追究

2022年06月14日

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 「演習Ⅰa」宮田ゼミ

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 「演習Ⅰa」宮田ゼミ

2022年5月17日(火) 長久手キャンパス アネックス棟アトリエ

名古屋市交通局の皆さんのご協力のもと、
地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えていきます。

 デジタル技術の発展によって多様化が進むメディアの世界。その特性を理解しながら現代社会へ適切な情報発信ができる人材を育てていくのが創造表現学部 メディアプロデュース専攻です。グラフィックデザインを中心としたデザインの在り方を学ぶ宮田ゼミでは、メディア社会におけるさまざまな課題に目を向け、デザインの力によってそれらの課題に新たな切り口を与え、解決のためのアイデアを考えていきます。
 今回「演習Ⅰa」で学生たちに与えられた課題は「地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう」です。日常的に利用している交通機関に対し、より良いコミュニケーションを図るにはどのようなデザインが適しているのかを考えます。この課題にご協力いただいたのは、名古屋市交通局の皆様。当日は長久手キャンパスのアネックス棟アトリエまでお越しいただき、地下鉄や市バスについてレクチャーしていただきました。

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 「演習Ⅰa」宮田ゼミ

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 授業の前半は名古屋市が運営する地下鉄や市バスの歴史、事業規模、事業推移などをプレゼンテーションしていただき、理解を深めていきます。地下鉄がどのように延伸していったのか、当時の写真などを交えながら紹介していただきました。

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 「演習Ⅰa」宮田ゼミ

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 授業後半ではそのプレゼンテーションを踏まえながら、グループワークをおこないました。AからDまでグループ分けした後、各グループに名古屋市交通局の皆さんがアドバイザーとして参加しディスカッションを進めていきます。テーマは「地下鉄あるある」、「市バスあるある」。事前に学生たちから集めた地下鉄・市バスのコミュニケーションに関するアンケート結果を元に、実際に地下鉄や市バスを使ってみて、こんなことあるよね、こんなこと困らない?などを話し合い、コミュニケーションデザインの種を探していきます。その他にもプレゼンテーションを聞いて新たに発見したこと、気付いたことなども幅広く話し合っていきました。

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 「演習Ⅰa」宮田ゼミ

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 授業の最後ではディスカッションをしたまとめを発表。「定期券の購入は長蛇の列ができるので、順番が来たらメールなどでお知らせしてくれる機能があるといい」「地下鉄の車内の広告は上の方ばかりにあって首が疲れるので、もっと低い位置にも広告を出せば見る人が増えるのでは」「駅にある【非常ボタン】は押すのにためらうので、駅員さんに【ちょっと来てほしいボタン】というのも設置してはどうか」など、様々なアイデアが飛び出しました。また、「バス停にバスの位置情報が分かるQRコードがあり、スマホで確認できることを知って便利だと思った」「市バスに6つもカメラが付いていることを初めて知った」「地下鉄車両の座席は1人あたりのスペースを明確にするために手すりが付いていることを学んだ(7人掛けの座席)」など、職員の皆さんとのコミュニケーションから新たな知識も得たよう。
 これらのディスカッションで得た情報を元に、次週から具体的なデザイン提案に結び付けていきます。多くの人々が使う移動手段として、もっと快適にもっと便利にするため、デザインにできることは何か? その追求はまだまだ続きます。