追究

2021年08月02日

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト キックオフミーティング

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト  キックオフミーティング

2021年6月21(月)、28日(月) 星が丘キャンパス 41B教室、41C教室

大塚ゼミの2年生が株式会社ヤクルト東海様とコラボレーション。
ヤクルトを広めるための施策を企画する産学連携プロジェクトがスタートしました。

 ビジネス学部の大塚ゼミは、マーケティングを専門とするゼミナールです。ゼミの特徴は、とことん実践を積み、関東圏の大学と協働してディベート大会を開催したり、自治体や商店街振興組合と連携して地域活性化に取り組んだり、学外のコンペティションに参加して学外の学生とアイデアを競い合うことです。さまざまな活動を通じて、体験的に知識を身につけ、スキルを磨いています。
 「実践的な活動の一つ」が、産学連携プロジェクト。毎年、大塚ゼミの2年生が東海エリアの企業と連携し、企業の課題解決につながる企画を提案してきました。2021年度は株式会社ヤクルト東海様とコラボレーション。企業と学生たちが意見交換をしながら、課題を見つけ出すところからスタートし、約半年間かけてプロジェクトを完遂します。今回は、プロジェクトが走り出した「キックオフミーティング」をレポート。6月21日(月)と6月28日(月)に実施されたプロジェクトの様子をお伝えします。

◎6月21日(月) キックオフミーティング1日目

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト  キックオフミーティング

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト  キックオフミーティング

 この日は、プロジェクトの初日。初めてプロジェクトに参加する全メンバーが星が丘キャンパスに集まり、名刺交換をして、挨拶をするところからはじまりました。その様子は、さながら本物のビジネスのワンシーン。スーツに身を包んだ学生たちは堂々と名乗り、株式会社ヤクルト東海様との出会いに感謝の気持ちを伝えました。さらに、「自己紹介」として一人ひとりが自分自身の強みや弱み、このプロジェクトにかける意気込みなどを語り、気持ちよくプロジェクトのスタートを切りました。

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト  キックオフミーティング

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト  キックオフミーティング

 その後、株式会社ヤクルト東海様から、会社の事業内容や歴史、企業理念などをお伝えいただく「講義」を実施。動画や昔の写真、世界のヤクルトのCMなどを用いながら、「世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献できるよう、単に商品を販売するのではなく、“価値普及”をめざして、仕事に取り組んでいること」を伝えました。さらに、具体的に「株式会社ヤクルト東海が持つ課題」も提示。「“健康”に対する意識が比較的低く、商品との接触が低いのが20代である」と示し、若者に売り込んでいくアイデアを模索中であると語りました。
 後半は、大塚ゼミのメンバーが今日まで調べた株式会社ヤクルト東海の特徴や課題についてプレゼンテーション。「消費者ニーズ」と「ヤクルト東海の販路」の2つを着眼点とし、「現在、消費者の健康への意識が高まり、ヤクルト東海にとって追い風であること」「一方、シリーズ展開している複数の商品の差別化がうまくいっておらず、それぞれの商品の“違い”を認知されていないこと」「競合他社と比べて、有利な棚割りが確保できていないこと」を語り、自らおこなったアンケート調査の結果などを示しながら、解決すべき問題点を提示しました。
 このプレゼンテーションを受け、株式会社ヤクルト東海の皆さんは、「徹底したリサーチに感動しました! これから一緒にプロジェクトに取り組めることが一層、楽しみになりました」とコメント。ヤクルトカロリーハーフの飲用体感、一緒により良いアイデア提案をしていこうと学生たちにメッセージしました。

◎6月28日(月) キックオフミーティング2日目

 キックオフミーティングの2日目は、ヤクルトに対するイメージやストロングポイント、マイナス面などを検討し、打ち出したいコンセプトを設定する「チーム別のブレインストーミング」がメインの活動。その前に株式会社ヤクルト東海様から、「乳酸菌の働き」について約20分間ご講義いただき、「腸内環境を整えることの大切さ」や「乳酸菌はどういった特徴があるのか」などを学びました。

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト  キックオフミーティング

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト  キックオフミーティング

 株式会社ヤクルト東海様からの講義を受け、「消化管をよく働かせるために乳酸菌を取り入れることが欠かせないこと」「乳酸菌は生きたまま腸に届くという特徴があること」などをつかんだうえで、大塚ゼミの2年生は3つの班に分かれ、オブザーバーとして参加してくださった株式会社ヤクルト東海の社員さんも含め、約1時間、ヤクルトについてディスカッション。「大学生はよくコンビニの紙パックの飲み物を飲んでいる」「ヤクルトは10度以下で保存しなくてはいけないことがネックだと思う」と、自らの意見を自由に発言し、ヤクルトに対する理解を深めていきました。さらに「ヤクルトが少量で販売しているのは、継続して飲んでもらいたいという意図があるのか」「イメージキャラクターは、若い世代のターゲットを意識してキャスティングしたのか」と社員の皆さんに積極的に質問。社員の皆さんからも「年代によって、”健康”への意識が異なる」「購入者は、自分のために買うのか、家族や誰かのために買うのか、それによっても商品価値が変わるのでは」と、さまざまなヒントとなる発言が得られ、有意義な時間を過ごすことができました。

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト  キックオフミーティング

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト  キックオフミーティング

 ブレインストーミング終了後は、各班が話し合いの結果を発表し、これから本格化する「企画の方向性」を発表。「単身男性をターゲットに、企業にヤクルトを売り込む企画を考えたい」「学食を活用し、学生たちにサンプリングをして“ヤクルトの効果”を訴えたい」「10代をターゲットに“夏休みの自由研究”を活用したPR活動を考えたい」と、これからのプロジェクトが楽しみになるような、個性的なアイデアが示されました。

 企業の方々との関わりを深め、プロジェクトのスタートダッシュを切ることができた、今回のキックオフミーティング。今後、学生たちは調査や分析を繰り返し、企画を練り上げていきます。大塚ゼミの2年生にとって社会と関わる実践的なその活動を通じて多くのことを学び、人として大きく成長できる半年となることでしょう。

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト  キックオフミーティング