追究

2021年03月31日

国際交流基金 日中交流センター 大学生交流事業 日中交流イベント企画「愛知♥中博」

国際交流基金 日中交流センター 大学生交流事業 日中交流イベント企画「愛知♥中博」

2021年3月10日(水) 星ヶ丘ボウル内 星が丘天文台ワークラウンジ

中国の大学生と交流イベントを開催。
愛知県の魅力を伝える企画を通して、
異文化交流を深めました。

 独立行政法人国際交流基金 日中交流センターでは、「日本人と中国人との交流をおこなう場」を提供することを目的とした、中国「ふれあいの場」事業を実施しています。この活動を充実、活性化させるためにおこなわれているのが大学生交流事業です。中国との文化交流に関心を持つ日本の大学や高専(4・5年次)の学生を対象に、日中の若者同士の文化交流を目的としたイベント企画を募集。優れた企画については、企画を立案した学生たちが、中国の大学生とともに約3か月間に渡って共同作業をおこない、その成果を「ふれあいの場」のイベントとして実施します。
 この取り組みに、交流文化学科で観光などを学ぶ有志学生6名が挑戦しました。学生たちは中国の学生に愛知県の魅力を伝える企画を立案し、2020年10月、日中交流センターに応募。選考に合格後、12月頃から日本語を専攻する中国 西寧市の大学生10名とともに、交流イベントの開催に向けて準備を進めてきました。学生たちは、企画ごとに少人数のグループに分かれて、何度もオンラインでの会議を実施。イベントの運営や進行について話し合うだけではなく、互いの国の文化や観光などについても話し、親交を深めました。

国際交流基金 日中交流センター 大学生交流事業 日中交流イベント企画「愛知♥中博」

国際交流基金 日中交流センター 大学生交流事業 日中交流イベント企画「愛知♥中博」

国際交流基金 日中交流センター 大学生交流事業 日中交流イベント企画「愛知♥中博」

国際交流基金 日中交流センター 大学生交流事業 日中交流イベント企画「愛知♥中博」

 イベント当日の3月10日(水)、学生たちは星が丘天文台ワークラウンジに集まりました。日本の制服文化を紹介するために高校の制服に身を包み、中国のイベント会場とオンラインで中継。スクリーンには、法被(はっぴ)を着た中国の学生スタッフと、会場に集まった約10名の大学生の参加者たちの姿が映し出されました。学生たちは中国の学生スタッフに、機材のセッティングや会場の状況を確認し、イベントをスタート。当日は中国から、第1部28人、第2部30人がオンライン参加し、常滑焼の絵付け体験や、愛知県の観光や食べ物などに関するクイズ、折り紙体験、愛知県の観光スポットを紹介する動画の配信、味噌煮込みうどんの試食会、愛知県についてゲーム感覚で学べる「愛知県カルタ」の6つの企画を実施しました。常滑焼の絵付け体験では、学生たちがオンラインで常滑焼の特徴について説明。会場では中国の学生スタッフが絵付け体験の準備や参加者の補助をおこなうなど、現地と協力して会の運営を担いました。配信トラブルの際も中国の学生と連絡を取り合い、企画内容や順番を変更するなど柔軟に対応。愛知県や日本の魅力がつまった企画の数々で、参加者を楽しませました。

国際交流基金 日中交流センター 大学生交流事業 日中交流イベント企画「愛知♥中博」

国際交流基金 日中交流センター 大学生交流事業 日中交流イベント企画「愛知♥中博」

 オンラインを通して、中国の学生とイベントを成功させることができた学生たち。観光の学びを活かして愛知県の魅力を伝えるとともに、中国の学生との異文化交流も深めることができました。

参加学生のコメント

国際交流基金 日中交流センター 大学生交流事業 日中交流イベント企画「愛知♥中博」

交流文化学科 国際交流・観光専攻 2年 糟谷 夏歩さん
(2020年度)

 1年次に中国留学を経験。現地での多様な人や文化との出会いを通して日中交流に興味を持ったことから、この交流事業への応募を決めました。愛知県は中国ではあまり広く知られていないため、イベントでは愛知県の文化や観光にちなんだ様々な企画を実施。愛知県で観光している気分を味わえる動画を作成して配信もおこないました。参加者の方に、愛知県に観光に来たいと思ってもらえればと思います。
 中国の学生とは、基本的に日本語のやりとりでしたが、時には意思疎通がうまくとれないことも。身振り手振りをつけたり、口を大きく動かして話したりするなど、工夫しながらコミュニケーションを図りました。また、中国の食文化や住環境などについても教わり、日本と中国の文化や考え方の違いに触れることができました。今後も中国の学生との交流を続け、日中それぞれの魅力を発信していきたいと思います。