追究

2022年02月01日

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 展示会「図書館ではお静かに」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 展示会「図書館ではお静かに」

2021年12月27日(月)~2022年1月14日(金) 長久手キャンパス 図書館

 創造表現学部 メディアプロデュース専攻に所属する学生が合同で作品展示プロジェクト「僕らのセブンス・コード」を開催しました。4年生は卒業制作として、3年生は一年の成果発表として、テーマタイトルを決めて毎年おこなっています。
 今年のタイトルは「僕らのセブンス・コード」。“音楽を楽しむように、僕・私たちの7つ(セブンス)の展示(コード)を楽しんで欲しい”そんな想いを込めて、メディアプロデュース専攻での学びを表現しています。
 今回は、2021年12月27日(月)~2022年1月14日(金)長久手キャンパスの図書館でおこなわれた、メディアプロデュース専攻の坂倉ゼミの3年が中心となり企画された展覧会「図書館ではお静かに」を紹介します。

日常の空間に、非日常を感じられる展示会を展開。
多くの人々と連携しながら、とっておきの空間を創り上げました。

 本学のメディアプロデュース専攻は、メディア・コミュニケーションを主体としたさまざまな表現方法を学び、表現力はもちろん、創作活動を通じて調査力や分析力、企画力など、社会で役立つ力も養っていきます。この専攻の特徴は、民間企業や地域行政機関などとの産学連携プロジェクトが多く用意されていることや社会の一線で活躍しているプロフェッショナルから直接指導を受けられることなどに加え、「多様な表現技法を学べること」が挙げられます。ヴィジュアルメディアを基盤とし、放送制作、映画、ウェブ、CGなどの創作に触れることができ、3年次からはゼミナールに所属し、一つの表現技法について専門性を育んでいきます。そしてメディアプロデュース専攻で学ぶことができるさまざまな表現方法のひとつに坂倉先生の担当する写真を学べるゼミがあります。坂倉先生のもと、学生たちは作品制作の企画立案から調査研究、相互評価、学外での展示発表までの取り組みを総合的におこなっています。

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 展示会「図書館ではお静かに」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 展示会「図書館ではお静かに」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 展示会「図書館ではお静かに」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 展示会「図書館ではお静かに」

 この坂倉ゼミナールに所属する3年生が中心となり、展覧会「図書館ではお静かに」を企画・実施しました。この展示会は、メディアプロデュース専攻の恒例イベントである「作品展示プロジェクト」の一つとして開催されたもの。会場を長久手キャンパスの図書館とし、「一般的な展示会場ではない場所で展示会を実施する」という試みに挑戦しました。学生たちは、図書館職員と打ち合わせを重ね、展示にあたっての条件などを充分にすり合わせたうえで展示会を実施し、展示会を象徴するイラストをあしらった缶バッチを図書館職員のみなさまに身につけてもらうなど、コラボレーションならではの企画も盛り込み、この場所でしかできない展示会を実現しました。展示された作品は、ガーリーな衣装に身を包んだ女性をモデルにした作品や、砕いた飴玉や細かく刻んだ色紙などカラフルな装飾を顔にあしらった女性をモデルにした作品、日常の何気ない一瞬やすぐそばにある変わらない風景を切り取った作品など、個性豊か。一人ひとりが、自らの創作意欲に応える力作を発表しました。展示会場となった図書館では、本を読む学生、勉強に励む学生に加え、作品を鑑賞する学生の姿が見られ、この展示会が日常に加えられた「非日常のスパイスのような存在」となりました。

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 展示会「図書館ではお静かに」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 展示会「図書館ではお静かに」

 坂倉ゼミの3年生にとって、作品づくりはもちろん、ゼミの仲間や図書館職員と協力して展覧会を成功させた経験は、確かな自信となったことでしょう。本専攻では今回の展示会のように、一般に広く自らの作品を提示する機会を多く用意することで、社会に開かれた視点を持ちながら創作活動をおこなう力も養っていきます。

学生コメント

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ 展示会「図書館ではお静かに」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 3年
鳥居菜穂さん

 今回の展示会は、一般的な展示場ではなく、図書館という日常の生きた空間に作品を展示することで、日常の生活にちょっとした“ゆらぎ”を与えられたらという目標を持って取り組みました。また、図書館の発展にもつながればいいなという思いもありました。この目標をゼミ生全員が共有しながら、イベント運営を担う「イベント班」、主に広報活動をする「デザイン班」、活動の様子を記録する「写真班」に分かれて、一人ひとりが準備に力を注ぎました。特に力を入れたのは広報活動で、図書館の職員さんに今回のイベント用の缶バッチをつけていただいたのですが、職員さんから「缶バッチをつけたことで、私たちも宣伝するのだなという実感がわきました」という言葉をいただき、大変嬉しく思っています。このように、自分たちだけで展示会を実施するのではなく、会場となる図書館の方々と連携したり、学部全体のプロジェクトの一環として取り組んだ展示会だったので他のゼミの仲間と情報を共有したり、多方面につながりを持ちつつイベントを準備・運営する必要がありました。だからこそ、身についたのは「主体的に物事を推進していく力」。私はリーダーとして、仲間が何をやるべきかを明確に示すことを心がけました。一人ひとりの力が集結して、この大きなイベントを完成させられたことは大きな誇りです。まだまだやり残したことがあるので、それは今後の課題としてとっておき、残された学生生活を創作活動に注ぎたいと思います。