追究

2022年09月12日

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

2022年7月22日(金)星が丘キャンパス4号館

仲間と協力して独創的なアイデアをプレゼンテーション。
説得力ある意見が多く交わされ、学生たちは互いに学び合いました。

 ビジネス学部では経営学・商学・会計学・経済学などの伝統的な学問を総合的に学ぶとともに、企業や団体と連携したアクティブラーニング科目を通して実践的な知識・スキルを身につけていきます。
 2年次以降には本格的にゼミナールや、専門領域の特色に合わせた「実践プログラム」が開始。実社会で活躍するためのコミュニケーション能力や発想力、表現力などさまざまな能力を磨きますが、その“はじめの一歩”が1年次前期に開講される「グループワークⅠ・Ⅱ」です。ビジネス学部の学生全員が20クラスに分かれ、コミュニケーションスキルやプレゼンテーションの仕方、課題の捉え方などを学び、今後主体的に「学修」するための土台をつくっていきます。

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

 そしてこの講義の集大成となるのが7月22日に開催された「成果報告会」。与えられた課題に対して4~6人のグループで取り組み、それぞれ調査や考察、アイデアを出し合いながら、プレゼンテーションのために準備を進めてきました。成果報告会では、テーマごとに複数のグループが同じ教室に集まり、それぞれアイデアを提案しました。
 今回はこの成果報告会の一例をレポートします。

【発表の様子】
・42A教室/日本は原発再稼働をするべきか否か

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

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 最初のグループはまず原発の仕組みやメリットとデメリットを説明し、さらにSNSを活用して10代~40代に行った独自のアンケート結果を発表。反対票が多く、「地震の多い日本には向いていない」「テロの標的となる危険性がある」などの意見をもとに「原子力発電所の再稼働は難しい」と主張しました。その代わりに再生可能エネルギーの普及促進を提案。費用面などのデメリットに触れつつも、環境保全などの観点から長期的には有効だとまとめました。

・42B教室/2050年日本企業、経済のあるべき方向性

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

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 このチームはデジタル化・グローバル化・環境保全の3つが重要だと主張。クレジットカードに着目し、特典を追加することでさらなる普及を図るという提案をしました。グローバル化については外国人とのコミュニケーションの機会を増やすため、外国人の町内会への参加や、マナー講習会の開催を推進。環境保全についてはライフサイクルアセスメントの取り組みを強化することを提案しました。発表を聞いた学生は「具体例やデータが資料に記載されていて、難しいテーマだったが、頭に入ってきやすい良い発表だった」とコメントしました。

・42C教室/優れた経営者に共通する特徴

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

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 優れた経営者の共通点として、「先見力」「異質さ」「愛社精神」の3点を挙げたグループは、実際にビジネスで大成功を収めたソフトバンクグループ株式会社の代表取締役社長・孫正義氏とソニーグループの創業者・盛田昭夫氏を例に紹介しました。2名それぞれの具体的なエピソードを交えながら上記の共通点を説明。誰もが知る成功者のバックグラウンドを例に挙げることで説得力を持たせ、分かりやすくまとめられていました。

・42D教室/コンビニエンスストア成長の理由

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

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 中食に対応した商品の増加や24時間営業、ターゲットをシニア世代にしたことなどがコンビニエンスストアの成長につながっていると発表。それぞれの効果や影響についてデータをもとに解説し、近年では増加傾向にある24時間営業の廃止や、シニア層に対するケータリングサービスなどについても説明しました。

・42E教室/若者の投票率をあげるには

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

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 若者の投票率が低い理由として日本が多党制であるため、1票の重みが小さいことを挙げました。またよく取りざたされているネット投票についても現代の仕組みのなかでは難しいと否定的な意見を語りました。そこで彼らは日本の教育制度を変えることで政治への意識を高めることを提案。日本とスウェーデンの教育を比較し、少人数クラスを採用して子どもの積極性を促すことで、政治に対しても主体的に考え行動できるようになると主張しました。

・42F教室/千種区井上町134で起業するとしたら?

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

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 このグループはケーキとドリンクを中心に扱うカフェの開業を提案。内装や間取りも自分たちで設計し、テーブルやイス、カウンター席などをどのように配置すればお客さんの居心地が良くなるかなども考慮していました。メニューは常設の商品に加え、季節限定品も考案。それぞれの商品の原価と利益率を計算し、ドリンクとオリジナルメレンゲクッキーの利益率が高いため、主力商品として推していくことを発表しました。大学にチラシを貼って学生のSNSの拡散を狙うなど、細部にまで利益を追求する姿勢が見られました。

・43A教室/ジョブ型雇用の導入について

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

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 人口高齢化率と経済成長率の観点からジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用を比較。このグループは、日本のメンバーシップ型雇用が国内の経済成長を妨げていると主張しました。ジョブ型雇用のメリットとデメリットを紹介した後、日本で導入が進まない理由を考察。どうすればジョブ型雇用を導入できるかを説明しました。最後に「どこかで改革しなければならない状況まで来ているので、今の雇用制度を見直し、能力のある人材を積極的に取り入れる必要がある」と語り、発表を締めました。

・43B教室/新しいサブスクリプションの提案

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

 最初にサブスクリプション(以下サブスク)のビジネスモデルを分析し、企業側・利用者側の両方のメリットやデメリットを考察。その結果をもとに高速道路のサブスクを提案しました。日本と海外の高速道路を比較し、日本の料金の高さを指摘。運営側も通行料だけでは利益を上げにくいことから、長期休暇での高速道路のサブスク制度を考案しました。名神高速道路を例に利用する区間や頻度から価格を設定し、区間内であれば乗り降りを自由にすることで渋滞を対策するという独自のアイデアも披露しました。

・43E教室/お米の今後について考えよう

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

ビジネス学部グループワークⅡ 成果報告会

 米の現状や、米についてのアンケート結果をもとに、米離れ対策を考案しました。セカンドハーベストジャパンというボランティア団体の活動に参加し、米の寄付を促進することや、SNSや広告、マンガなどで米の良さを伝えるべきだと主張。さらに小麦粉を米粉に代えることで米の消費量を上げようという提案を行いました。国産の米粉を使用することで生産や輸送で生じる二酸化炭素の排出を抑えられ、環境にも配慮されていることをアピール。今回の発表自体も学生たちが米について考える良い機会となったことでしょう。