追究

2021年04月20日

中国語国内研修 グループ発表

中国語国内研修 グループ発表

2021年1月19日(金)

中国語を学ぶ本学の学生が、日本語を学ぶ中国人学生と交流。
互いに助け合い、日中文化の理解を深めるプレゼンテーションに挑みました。

 2021年1月19日(金)、Web会議サービスを活用した中国語国内研修のグループ発表が開催されました。中国語国内研修は、毎年、愛知淑徳学園が所有する林間学舎「淑友館」や愛知淑徳大学の長久手キャンパスに設置された留学生寮である「アイハウス」を会場に、数日間の泊まり込みの研修をおこなってきました。しかし、今年はコロナウイルス流行という現下の状況において、泊まり込みの合宿が難しい状態に。そこで、今年度はWeb会議サービスを利用したリモート研修がおこなわれました。

中国語国内研修 グループ発表

中国語国内研修 グループ発表

 この研修に参加したのは、愛知淑徳大学 交流文化学科に所属し、主に中国語を学ぶ学生19名と、中国の桂林理工大学で日本語の授業を履修している中国人学生30名。参加した学生たちが日中文化に対する理解を深め、日本人学生は中国語、中国人学生は日本語のスキルアップをはかるため、日中の学生が共通の課題に取り組みました。共通の課題とは、「日本や中国への理解を深めるためのプレゼンテーション」のこと。日本人学生は日本人学生同士でグループを組み、反対に中国人学生は中国人同士でグループを組んで、日本人学生は中国語で、中国人学生は日本語で、プレゼンテーションに臨みました。このグループワークにおける「発表用の原稿制作」の際に、日本人学生と中国人学生が協力し合い、互いの原稿を添削。メールでやりとりをしながらアドバイスを送り合い、より自然な言い回しや正しい表現について学んでいきました。

中国語国内研修 グループ発表

中国語国内研修 グループ発表

 2021年1月19日(金)は、3日間開催された「プレゼンテーション発表」のうちの1日で、学生たちはオンライン上でつながり、各自がまとめたパワーポイントを用いて発表。学生たちは「日中におけるお正月文化」「中国における電子決済の現状」などについて自らの調査結果を伝え、担当の杜英起先生と何龍先生はその発表を受けて、発表のテーマに即した内容の講義をおこないました。先生方はアニメーションやニュース番組の一部を使用するなどして、さまざまなツールを活かしながら、日中の文化や社会について伝えていきました。
授業の最後には杜先生が「今回の出会いをこれからの外国語学習に活かし、さらに、長く関係が続く友人になってくれれば嬉しいです」とまとめ、研修を通じて国境を越えて交流した貴重な経験を将来につなげてほしいとメッセージしました。
国内にいながら中国人学生と新たに出会い、共に課題に向き合うことができた中国語国内研修。これからも交流文化学科は、学生たちの学修意欲を刺激するかけがえのない経験を提供し、国際社会で活躍できる人材の育成に努めていきます。

教員コメント

中国語国内研修 グループ発表

交流文化学部 交流文化学科
教授 杜 英起先生

 今回、初めてオンラインで日本と中国をつなぎ、両国の学生が参加する研修を実施しました。うまくいくか不安もありましたが、学生たちの前向きに授業に取り組む姿勢に助けられました。学生たちは本当に一生懸命、課題に向き合ってくれました。取り上げられた発表のテーマも、「日中のネットアイドル」から「クラブサークルについて」など、実に個性豊か。学生たちの目の付け所の良さに驚かされました。日本人にとって、クラブサークルは身近なものですが、中国の大学ではあまり一般的ではないです。そんな些細な両国の違いの中にも、好奇心をくすぐる「驚き」が隠れています。そうやって互いに違いを知ることで、どんどんと異文化を受け入れる力も外国語のスキルも向上することでしょう。けれども、「共に育ちあう異国の友人」を得る機会は、非常に限られています。今回の研修がそんな貴重な機会を提供できるものであってほしいと願いながら、研修の計画や準備を進めました。今回の研修で出会った異国の友人がやがて、互いを高め合う最高のパートナーになってくれたら、日本で中国について伝えている私として、こんなにも嬉しいことはありません。

学生コメント

中国語国内研修 グループ発表

交流文化学部 交流文化学科
国際交流・観光専攻国際交流コース 2年(2020年度)
愛川 浩正さん

 1年次の後期に中国留学から帰ってきましたが、その後、中国の方と関わる機会がありませんでした。そのため、この授業を知ったとき、中国の方と関われるならぜひやりたい! という思いが募り、参加を決めました。私たちのチームが発表したテーマは「日中の新年の過ごし方」です。中国人学生と協力して、お互いに発表原稿の推敲をしたのですが、中国人学生の方々の原稿はほとんど直しがない完璧な日本語でびっくり! 私たちはまだまだ直すところも多かったのですが……。その差は、私に「もっと中国語の勉強を頑張ろう」というモチベーションを与えてくれました。この研修はグループで活動したので、仲間と協力することの大切さも教えてくれました。現在は学修意欲が高まり、学外で中国人学生と関わる交流会を企画・運営するプロジェクトにも関わっています。「もっと勉強したい」という思いを形に変えて、これからも中国語に向き合っていきたいと思います。

中国語国内研修 グループ発表

交流文化学部 交流文化学科
ランゲージ専攻 2年(2020年度)
尾迫 彩花さん

 語学の勉強に興味を持ち始めた私に、友人が「愛知淑徳大学の交流文化学部は、学修環境が整っていて、指導もていねい」と教えてくれたことが、交流文化学部への進学のきっかけです。実際に授業を受けてみると、先生方がとてもやさしく指導してくださり、「この先生のもとで学びたい」と思い、中国語を専攻することにしました。この研修では、中国人学生の方々とウェブ上のチャットサービスを使って、発表の準備を進めました。中国人学生は文章の間違いを指摘してくれたり、正しい発音の音声データを送信してくれたり、とてもやさしくサポートをしてくれました。また、私たちが指摘した「漢字の読み方」も、発表本番では正しく読めていて、こちらまでうれしくなりました。チャットでは原稿の添削だけでなく、「今からごはんに行くよ」と休日の様子を報告し合うなど、まるで、本当の友人のよう! そんな関係が築けたこともこの授業で得た財産の一つです。