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2022年04月26日

文学部の集い(2022.4.26 動画メッセージを追加しました)

文学部の集い

2022年2月17日(木) 長久手キャンパス ミニシアター

愛知淑徳大学で過ごした日々の思い、
そして教育に対する強い信念、文学部にこれから期待することなどをお話しいただきました。

 2022年2月17日(木)、長久手キャンパスミニシアターにおいて、2021年度をもって愛知淑徳大学を退職される小倉斉先生(国文学科)、平林美都子先生(総合英語学科)、佐藤成哉先生(教育学科)を囲む「文学部の集い」が開催されました。

合同文学部の集いセミナー

合同文学部の集いセミナー

 小倉斉教授は、1983年に愛知淑徳短期大学に着任され、1998年4月から文学部国文学科に所属されました。近・現代文学の専門家として数多の成果を発表され、教育者として学生の興味・関心に沿った授業を展開されてきました。また、文学部長をはじめとして教職・司書・学芸員教育センター長など数々の重責を果たされました。

合同文学部の集いセミナー

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 平林美都子教授は、1989年に愛知淑徳短期大学に着任され、2007年に文学部英文学科に移られ、2018年から総合英語学科に所属されました。英文学の専門家として、英語圏文学・ジェンダーの研究において多くの成果を発表され、本学のジェンダー教育の醸成に貢献されました。図書館長、ジェンダー・女性学研究所所長、グローバルカルチャー・コミュニケーション研究科長を歴任されました。

合同文学部の集いセミナー

合同文学部の集いセミナー

 佐藤成哉教授は、2006年に愛知淑徳大学教育学科に着任され、30年にわたり理科教育に携わってきた経験をふまえた教員育成に力を注ぎ、教育学科主任として本学教育学科の発展に大きく寄与していただきました。
 集いでは、まず、退職の日を迎えるにあたり、愛知淑徳大学で過ごした日々についてそれぞれに語っていただきました。小倉先生は「長年、研究者・教育者として過ごしてきましたが、50歳を迎えた頃から、文学部の運営と改革に携わってきました。文学部長、教職・司書・学芸員教育センター長を務めながら、学部規程や自己評価の作成、カリキュラムや教職課程のシラバス作成などに取り組みました。文部科学省との交渉など苦労も多かったですが、文学部をなくすわけにはいかないという危機感が原動力になっていたと思います」と、当時を懐かしく振り返りました。
 続いて平林先生は、「思い出深いのは、星が丘から長久手へキャンパスを移したことですね。文学部を代表する英文学科で教えるプレッシャーはありましたが、学生たちに4年かけて英文学を学ぶ達成感を知ってほしいという信念で指導してきました。近年は総合英語学科の設立にも携わり、理念と現実のギャップにぶつかりながらも最善の出口を見つける日々だったと思います」と、生まれ変わった学科への思いも語られました。
 佐藤先生は、「広島の大学を卒業後、熊本で30年間教鞭をとり、縁があって愛知淑徳大学へ着任しました。教育学科が設立される一年前のことで、完成したばかりの10号棟の様子は今でも鮮明に思い出されます。以来16年、学生たちを指導するとともに、文学部プログラム作成に参画するなど、質の高い教員養成に取り組んできました」と、教員養成に向き合ってきた日々について語られました。

合同文学部の集いセミナー

合同文学部の集いセミナー

 その後、出席された文学部の先生方から、感謝の気持ちや別れを惜しむ声を伝える時間に。学部を守るため困難に立ち向かいつつ教員の健康面にも気遣いをされる小倉先生の優しさ、旅やミュージカルなどを通して交流した平林先生との思い出、テニスが大好きでムードメーカーであった佐藤先生の明るさなど、お三方のお人柄が伝わるエピソードも飛び出し、終始和やかな雰囲気で時間が過ぎました。

合同文学部の集いセミナー

合同文学部の集いセミナー

 最後は、「これからの文学部」について話題が及び、小倉先生は「文学を冠する学部ですから、言葉の力で考え発信していく人材の育成を大切にしていること。そして、話して読んで考えて分析して体験して、自分の世界観を作りだしていく学部であることを今後も押し出していってほしいと思います。そのためには、綿密な市場調査をもとにニーズを探ることも重要です」とエールを送るとともに今後についての分析もされました。平林先生からは「文学部は、愛知淑徳大学の中でも歴史ある学部です。言葉は人間の思考・感情を司る、すべての学問の基礎となるもの。これを学ぶ文学部としての強みがブレなければ、各学科において今以上の教育ができると信じています」と心強いお言葉が贈られました。そして、佐藤先生からは、「私の専門である理科教育では、不思議だと思ったことを自分なりに考え、伝える力の育成が重要です。そのために、今後さらに力を入れてほしいのは、現場に出て体験する機会を増やすこと、感性豊かな学生たちに、記憶に残る教育をすることです。これらは、教育学科の大きな強みになっていくはずです」と具体的なアドバイスをいただきました。
 先生方の愛知淑徳大学文学部への深い愛と、力強い励ましの言葉で満たされた「文学部の集い」は、これからの文学部を担っていく教員や学生にとって支えとなる貴重なひとときとなりました。小倉斉先生、平林美都子先生、佐藤成哉先生、ありがとうございました。今後もますますのご活躍をお祈りいたします。

合同文学部の集いセミナー

ご退職された国文学科の小倉斉先生よりメッセージをいただきました。
ぜひご覧ください。

愛知淑徳大学【公式】Youtubeチャンネル
小倉斉先生「また逢う日までは」こちら>