追究

2022年12月20日

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

2022年7月19日(火) 長久手キャンパス アネックス棟アトリエ

学生たちが考えた
地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインについて、
名古屋市交通局の皆さんにプレゼンテーションしました。

 創造表現学科メディアプロデュース専攻の宮田ゼミでは、グラフィックデザインを中心としたデザインの在り方を学んでいます。「演習Ⅰa」では「地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう」と題し、初回は5 月17日に実施。名古屋市交通局の皆様を交え、地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインについて考えました。
 今回は課題の中間報告である2回目を経て、3回目の授業。地下鉄や市バスをもっと快適に、使いやすくするためのプレゼンテーションをおこないました。発表はAからDまで4つのグループに分かれ、それぞれの案を披露。各グループのアイデアを順に紹介していきます。

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

Aグループ【地下鉄東山線の混雑緩和のため「立ち乗り車両」】

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

 中京圏の鉄道路線で最も混雑が激しいと言われる地下鉄・東山線。通勤・通学のラッシュ時には乗車率150%を記録することも珍しくありません。そこでこの混雑を緩和するために、折り畳みのイスを備えた立ち乗り専用車両の導入を提案しました。平日の始発から10時まで運行し、立ち乗り専用車両であることが一目で分かるように「女性専用車両」を示すステッカーをホームに貼り付けます。このステッカーは色弱の方にも読みやすいような配色にしたり、その他にも多くの人がつかまれる手すりのデザインや乗車した人を車両奥へ誘導する動物の足跡などユニークな提案をしました。

Bグループ【ユーモアと利便性を兼ね備えた災害時避難用ピクトグラム】

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

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 災害時にどのルートで避難すればいいのかを示したピクトグラムを提案。知らない駅でもこのピクトグラムがあれば、誰でも避難経路が分かることを目的としています。避難経路以外にもトイレまでのルートや駅長室までのルートを示すピクトグラムも紹介。ピクトグラムに広告を付けて費用面をカバーするなど、コストのことも考えた提案が特徴的でした。また、認知度向上のために名古屋市営地下鉄公式のInstagramで情報を拡散。併せて、ストーリーズ機能を使った遅延情報の発信なども提案しました。

Cグループ【駅のテーマパーク化】

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

 駅を移動手段の場所から楽しさを求めに来る場所と定義付け、テーマパークのようにしようと考えたのがCグループです。駅員さんに声を掛けるともらえる「ようこそシール」や主要駅近くの観光地や駅員さんが紹介するお店をカード化し、カプセルトイにすること、さらに名古屋市交通局が発行している紙媒体「なごやパレット」にも駅員さんが紹介する店を加えるなど、他のグループとは違う視点で駅を捉えました。

Dグループ【市バスの外装デザインとつり革・座席持ち手の改善】

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

創造表現学部 宮田ゼミ「演習Ⅰa」地下鉄・市バスのコミュニケーションデザインを考えよう

 市バスの外装デザインにおいては、名古屋の歴史や産業をアピールすることを考え、名古屋城をモチーフにしたデザインやものづくりをイメージしたデザインを考案。また車体を複数のQRコードで覆い、スマートフォンで読み取ると名古屋にまつわる豆知識が出てくるなどのアイデアを披露しました。つり革や座席持ち手の改善については、機能(持ちやすさ)を重視したデザインや意外性と環境を意識したものなど、複数のデザインを提案しました。

 今回、4つのグループが提案した内容は、冊子化し、名古屋市交通局の皆さんに正式に見ていただく予定になっています。今回の発表を受けて名古屋市交通局の皆さんは「アイデアの提案だけでなく、つり革やシールなどを現物でつくり、見せていただいたことに感動しています。このようなものがあると、提案がより具体的になり、説得力を増すと思います。数々のすばらしい提案、ありがとうございました」と評価していただけました。