追究

2022年02月01日

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 学修成果発表展「ポリフォニー展」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 学修成果発表展「ポリフォニー展」

[4年]2021年12月18日(土)、19日(日)
[3年]2022年1月9日(日)、10日(月)
ギャラリーrin’(愛知県常滑市)

 創造表現学部 メディアプロデュース専攻に所属する学生が合同で作品展示プロジェクト「僕らのセブンス・コード」を開催しました。4年生は卒業制作として、3年生は一年の成果発表として、テーマタイトルを決めて毎年おこなっています。
 今年のタイトルは「僕らのセブンス・コード」。“音楽を楽しむように、僕・私たちの7つ(セブンス)の展示(コード)を楽しんで欲しい”そんな想いを込めて、メディアプロデュース専攻での学びを表現しています。
 今回は、2021年12月18日(土)、19日(日)愛知県常滑市のギャラリーrin’でおこなわれた、メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ4年の「ポリフォニー展」を紹介します。

写真作品を専門的に学ぶ坂倉ゼミの学生たちが、
常滑の地で展覧会を企画・運営しました。

 本学の創造表現学部 メディアプロデュース専攻は、メディア・コミュニケーションを主体としたさまざまな表現方法を学び、正しい事実を把握する調査力、社会的価値のある情報を見極める分析力、ニーズを捉える企画力、わかりやすく伝えるための表現力などを総合的に身につけます。3年次からは、専門分野のゼミに所属。映像・デザイン・メディアビジネスなどさまざまジャンルが用意され、学生たちは自らの興味や将来の進路を見据えたゼミを選び、専門性を磨いています。そのゼミナールの一つが、坂倉ゼミです。「写真」をテーマに学ぶゼミで、学生たちは撮影技法の習得はもちろん、作品作りのための企画立案や調査・取材、作品をまとめるための紙面構成、編集など、さまざまな創作活動を通じて、自らの人間力を高めています。
 この坂倉ゼミの3、4年生が、愛知県常滑市にある「ギャラリーrin’」にて学修成果発表展を開催しました。この展覧会は、メディアプロデュース専攻の恒例イベントである「作品展示プロジェクト」の一つとして開催されたもので、今年度は「僕らのセブンス・コード」というタイトルで、7つの個性あふれる展示会が開催されました。

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 学修成果発表展「ポリフォニー展」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 学修成果発表展「ポリフォニー展」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 学修成果発表展「ポリフォニー展」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 学修成果発表展「ポリフォニー展」

 坂倉ゼミの「ポリフォニー展」は、写真を軸足としつつ、さまざまな表現に拡張した学生たちの興味を制限することなく、その多様性を楽しもうという思いが込められた展示会。コロナウイルス蔓延の影響も受け、オンライン展示会なども盛り上げを見せる中、「空間を楽しむこと」や「肌で感じること」も大切にし、この場所・この時間にしか味わえない展示会の実現をめざしました。展示会のコンセプト通り、学生たちの作品はコラージュを取り入れた絵画のような作品や、インタビュー取材をもとに構成された写真集のような作品、女性をモデルに据え、花言葉と感情をテーマにした情感あふれる写真作品など、実にさまざま。昔の土間のような空間が特徴の展示会場の雰囲気と相まって、学生たちが表現したい世界観が見事に形作られました。展示会を成功させた学生たちにとって、ひとつのプロジェクトをやり遂げた経験は、今後の学生生活や社会人生活において、確かな自信となることでしょう。

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 学修成果発表展「ポリフォニー展」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 学修成果発表展「ポリフォニー展」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 学修成果発表展「ポリフォニー展」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 学修成果発表展「ポリフォニー展」

 メディアプロデュース専攻では、今回の坂倉ゼミ「ポリフォニー展」のように、創作活動だけにとどまらずその作品をアウトプットすることで学生たちの表現力をはじめ、仲間とひとつの企画を完遂する力や一人ひとりの役割を全うする責任を持つ力などを養っていきます。

学生コメント

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 学修成果発表展「ポリフォニー展」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 4年
佐藤 安実香さん、山中 美乃梨さん、田中 祐生太さん

 4年生の卒業制作展として位置づけられたこの展覧会は、今年の春ごろから準備を進めました。まず取り掛かったことは、テーマを決め、そのテーマについて深く知ることです。調べ物をしたり、写真家の作品を見たりしながら、創作意欲を高めていきました。ゼミ生一人ひとりのテーマは多岐にわたりますが、どれも今回の展示会に向けた創作活動をおこなわなければ得られなかった経験にあふれています。たとえば、築90年以上の家屋とそこに住む祖父母をテーマにした学生は、教科書でしか見聞きしたことなかった太平洋戦争や伊勢湾台風の事を、当事者から聞くことができ、新たな価値観を得ることができました。またインタビューを軸とした作品づくりに取り組んだ学生は、初めての取材に戸惑いつつも、将来の仕事に直結する内容だったことから、多くの反省と学びを得ることができました。このような学びや経験は、ゼミの時間に仲間とシェアし、意見交換をすることで、創作活動が加速することも大いにありました。そうして、一人ひとりの思いが集結して完成した展示会は、本当に誇らしいものです。常滑という土地の力を借りて、非日常感にあふれる素敵な展示会になったと自負しています。これからは、一人ひとり別の道を歩みますが、ゼミの2年間で学んだことを胸に、力強く自分たちの人生を切り開いていきたいです。