追究

2021年09月09日

建築・インテリアデザイン専攻 空間設計Ⅰ 講評会

建築・インテリアデザイン専攻 空間設計Ⅰ 講評会

2021年7月27日(火) 長久手キャンパス 8号棟5階 製図室1

4つの住宅から成る集合住宅を共同設計。
外部講師もお招きし、設計プランを競い合いました。

 本学の建築・インテリアデザイン専攻では、建築やインテリアデザインの基礎から応用までを身につけ、さらに制作活動に取り組むことで、歴史・文化・環境・経済といった、さまざまな背景までも学んでいます。また、共同作業をおこなう授業も多く用意し、仲間とのかかわりの中で、社会人として必要な力を磨いています。
この専攻の中核をなす授業のひとつが「空間設計」です。学生たちは授業で与えられた課題に応える設計プランを考え、模型やパネルを使って自らのアイデアを表現し、さらにプレゼンテーションを通じて、自分の設計意図を正確に他者に伝える力も鍛えています。2年次から履修が始まり、年次を追うごとにその内容も高度なものとなり、学生たちはカリキュラムを通じて、着実に力を身につけています。

建築・インテリアデザイン専攻 空間設計Ⅰ 講評会

建築・インテリアデザイン専攻 空間設計Ⅰ 講評会

建築・インテリアデザイン専攻 空間設計Ⅰ 講評会

建築・インテリアデザイン専攻 空間設計Ⅰ 講評会

 2021年7月27日(火)には、2年生が履修する「空間設計Ⅰ」の第二課題の講評会が開催されました。第二課題は、学籍番号順に振り分けられた4人1組で取り組む「共同設計」で、設計課題は「4つの住宅から成る、集合住宅」です。1人1つの住宅を受け持ち、かつ、住宅は「住居スペースに加え、何かしらの商いをすること」を条件とし、大学近くの実在する敷地を対象敷地とした、難易度の高い課題が提示されました。
 グループワークを通じたコンセプト立案や、個人制作による設計プラン立案などに加え、授業では「住居スペース兼商業スペースを持ち合わせた住居」を多く手掛けている建築家 仲俊治氏を外部講師としてお招きし、オンラインでの講義も実施しました。仲さんから多くの設計のヒントをもらったうえで、学生たちは自らのプランを形づくっていきました。

建築・インテリアデザイン専攻 空間設計Ⅰ 講評会

建築・インテリアデザイン専攻 空間設計Ⅰ 講評会

 講評会当日も、この授業の担当教員のほか、外部講師の仲俊治氏も参加し、優秀作品として選ばれた6つの班の作品を講評しました。「対象敷地の高低差を活かし、階段を通路から建物内に引き込み、象徴的な役割を担わせたプラン」や「商業スペースを地下に配置することで、共通の空間を持ちつつ、個性的な4つの住宅を展開したプラン」、「“ブロック”を4つの住宅に共通するデザインコードと設定し、ブロックの組み合わせによって心地よい空間を演出したプラン」など、さまざまな案が発表される中、最優秀賞には「“本の森”をテーマに、“2階建て住居と平屋の商業スペース”という共通のルールを持たせて全体をまとめたプラン」が選出されました。先生方からは、「ルールがわかりやすく統一感がある一方で、4つの住宅の個性が光っている。そのバランスがとても、心地よい」「回遊性も意識されていて、本屋にふさわしい空間だった。加えて本屋のサービスなど、ソフト面まで言及できれば、さらによかった」などとコメントが寄せられ、共同設計ならではのプランを完成させた学生たちに最大級の賛辞が送られました。
 コンセプトを協働して生み出し、仲間とすり合わせる力やコンセプトや条件を逸脱することなく、自らのアイデアを形にする力など、さまざまな力を磨くことができた空間設計Ⅰの第二課題。学生たちは今後、空間設計の授業などを通じて、さらに高度な課題に挑み、自らの力をより高めていくことでしょう。本専攻ではこの空間設計のように、学生たちの力を多面的に引き出す学びを用意し、一人ひとりの成長を力強く後押ししていきます。