追究

2021年08月27日

メディアプロデュース専攻 村上ゼミ 東海テレビ協同プロジェクト 動画コンテンツ制作

メディアプロデュース専攻 村上ゼミ  東海テレビ協同プロジェクト 動画コンテンツ制作

創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻 4年
近藤 実玖さん 堀内 寧々さん

テレビ局とコラボし、動画制作にチャレンジ。
将来につながる力や価値観を育みました。

 始まりは2020年の冬。ゼミ担当の村上先生からお誘いいただき、動画投稿サイト内の「東海テレビB面」で流す「動画制作プロジェクト」に参加することになりました。この「東海テレビB面」は、2021年5月21日に開設された東海テレビ放送株式会社の公式チャンネルで、オリジナル番組を作成し、世界へ発信しようというもの。全従業員から企画を募集し、約150の応募の中から、6つの企画が採用されました。その一つが「地元の女子大生とコラボしたラーメン店紹介企画」です。この企画に私たちが参加し、企画立案・出演・編集のすべてに関わることになりました。
 2021年の1月頃から、東海テレビの担当プロデューサーさんと、週に1度、Web会議をおこない、意見交換やプレゼンテーションをしながら、コンセプトや番組タイトルなどを決めていきました。番組タイトルは「#らぁきゅんダイアリー」に決定。かわいらしさと親しみやすさを込めたタイトルです。打ち合わせを通じて感じたのは「こんなにもありとあらゆる事態に備えて準備をする」という驚き。私たち自身も、取材先の候補をプレゼンテーションする時、「撮影協力を断られたら」「この商品が紹介できなかったら」と、いくつもの場面を想定して、アイデアを練っていきました。このような細やかな配慮と度重なる検討を重ねて、ようやく番組が出来上がることを、身をもって感じられた経験は、テレビ業界に憧れを抱いていた私たちにとって、かけがえのない財産になりました。

個性を活かし、チームで創作する面白さに触れて。

 もう1つ嬉しかったことは、私たちの個性を活かして、プロデューサーさんが役割を与えてくださったことです。二人が、「吹奏楽部で頑張ってきたこと(堀内さん)」「イラスト制作にも興味があること(近藤さん)」を伝えると、それぞれに動画で使う音楽制作とロゴ制作を任せてくださいました。制作ソフトは、授業で習ったことがあったので、戸惑うことはありませんでしたが、映像制作のプロフェッショナルと一緒に制作するのはもちろんはじめてのこと。何度もやりとりをおこない、アドバイスをもらっては、より良いものをめざして修正し、再提出する日々が続きました。就職活動と並行しておこなっていたので、なかなか思うように制作時間が取れず、心が折れてしまいそうになる時もありましたが、修正を繰り返すたびに、確実に作品が良くなっていくことを実感し、「プロとの協同プロジェクト」に大きなやりがいと喜びを感じました。
 撮影当日は、出演者兼カメラマンとして東海テレビの浦口 史帆アナウンサーと一緒にお店やラーメンを紹介しました。コメントをしたり、リアクションを取ったりしつつ、全体の撮影スケジュールや進行状況も同時に意識しなくてはいけないので大変でした。けれど、みんなで臨機応変に協力しながら撮影していく過程は、一体感が感じられ、とても有意義な時間でした。
 そうして撮影した映像は、約6時間にものぼり、その中から最適な「画」を選び抜いて、約10分間の動画に仕上げます。視聴者の皆さんが飽きないように、テンポやストーリー性も重視しなくてはなりません。テロップを入れたり、音楽を入れたりして、たくさんの工夫を凝らしました。完成した動画がサイトにアップされた時は、達成感に満ち溢れました。

■東海テレビ 配信コンテンツ専門 公式YouTubeチャンネル「東海テレビB面」■
【#らあきゅんダイアリー】

メディアプロデュース専攻 村上ゼミ  東海テレビ協同プロジェクト 動画コンテンツ制作

メディアプロデュース専攻 村上ゼミ  東海テレビ協同プロジェクト 動画コンテンツ制作

鍛えた力や自信をばねに、次のステップへ。

 自分が出演者として動画に登場していたので、少し恥ずかしい気持ちもありましたが、多くの人に見ていただけて、嬉しく思いました。両親は誇らしげでしたし、友達もSNSなどで、感想を送ってくれました。努力が一つの作品という“形”になったことで、自信にも繋がりました。
 半年弱のプロジェクトを振り返ると、私たちは常に「どうやって伝えるか」を考え続けていたように思います。どうすればわかりやすいか、どうすれば魅力的に感じてもらえるかを考え、トライし、さらに映像のプロにアドバイスをいただくことで、「考え続ける力」や「他者の視点に立つ力」が磨かれました。迷った時や困った時は、いつもプロデューサーさんが手を差し伸べてくださいました。大学では個人で作品を制作する機会が多いのですが、今回のプロジェクトではチームで一つの作品をつくる面白さや楽しさにも触れられました。
 これらの経験から、テレビ業界への憧れが一層強くなりました。まだまだ、本当にやりたいことは就職活動を通じて模索しているところですが、「仲間と共に一つのものを創り出す面白さ」はどんな業界で働く事になっても追求していきたいです。このプロジェクトで出会ったすべての方に感謝をして、未来へ進む原動力に変えていきます。