を受賞することができ、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。チームで研究を進めたからこそ異なる視点から考察を行うことができて、研究の結果につながったと実感しています。」佐藤なつは

「研究は、チームとしての取り組みだけではなく、ゼミ生みんなの協力や、周囲の人の手助けがあり、自分自身も楽しみながら研究を進めることができました。 仲間と頑張ってきたことを、優秀賞という形として評価していただき、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。大学4年間での一つの集大成となりました。」日比若菜

審査員特別賞受賞「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ連携プロジェクト 高関与消費者についての調査分析と施策提案」

 2019年10月より産学連携企画として取り組んだ「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」の活動成果発表は、審査員特別賞を受賞しました。
 連携プロジェクトでは、継続的にチームを応援してくれるファンとのエンゲージメント強化を目的として、女性の顧客に注目をして、消費対象に深く関与する「高関与消費者」の理論に基づいたサービス提案を行いました。ご提案させていただいた施策は、形を変えてはいますが、実際の新しいサービスにアイデアとして取り入れていただきました。
 審査員からは「ファンに対しての分析がよくできていた。この結果の活用が今後期待できる。産学連携へのアプローチはとてもよく、ファン獲得の手法について、さらなる最適化の挑戦をしてほしい」というコメントをいただきました。

《受賞した研究チームメンバーの感想》

創造表現学部 富樫ゼミ 経営情報学会東海支部学生発表大会で トリプル受賞

「約1年間にわたり「高関与消費者」に焦点を当て、チームで研究を進めてきました。発表と受賞というかたちで評価をいただけたことで、その成果を実感しています。共に頑張ったチームのメンバーとご指導いただいた富樫先生に心より感謝申し上げます。」片岡尚子

「『高関与消費者』に関する研究に取り組む事で、新たな視点や学びを得ることが出来ました。企業の方々のご協力、富樫先生、そしてチームのメンバーの力がなければ研究を完成させることはできませんでした。この経験を存分に活かし、社会に貢献できる人材を目指していきたいと思います。」佐藤千香

「この度は審査員特別賞を頂くことができ、嬉しく思います。産学連携プロジェクトとして様々な経験をさせていただき、学ぶことが出来ました。富樫先生やプロジェクトに参加してくださった方々に感謝すると共に、学んだことを活かしていきたいと思います。」橋爪美佳

「数ある中から審査員特別賞をいただけたことを、心から嬉しく思います。産学連携として取り組んだプロジェクトですが、自分自身このプロジェクトから学んだことが多くありました。今後の社会生活でも今回学んだ経験を活かし精進していきたいと思います。」若杉美玲

 2020年は、ゼミ生が3年時に取り組んだ名古屋ダイヤモンドドルフィンズ様との産学連携の継続を、新型コロナウィルス感染対策の影響で断念し、チームとの連携を通じて学んできたテーマを掘り下げて卒業研究に挑戦しました。4年生のゼミ、卒論の調査や取材も苦労しながらオンラインを駆使して進めました。
 経営情報学会東海支部の学生発表大会も動画投稿で行われ、コロナ禍での新しい形式で取り組んだ成果の手応えを得ることができました。

《ゼミ担当 富樫先生からのコメント》

 突然のコロナ禍に見舞われ、ゼミ生や取材相手と直接会う機会を持てず、調査や研究に取り組まなければならなかったこの1年の苦労はいかほどかと察します。富樫ゼミでは今回受賞したチーム研究だけではなく、個人研究を行なった梅田泰地君、鈴木朋君、薬真寺伽帆さんも独創的で質の高い卒業研究を仕上げました。ゼミ生全員がオンラインを駆使して互いに協力をし、アンケート回答者を集めたり、研究を進める上で重要な意見を出してくれました。この1年、ゼミ全員がチームとして協力し、苦労を乗り越えて大きな成果を成し遂げたことを糧に、社会で貢献してくれることを願います。